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アキバフクロウもランク入り 訪日外国人の新名所

レストラン首位は岐阜・高山に

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NIKKEI STYLE

訪日外国人観光客は目のつけどころが違う。名の通った「王道」的観光名所や著名レストランに向かう人も少なくないが、一見、観光スポットとは思えない「隠れ名所」や、日本人でもなかなか訪れないような「通好み」の飲食店も発掘。逆に、「よそ者」に教わる格好で日本人が後追いする現象が起きている。

伏見稲荷大社が一番人気の理由

世界的な旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」は外国人に尋ねた日本の人気観光スポットやレストランのトップ30を発表している。「外国人に人気の観光スポット2016」を見ると、1位は意外にも世界遺産ではない「伏見稲荷大社」(京都市)。実は3年連続の首位だ。「千本鳥居」と呼ばれる朱色の鳥居が山頂まで続く眺めと、山の緑との調和に評価が高い。2位は「広島平和記念資料館」(広島県広島市)、3位は「宮島(厳島神社)」(広島県廿日市)だった。

4位の東大寺(奈良市)や8位の鹿苑寺(金閣寺)、10位の清水寺(ともに京都市)あたりは納得しやすいが、5位の「サムライ剣舞シアター」(京都市)がこれらの名刹に劣らない人気を集めるのは、いかにも外国人目線を感じさせる。27位にも「サムライミュージアム」(東京都新宿区)の名前が見える。2015年のオープンと歴史は浅いが、英語を話せるスタッフがいて内容が分かりやすいと評判だという。

動物とのふれあいも上位

9位に初登場した「アキバフクロウ」(東京都千代田区)はフクロウと身近に触れあえるカフェ。日本では鳥や猫と過ごせるカフェが相次いでオープンしているが、動物愛護の観点から規制が厳しい欧米では珍しい。前年の15年には温泉につかるサルで知られる「地獄谷野猿公苑」(長野県山ノ内町)が6位に入っていた。その前の14年には「嵐山モンキーパークいわたやま」(京都市)が14位で、動物と間近に接することのできる施設は外国人の人気が高い。

11位の「箱根彫刻の森美術館」(神奈川県箱根町)は国内美術館で唯一の30傑入りだ。欧米の旅行者は旅先で美術館や博物館などの「ミュージアム」を好んで訪ねる傾向がある。歴史や文化を知る入り口となるからだろう。2位の広島平和記念資料館も英語表記は「Hiroshima Peace Memorial Museum」だ。同トップ30の14年版では「森美術館」(東京都港区)が19位に入っていた。

北陸や四国にも足延ばす

景勝地では自然に親しみながらハイキングが楽しめる点が評価された「白谷雲水峡」(鹿児島県屋久島町)は16位に、切り立った雪の高壁で知られる「立山黒部アルペンルート」(富山県立山町)は22位に、それぞれ初登場した。15位の「栗林公園」(香川県高松市)、29位の「城崎温泉」(兵庫県豊岡市)も初ランクインを果たした。訪日客は「東京―京都―大阪」のいわゆる「ゴールデンルート」を好むとされてきたが、近ごろは北陸や四国にも分散している様子がうかがえる。

歌舞伎も能も関連劇場がランクインしていない半面、演劇スペースとして28位に入ったのが「ギア専用劇場」(京都市)。セリフのないパフォーマンスを見せる空間だ。言葉を使わないで、五感に訴える公演は日本語が分からない外国人にも共感を得ているようだ。

日本の「ものづくり」を印象づける施設も根強い支持を受けている。「トヨタ産業技術記念館」(名古屋市)は15年版の27位に、「ロボットレストラン」(新宿区)は14年の16位に入っていた。

日本人後追いで混雑も

「ふなばしアンデルセン公園」(千葉県船橋市)がユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)を抑えて3位になり、話題を集めたのは、15年版のテーマパーク編だ。遊具やアスレチック施設が充実しているアンデルセン公園がトップ3入りを果たした。トリップアドバイザー上に投稿された世界中の旅行者の口コミ評価に基づいてテーマパークをランキング化した結果だ。

最新の「トラベラーズチョイス 世界の人気観光スポット2016~テーマパーク編~」では、アンデルセン公園は9位にランクダウン。主な理由は急激に人が集まりすぎたから。同調査で全国的に名前が知られるようになったせいで、大勢の人々が押し寄せてしまい、混雑に不満を漏らす口コミが相次いだという。アスレチック施設が充実しているうえ、四季折々の草花が楽しめる点は相変わらず高い評価を受けている。

ランキング7位には漫画『ワンピース』の世界観を再現した「東京ワンピースタワー」(東京都港区)が初登場。子ども(3歳以上)も自動車運転が体験できる、クルマのテーマパーク「メガウェブ」(東京都江東区)は10位に初ランクインした。

岐阜の中華料理店がトップ

「外国人に人気の日本のレストラン2016」も興味深い。トップ30を見渡すと、一般にはあまり知られていない名前が目につく。たとえばトップは中華料理の「平安楽」(岐阜県高山市)。高山市では珍しいベジタリアンの食事が味わえる。前年も4位で、安定した支持を得ている。

2位は初登場の「クマ カフェ」(大阪市)。気さくなオーナーが料理に加え、旅のアドバイスを提供してくれる点が評価されたようだ。

3位にはチェーン店の「餃々 三条木屋町店」(京都市)がランクイン。たくさんの種類の餃子を食べられると評判だという。和食というユネスコ無形文化遺産を持つ国なのに、トップ3の2軒が中国料理という結果になっている。和食を象徴する存在のすし店はトップ30に3軒だけだった。外国人は食事に関しては日本風であるかどうかや、高級感、知名度にあまりとらわれず、むしろ納得度や居心地を優先して選んでいる節がうかがえる。

イスラム教の戒律に沿った料理を出す「ハラル対応」はますます重要になってきている。4位にはペルシャ・インド料理店「アラシのキッチン」(京都市)が入った。5位の「タイ料理 タニャポーン」(高山市)はハラルとベジタリアンの両方に対応しているという。

すしや神戸牛にとらわれず

庶民的な食べ物への評価が高い。ラーメンでは「めん馬鹿一代」(京都市、6位)や「一蘭 渋谷店」(渋谷区、23位)などが推された。お好み焼きは「お好み焼き 克」(京都市、17位)、「お好み焼き ちとせ」(大阪市、28位)がともに初登場。第1回丼グランプリで金賞を受賞した「バラ丼」が名物の「里のうどん」(神奈川県鎌倉市、26位)も上位30位内に顔を出した。

イタリアンの有名店が多い大阪市で唯一、選ばれたイタリアンレストランは生パスタが売り物の「アルト トリトーネ」(21位)。メキシコ料理の「タケリア ラ フォンダ」(大阪市)、米国カリフォルニア料理の「シドロス」(渋谷区、22位)もトップ30に加わった。神戸牛や鮮魚が主体の店もランクインしているものの、全体に日本料理の店舗が減り、国・地域の幅が広がっている。その一方でカウンター11席しかない、気鋭の懐石料理店「じき 宮ざわ」を18位に初登場させていて、訪日外国人の舌はあなどれない。

既存の旅行ガイドブックやグルメ案内にとらわれない訪日外国人の選択は、私たち日本人にも旅や食事との向き合い方を問いかける。もちろん、こうした口コミランキング自体も評判の集合体ではあるが、同じ「旅人」の実体験を手掛かりに驚きや感動を割と素直に迎え入れようとする彼らの態度は、型にはまった「評判なぞり型」の旅プラン作りや店選びを見直すきっかけにもなりそうだ。

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