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キャリアの8割は偶発的 なら「こうなりたい」が大切

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日経ウーマンオンライン

こんにちは。「ワークルールとお金の話」の社会保険労務士 佐佐木由美子です。2016年、65歳以上の人口は3409万5000人、総人口に占める割合は26.8%と過去最高を記録しました。超高齢化社会において、これから私たちの働き方はどうなるのでしょうか?

現役世代1.3人で1人の高齢者を支える未来

高齢化社会と言われながら、どこか実感の持てない方は多くいらっしゃると思います。まして、民間企業において、女性が定年まで勤めあげることも、遠い話のように思っていないでしょうか?

高齢化人口は今後、「団塊の世代」が75歳以上となる2025年には、3657万人に達すると見込まれています。総人口に占める75歳以上の人口割合は上昇を続け、いわゆる「団塊ジュニア」(1971年~1974年に生まれた人)が75歳以上となった後、2060年には4人に1人が75歳以上の高齢者となると推計されています。

戦後まもない1950年には、1人の高齢者に対して12.1人の現役世代がいたのに対し、2015年には現役世代2.3人、2060年には1.3人の現役世代で1人の高齢者を支えることが見込まれています。

一方、平均寿命は2014年現在、男性80.50歳、女性86.83歳と延びており、2060年には女性の平均寿命は90歳を超えると見込まれています。

この数字が意味しているもの……それは私たちがこれからも長く働き続けることが求められている、ということです。現在は、65歳未満の定年を定めている企業は、希望する全従業員について65歳までの継続雇用制度を設けることが法律によって義務化されています。

しかし、人口構造と年金受給を考えると、それでも間に合わないであろうことが見て取れます。60歳定年どころか、70歳になっても現役は当たり前、という未来がすぐそこまで迫っているのです。

ライフキャリアを考える重要性

女性の場合、「仕事をしても結婚まで」という結婚がゴールだった時代は、すでに過去のものとなりつつあり、出産後も育児休業を取って仕事と家庭生活を両立して働くことは、もはやスタンダード化している状況にあります。

出産・育児で仕事を離れた人も、まだまだ先の人生が長いのです。たとえば、今40歳の人なら、これから20年以上のキャリアを築くことができる、ということです。「もうアラフォーだから」などと、諦めている場合ではありません。

結婚をしていても、平均寿命から考えれば女性が1人で老後生活を送ることは十分に考えられますし、離別することも考えられます。つまり、長寿社会において、健康を保ちながら働き続ける、という発想をリアルに実感できることが、非常に大切になってくるのです。

普段の生活では、毎日が精いっぱいで、なかなかライフキャリアという視点から、働くことを考えるのは難しいかもしれません。しかし、現実に起こりうるであろう未来の世界に思いをはせて、自分の5年後、10年後、さらにその先の働き方・生き方について、ぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。

そもそも将来のことは予想ができない?

そうしたときに大切になってくるのが、個人がキャリアについて自分なりの考えを持ち、自分の力でキャリア開発を行っていくという、自律的キャリアという発想です。

キャリアをデザインするとき、「こうなりたい。そのためには……」という風に、緻密な計画を立てるキャリアデザインが以前は主流でした。しかし、これだけ変化の激しい時代にあっては、目標としている職業さえ、将来なくなってしまう可能性があるのです。

英・オックスフォード大学でAIの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授らの論文によると、米国労働省のデータに基づいて702の職種が今後どれだけコンピュータ技術によって自動化されるかを分析した結果、10~20年程度で米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクがあるということが明らかにされました。すでに日本においても、そうした兆候は見られています。

そこで、重要となってくるのが、Planned Happenstance Theory(計画的偶発性理論)という考え方です。これは簡単に言うと、個人のキャリアの8割は、予想しない偶発的な出来事によって決定されるというもので、米・スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授らが提唱した概念です。

自分の内面から「こうありたい」という思いに従って、まずは動いてみることが大切です。もちろんその結果、想定していない展開になることはあるものの、自分の心をオープンにして、リスクを恐れずに次の行動につなげていくことで、好ましいキャリアが形成されていくというものです。自分の頭で考え主体的に行動を起こし、その結果に対して責任を持つ。決して他人のせいにしない、というマインドが不可欠です。

女性が「職場の花」と言われた時代は過去の遺物です。私たち1人1人が長い将来を見据えたキャリアを自律的に考えていくことが、これからますます大切になっていくでしょう。

佐佐木由美子(ささき・ゆみこ)
社会保険労務士。米国企業日本法人を退職後、社会保険労務士事務所等に勤務。2005年3月、グレース・パートナーズ社労士事務所を開設し、現在に至る。女性の雇用問題に力を注ぎ、「働く女性のためのグレース・プロジェクト」でサロン(サロン・ド・グレース)を主宰。著書に『採用と雇用するときの労務管理と社会保険の手続きがまるごとわかる本』をはじめ、新聞・雑誌、ラジオなど多方面で活躍。

[nikkei WOMAN Online 2016年8月2日付記事を再構成]

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