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ポケGOや旅行に活躍 iPhoneを10回充電できる電池

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日経トレンディネット

筆者はMacBook(Retina 12インチ)を、2015年モデルの発表と同時にApple Storeに予約して購入したので、1年4カ月ほど使っていることになる。薄くて軽いだけでなく、Retinaディスプレーを搭載した妥協のない点も、モバイルには最強のMacだと感じている。

2015年モデルのMacBookのバッテリーは、スペックシート上「最大9時間のワイヤレスインターネット閲覧、最大10時間のiTunesムービー再生」と記載されている(2016年モデルはそれぞれ1時間延びた)。バッテリーは以前よりもかなり持つようにはなったが、自分の作業で集中して使うと、6~7時間しか使えない感じがする。それでも1kgを切るMacが、バッテリーだけでこれだけの時間使えるのはすごいことだ。

しかしできればバッテリーの残量を気にせず、いつでもどこでも使いたい。MacBookを充電できるモバイルバッテリーが登場し始めたこともあり、導入してみることにした。

なるべく長い時間使いたいので、MacBookへの充電に対応し、大容量かつ手頃な価格のモバイルバッテリーを探していたら、アマゾンでAnkerの「ANKER PowerCore+ 26800」という製品を見つけた。「26800」はバッテリー容量の2万6800mAhを示し、スペック上はMacBookを3回以上充電できるとのことだ。たまたまセールで安価(7999円、税込み、以下同)になっていたこともあり、購入を決めた。

そのとき「ANKER PowerCore+ 20100 USB-C」という製品(6999円)もあり、どちらにすればよいのか少し迷った。こちらは、名前も示すようにモバイルバッテリー本体にUSB-Cポートを搭載し、MacBookのUSB-Cポートと接続して充電できる。PowerCore+ 26800でもUSB-A to USB-Cのケーブルを別途用意すれば、MacBookを充電可能との説明があり、違いがよくわからなかった。少しでも容量の多いほうがよいだろうと判断し、PowerCore+ 26800を選んだ。

使っているうちに違いがわかってきたので、その点は後述する。残念ながら2016年9月6日時点ではどちらの製品も品薄で、価格も高くなっている(編集部注:PowerCore+ 26800は約1万5000円、PowerCore+ 20100 USB-Cは約1万3000円)。

iPhoneを10回も充電できる

PowerCore+ 26800は手に取るとずしりとくる重さ。実際に測ってみると585グラム。500ml入りのペットボトル飲料よりも少し重いぐらいの巨大さだ。

PowerCore+ 26800にはバッテリー残量を示す白色LEDインジケーターが10個円形に配置され、本体の充電状況や残量を詳細に確認できる。

まずはiPhone 6への充電に使ってみた。バッテリー残量が20%を切ったiPhone 6を接続して充電してみたところ、iPhoneのバッテリーを100%まで充電しても、PowerCore+ 26800のLEDは1つしか消灯しなかった。iPhoneを1台フル充電しても、痛くもかゆくない。

確かに、メーカーのサイトには「iPhone 6を10回、Galaxy S6を7回以上、2015 MacBookを3回以上充電することができます」と記述されている。iPhone 6に関しては、おおむね正確な値に感じられた。この時までは、iPhoneのバッテリーを1日に1回以上充電することはなかったので、さすがにオーバースペックだろうと思ったのだが、その後、ポケモンGOでの遠征と、家族旅行で大活躍することになった。

ポケモンGOや家族旅行で大活躍

ポケモンを捕まえたり、ポケストップを巡ったりと晴天の空の下を歩き回っていると、iPhoneのバッテリーはあっという間に減ってくる。夏休みの息子と一緒に出かけることも多く、2人分のiPhoneとiPadを充電しなければならなかったのだが、PowerCore+ 26800は余裕でこなした。プレー中に知り合った他のポケモントレーナーに、バッテリーをおすそ分けもできた。

ポケモンGOの遠征から帰ってくると、出かけるときは100%だったPowerCore+ 26800のバッテリー残量が30%まで減っていることもあった。ただし、この状態でもiPhoneを3回充電可能なバッテリーが残っていると考えれば、普通のiPhoneの使い方ならまだまだ十分役に立つ。

家族旅行のときには、家族3人分のiPhone 3台、iPad 2台の充電に使った。いつも行き先だけ決めて、どこを巡るかは行ってから考える旅なので、iPhoneやiPadで情報を検索したり、マップで行き先を調べたりすることが多い。また、レンタカーのカーナビの情報が古いこともあるので、iPadのカーナビアプリが重宝する。移動中にバッテリーのことは気にしなくてもよいのはかなり快適だった。

iPhone、iPadからしてみるとPowerCore+ 26800は、「ほぼ無尽蔵」と考えてもよいぐらいの大容量バッテリーに思える。

ちなみにPowerCore+ 26800には、出力用のポートが3つあり、同時に3台のデバイスを充電できる。AnkerのPowerIQテクノロジーに対応していて、接続されたデバイスを自動的に判別し、急速充電できるように供給電流を調節してくれる。3つのポートのうち1つはクアルコムの急速充電規格「Quick Charge 3.0」に対応している。ただ、iPhoneやiPadはこの規格をサポートしていないので、どのポートに接続しても同じだ。

アップル製端末のユーザーにとっては、このあたりの規格はなじみが薄いのだけれど、用途にあったモバイルバッテリーを購入する際には、多少わかっておいたほうがよいと感じた。

MacBookで使ってみると……

PowerCore+ 26800は「MacBookを3回以上充電できる」となっているが、実際には、MacBookのバッテリーを使い切ってから充電することはまずなく、MacBookを使いながら充電することが多い。MacBookの場合は「充電を何回できるか」というより、コンセントがないところでMacBookを使える時間が延びることがうれしいわけだ。

