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ポケモンGO熱はもう終息? のんびり遊び続ける予感も

戸田覚のデジモノ深掘りレポート

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NIKKEI STYLE

日経トレンディネット

大変に話題になった「ポケモンGO」だが、早くも熱気が冷めつつあるようだ。ポケモンが出るスポットに出向くと、いまだにうろうろしている人が多くいるが、僕は既に少し飽き気味だ。果たしてこのまま熱は終息してしまうのか。それとも人気ゲームとして定着するのか? 今回は4つのポイントで考えたい。

【ポイント1】ポケモンGOは社会人も楽しめるのか

2016年7月22日に日本でも「ポケモンGO」がリリースされた。テレビでも大変な話題になり、僕の周囲にもダウンロードした人が多くいる。

僕も一足遅れでプレーしてみたところ、従来のゲームとの違いに驚いた。これまでのゲームは、基本的に家の中などにとどまってプレーできていた。ところが「ポケモンGO」は、外に出ないとプレーできないのだ。ゲーム上のマップは現実の地図と同じもので、画面の中でキャラクターを動かすのではなく、自分自身が出歩いてマップ上を探索する仕組みになっている。

リリース当初は多くの人がポケモンを捕まえるために街へ出て、ポケモンが出現しやすいスポットは大勢の人でにぎわった。秋葉原なども、スマートフォンを片手にうろうろする人が目立っていた。

とはいえ、ポケモンを捕まえるためにわざわざ出掛けるような社会人は多くはないだろう。僕も仕事の道すがら、ポケモンの出現スポットがあったので立ち寄ってみたところ、10分程度で2匹捕まえることができたものの、それ以上となると、ずっとそこにとどまってポケモンが出現するのを待つ羽目に陥った。

はっきり言って、そんな時間と交通費を使ってまでポケモンをゲットしようという社会人は少ないはずだ。しかも、たとえレアなポケモンを捕まえても、1匹だけではあまり意味がなく、進化させたり強化したりするために相当数のポケモンをゲットしなければならない。その上、必死に獲得して進化させたレアなポケモンが強いというわけでもない。要するに苦労が報われないのだ。

一般的なゲームのように明確な目標があるわけでもないし、ライバルとの対戦やらランキングなどもない。ジムで対戦することもできるのだが、別に対戦しなくても、ゲームの進行には何ら問題はない……。

数日プレーしてみて気付いたのだが、このゲームを能動的に楽しめる人はごくごく限られていると思う。犬の散歩のついでとか、何かの用事で外出したときの空き時間にちょっとポケモンを探してみる……。夏休み中の中高生でもない限り、そんな遊び方になるはずだ。

【ポイント2】ポケモンGOにはどうしてアンチが多いのか

「ポケモンGO」ほど、一瞬でアンチが盛り上がったゲームはこれまでになかっただろう。各種メディアで"歩きスマホ"などの問題が大きく取り上げられたが、個人的には自己責任だと思う。確かに「ポケモンGO」には歩きスマホを助長する側面もある。だが、それは「Googleマップ」で行き先を調べているときだって同じだ。要するに、人に迷惑をかけないように使えばいいだけの話だし、それは人に言われるまでもないマナーだ。

これだけ悪い意味で話題になったのは、あらゆる場所でスマホを片手にうろうろする人が現れたからだろう。海外では事故が起こったり、立ち入り禁止エリアに入ってトラブルになったりしたというニュースも流れた。ただ、既に、そんな人たちは減っているので特に問題とは感じない。

実際にプレーしてみて問題に感じたのは"地域格差"だ。僕の自宅と事務所は大田区の住宅街にあるのだが、周囲にはほとんどポケモンがいない。近所を30分ほど散歩して、1匹出会えるかどうかといったあんばいだ。ところが都心に出掛けると、驚くほどたくさんのポケモンが出現する。この差は信じられないほど大きい。

しかも、アイテムが手に入る「ポケストップ」は、駅や公園など、何かしらのランドマークに設定されている。都心部を離れるほどにポケストップの数は減り、アイテムを入手するのも大変になる。

地方に住んでいる人が都心部の様子を知って頭にくる気持ちはよく分かる。というよりも、楽しくなくてやめてしまうと思う。人口密度に比例してポケモンが出現しやすくなるのは理解できるが、現時点のシステムでは地域格差が大きすぎて不公平だ。

【ポイント3】アプリとしての完成度はどうなのか

「ポケモンGO」のもう1つの問題は使いづらさだ。最初のバージョンではフリーズすることが多すぎて、まともにプレーできなかった。アップデートで多少改善したが、いまだにフリーズすることが少なくない。GPSを使い続けるため、バッテリーの消耗が激しすぎるのも困る。

また、公開当初、僕がプレーしたときは、近くにいるポケモンを表示する「足跡機能」をどう使うのかさっぱり分からなかった。半径300m以内にいるポケモンが表示されるらしいのだが、レーダーもなしに1900平方メートル近いエリアでポケモンを探し出すのは無理としか言いようがない。

どうやら「足跡機能」は正しく機能していなかったようなのだが、アップデート時に機能自体がなくなってしまった。近く復活するとの話もあるので、使い勝手が良くなることを期待したい。

【ポイント4】ポケモンGOの人気は定着するのか

最近はダウンロード数も落ち着いてきたようだが、8月上旬まで、Google Playの人気ランキングでポケモンGOは1位だった。売上ランキングでは4位。これはとても素晴らしいことだと思う。人気ランキングでは1位なのに売上ランキングでは4位ということは、課金しなくても楽しめるゲームという証しだからだ。無課金でも何の問題もなく遊べるのは、小遣いの限られた子供にはありがたいところだろう。

ほかのプレーヤーと競争する必要もないし、課金を迫られるような要素もない。数日間プレーしていなくても何の問題もないので、外出先で時間が空いたらちょっと周囲を探してみる……。大人なら、そんなプレースタイルがちょうどいいと思う。僕が感心したのは、ポケストップをチェックすることで、知り得なかった名所や旧跡などに気付けることだ。訪問したポケストップをリストアップする機能などが追加されれば、旅行の記録などにもなり、より楽しめるだろう。

「ポケモンGO」は、大人ものんびりプレーできるゲームとして、末永く生き残るような気がする。

戸田覚(とだ・さとる)
1963年生まれのビジネス書作家。著書は120冊以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。

[日経トレンディネット 2016年8月18日付の記事を再構成]

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