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東京大学の学生が2016年に入社した企業はどこだったのか――。東京大学新聞によると、上位ランキングに大手メーカーや金融機関など有名企業が名を連ねるなか、異彩を放つ中堅IT(情報技術)企業がある。統合基幹業務システム(ERP)ソフトを手掛けるワークスアプリケーションズ(東京・港)だ。名門校として知られるインド工科大学などアジアの優秀な学生も続々入社する。売り手市場が続く日本でなぜ、優秀な学生たちがこの会社を選んだのか。最高経営責任者(CEO)の牧野正幸氏の独自の人材採用・育成論とは。

東大から23人が入社

――東大新聞によると、15年度の東大生の就職先ランキングではワークスアプリケーションズは大学院修了者が13人で13位、学部卒は10人で10位。いずれも前年に比べて大幅に増加しているといいます。東大のみならず、アジアの優秀な人材も集めていますが、ワークスアプリを選ぶ理由はなぜだと考えていますか。

「自分に自信がある人がきていると思います。私は『最低うちの会社で30歳まで働いてほしい』と話します。10年間は自分を伸ばさなければならない時期です。私はいつも学生に『いい会社選びっていうけど、いい会社なんて選んでも無駄だよ』というのです。一番大事なのは、自分の成長に都合のいい会社を選ぶこと。当社は今の日本では間違いなく成長に都合のいい会社ですよ。成果より成長を評価するから。彼らにとっては都合がいいからきているんじゃないですか。我々にとっても30歳以降が一番おいしいので、できればうちの会社で働き続けてほしい。しかしもし自分のやりたいことが見つかった時、30歳までに基礎力を身につけておけばどこでも働ける」

「当社は社歴や人数からいうとベンチャーなので、内定をたくさん持つような最優秀な人が入ってくると、みんな諦めないんですよ。どういうことかというと、知名度の高い企業なら、入社した瞬間に『この会社ならブランドがあるから』と(多少想像と違っていても、まあこんなものかと)諦める。ところが、当社に来る人は諦めない。少しでもウソがあると、納得できずにやめてすぐに他に行きます」

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