下記は、ある1日のMacBookのバッテリー残量の変化をグラフにしたものだ。このとき、PowerCore+ 26800のバッテリー残量インジケーターは7個のLEDが点灯していた。バッテリー残量は約70%だったと考えられる。

MacBookのバッテリー残量が100%の状態からスタートして、33%になったところでモバイルバッテリーを接続した。MacBookではそのまま作業を継続しているため、モバイルバッテリーから供給された電流のすべてが充電されるわけではなく、Macの動作にも使用される。それでも徐々にMacBookのバッテリーにも充電されていることはグラフからも分かるだろう。

モバイルバッテリーを接続して4時間半MacBookを使うと、バッテリー残量は67%まで回復(グラフのオレンジ部分)。モバイルバッテリーの残量は0になった。そこで、MacBookでの作業を中断しスリープした(グラフの緑部分)。作業開始後はモバイルバッテリーを接続せず、MacBookの内蔵バッテリーのみを使って継続。残量が2%になるまでの時間は約5時間45分だった(グラフのピンク部分)。

モバイルバッテリーを接続して充電しながら使った分(オレンジ)と、モバイルバッテリーをすべて使い切ってからの使用時間(ピンク)を合計すると10時間15分だが、MacBookの内蔵バッテリーが、33%残った状態でモバイルバッテリーを接続したので、その分は差し引く必要がある。グラフから読み取ると約2.5時間なので、モバイルバッテリーで延長できた時間は、7時間45分ということになる。

コンセントがなくても丸1日作業できる

今度はモバイルバッテリーの残量が100%の状態で、同じようにMacBookの使用時間を調べてグラフにした。

まず、MacBookのバッテリーを100%充電した状態から6%まで、内蔵バッテリーのみで使用。筆者の用途では、MacBookの内蔵バッテリーだけで7~7.5時間は使えると考えられる。その後、100%充電のモバイルバッテリーを接続。途中、スリープしていた時間を除き、モバイルバッテリーの残量が0%になるまで、MacBookを使いながら約7時間使用した。その後、MacBookの内蔵バッテリーだけで使えたのが約7.5時間。つまり、約14時間は延長できたことになる。

ここまでの結論。MacBook本体のバッテリーを100%充電しておけば、併せて21時間連続使用できるので、コンセントがない環境でも丸1日余裕で作業できる。

よりパワーがあれば……

大容量かつ手頃な価格のモバイルバッテリーということで、PowerCore+ 26800を購入したわけだが、それでよかったのかどうか考察したい。

今回は、MacBook対応を重要視しつつ、バッテリー容量を判断基準として製品を選択した。結果、蓄えている分の電力量で、さまざまなデバイスを余裕で充電できた。

一方、デバイスに対する充電速度についてはどうだろうか。これには、モバイルバッテリーのポートから供給できる、電流(アンペア)と電圧の(ボルト)が関係してくる。

中学生の理科の授業で学習した「電力=電流×電圧」という公式を覚えているだろうか。ここでの電力とは、単位時間当たりに供給できる電気エネルギーの量を示す。つまり、電流も電圧も大きいほうが、短時間でたくさんのエネルギーを供給され、早く充電できるようになる。

PowerCore+ 26800を接続してMacBookを使っていると、メニューバーのバッテリーアイコンの表示が、ときどき黒色に変化した(画像下)。

黒の場合は、MacBookで動作するアプリやシステムによる負荷で電力を多く消費されているので、PowerCore+ 26800から供給される電力では、MacBookのバッテリーを充電する余裕がないことを示す。

PowerCore+ 26800でバッテリー充電中のMacBookでシステムレポートを確認すると、「電源」の「AC充電器の情報」で「ワット数」が12Wとなっている。それに対して、MacBook付属のACアダプターでは23Wと表示された。

このことから、PowerCore+ 26800はMacBook付属のACアダプターの半分程度の電力しか供給できないことが分かる。さらにMacBookを使いながらだと、状況によってはバッテリーに充電する余裕がない場合がある。

ただ、iPhoneやiPadでは、最新機種でも5Vで2A、または5Vで2.4Aでの充電なので、PowerCore+ 26800で十分だろう。

筆者の使い方ではほとんど問題なかったが、1つ気になったのは、MacBookのバッテリー残量が0になり、システムが終了した状態から起動できるようになるまでには5分以上かかったことだ(MacBook付属のACアダプターでは1分とかからない)。少しでも中断させたくないなら、MacBookのバッテリーを使い切ってからモバイルバッテリーを接続するのではなく、今回のようにMacBookを使いながらモバイルバッテリーを接続しておいたほうが良さそうだ。

結論となるが、PowerCore+ 26800は、1つで容量の大きなモバイルバッテリーが欲しい人には、間違いなくおすすめだ。

ただし容量だけが欲しいなら、半分程度の容量の製品を2つ持つという選択肢もあるだろう(編集部注:同じシリーズで容量が1万50mAhの製品価格は3300円)。取り回しもよいし、バッテリー自体への充電も2台同時にすれば半分の時間で済む。

一方、MacBookでの用途を考えると、もう1つの候補だった「ANKER PowerCore+ 20100 USB-C」でも良かったのではないか、とも思った。実際に試したわけではないのだが、USB-CポートからMacBookに充電すると、システムレポートの表示が15Wになるという情報もある。MacBookをより早く、安定して充電できそうだ。今後、大容量でUSB-Cポートを搭載した製品が出てくれば試してみたい。

(ライター 伊藤朝輝)

[日経トレンディネット 2016年8月29日付の記事を再構成]

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