インスタ写真をワンランクアップする便利ギア
インスタグラム栄えする一味違った写真や動画を撮るには、スマートフォン(スマホ)のカメラ機能を拡張するギアを活用するのが近道だ。注目商品を厳選し、実際に試した。
プロ並みの滑らかな動画が撮れる
まず検討したいのが、手ブレを防げる電動スタビライザーだ。モーターによってスマホの揺れを抑え、プロが撮ったような滑らかな映像になる。歩きながらの撮影やカメラを横に振るパン撮影など、動きのある動画で特に効果を実感できる。
なかでも、UPQの「Q-camera ES02」は、カーボン製の延長バーが付属し、自撮り棒としても使えるのが魅力。縦、横、回転の3軸制御に対応し、大きな動作にも追随する。動きながらの自撮り動画もとても滑らかに仕上がった。最大4.7型サイズまでのスマホを挟んで使える。
広角で迫力ある風景写真が撮れる
もう一つ必携なのが、拡張レンズ。特に広角タイプは、狭い室内でも広々と撮影でき、広大な景色もそのまま切り取れるなど、撮影の幅がグンと広がる。安いものだと数百円程度で買えるなか、カメラレンズで愛好家の多いカールツァイスとコラボしたiPhone用の拡張レンズ「ExoLens with Optics by ZEISS ワイドレンズキット」(フェローズジャパン)は税込み2万7000円と高価。だが、周辺のゆがみがなく、非常に緻密で美麗な写真が撮れ、価格相応の魅力があると感じた。アルミ製ブラケットを取り付け、レンズを装着する。今後、望遠レンズやマクロレンズも発売予定。
広角レンズ+高輝度LEDで室内での自撮りで効果を発揮
自撮りや人物撮影に特化した変わり種レンズもある。サンコーの「クリップ式自分撮りリングライト」(税込み2480円)は、LEDが付いた広角レンズ。通常、薄暗いシーンでは画面が暗く、画質も粗くなりがちだ。しかし、このリングライトは十分な明るさがあり、ノイズを抑えて撮れた。明るさは2段階に調節でき、3色のフィルターで照明の色を変えられるなど機能も充実する。
SNSの写真をそのままプリント
インスタ上級者で流行している「Photo in Photo」を、誰でも簡単にまねできるのが富士フイルムのスマホ用プリンター「"スマホ de チェキ"」だ。Photo in Photoとは、写真の中に紙焼きの写真を写し込む撮影手法を指す。例えば、被写体となる風景の一部分を撮影し、スマホ de チェキを使ってモノクロで印刷。それを同じ風景の中に入れ込んで撮影すれば、一部のみがモノクロの"合成写真"が出来上がる。単純な風景すら"作品"になる。
スマホ内に保存してある写真の他、SNSに投稿した写真をそのままプリントできる。Instagramの写真では、「いいね!」の数や投稿日などを一緒に印字することも可能。チェキのフィルムを使用。スマホと無線LANでつなぎ、アプリで選んで印刷する。バッテリー駆動で外でも使える。
ペーパーアイテムでパーティを演出
ヒゲやメガネ、コメント付きの吹き出しといった、写真栄えする小道具を集めた「フォトプロップス」(実勢価格税込み2680円)。結婚式などで使われることが多いが、誕生会やちょっとしたパーティで使っても盛り上がり、一味違った面白い写真が撮れる。ウエクエなど、雑貨を扱う通販サイトで購入できる。スティックが付いた状態で届くので、すぐに使える。
スマホに双眼鏡や天体望遠鏡を装着
ケンコー・トキナーの「SNAPZOOM II」(実勢価格税込み1万4450円)はスマホに双眼鏡や望遠鏡などを望遠レンズ代わりに取り付けられるマウント。スマホではこれまで撮影が難しかった月や野鳥、スポーツ競技などの撮影も楽しめる。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2016年9月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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