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「正しい」エアコンの選び方

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日経トレンディネット

前回の「『エアコンは電気代が高い』のウソとホント」ではエアコンを買う上で知っておきたい常識やトレンドについて紹介した。今回は、エアコンを選ぶ際に重要なポイントを紹介していこう。

使用する部屋の畳数をチェック

最初にチェックしたいのが部屋の畳数だ。エアコンは6畳用(冷房能力2.2kW)、8畳用(同2.5kW)、10畳用(2.8kW)といったように、冷房・暖房能力の異なる数多くのモデルをラインアップしている。最上位モデルは14畳用以上しかラインアップしていない場合もあるので、まずは使用する部屋のサイズをチェックしよう。

畳数の目安として8畳用の場合は「冷房 7~10畳、暖房 6~8畳」などと表示されているが、7~10畳というのは「木造住宅なら7畳、鉄筋コンクリート住宅なら10畳」という意味を表している。

リビングで使用する場合、10畳の部屋なら12畳用(3.6kW)、12畳の部屋なら14畳用(4.0kW)といったように、1つ上の対応畳数を選ぶことをおすすめしたい。

駆動電圧(コンセント形状)も必ず確認を

エアコンを買う前に必ずチェックしなければならないのが、取り付ける部屋のコンセント形状だ。エアコン用のコンセントは特殊な形状をしているものが多く、下の表のようなものがある。当然100V用のコンセントでは200V用を、200V用のコンセントでは100V用のエアコンを使えないので、間違えないようにしよう。

冷房・暖房能力は「最小値」も重要

畳数のところでも少し「能力」について触れたが、エアコン選びで最も重要なのが「部屋に合わせて適切な能力を選ぶ」ことにある。部屋の大きさに比べて能力が低いと、冷えにくい、暖まりにくいということになってしまう。目安よりも1つ上のランクを選ぶといいと紹介した理由はそこにある。

寝室で使用する場合、能力の「最小値」も大きなポイントになる。最小値が小さいモデルほど、細かい温度調節が可能だからだ。

例えば同じ8畳用でも、冷暖房能力の最小値が0.2kW(200W)のモデルと、0.4kW(400W)のモデルでは2倍の開きがある。0.6kW(600W)ともなると3倍だ。電子レンジの「解凍モード」(200W)と「あたためモード」(600W)を想像してみると、その差がかなり大きいことが理解できるのではないだろうか。

0.2kWならそのまま運転し続けても涼しく(暑く)なりすぎないが、0.6kWの場合は間断運転が必要になってしまう。運転が止まっているときは暑く、動いているときは寒いといったことになりかねない。広いリビングで使う場合はそこまで気にしなくてもいいかもしれないが、比較的狭い寝室で使う場合はそういったことも念頭に置いておくといいだろう。

省エネ性能は「省エネルギーラベル」で確認

次は「省エネルギーラベル」をチェックしたい。省エネルギーラベル(省エネラベル)とは、2000年8月にJIS(日本工業規格)によって導入された、対象製品に張り出されるラベルのこと。省エネ法で定めた省エネ性能の向上を促すための目標基準(トップランナー基準)を達成しているかどうかを表示するもので、省エネ性能の目安になる。カタログや店頭の製品本体に表示されているので3つのポイントをチェックしよう。

1.多段階評価(星の数)

1つめは「星マーク」。これは1~5の5段階で省エネ性能の高さをざっくりと示している。目標年度のトップランナー基準の数値を満たしていれば星2つ以上になり、星5つが満点だ。「星が多いほど省エネ性能が高い」と覚えておけばいい。

2.目安電気料金

多段階評価の星の数は一目で省エネ性能の高さが分かるので参考にしやすいが、星が多い、少ないといっても一般消費者にとって何の実感も得られないだろう。そこで次にチェックしたいのが「目安電気料金」だ。これは1年間使った場合(エアコンの場合は一定の冷暖房期間内に1日18時間使用した場合)の電気代の目安を示したもの。当然目安なので実使用の電気代は上下するが、ここで大幅な差が出ることに注意したい。

例えば日立の「白くまくんシリーズ」を例に挙げてみよう。

最上位モデルの「Xシリーズ」と、ベーシックモデルの「Dシリーズ」、同じ単相200Vの冷房能力4.0kW(14畳モデル)を比較してみてほしい。

Xシリーズの目安電気料金が2万9200円なのに対し、Dシリーズは4万4200円。あくまでも目安だが、年間で1万5000円の差が出ることが分かる。実勢価格で約12万円の差があるが、8年以上使うとベーシックモデルのDシリーズの方がトータルで高くつくことが分かるだろう。

2機種の機能を見ると、Dシリーズは「日射センサー」のみ搭載するシンプルなモデルなのに対し、Xシリーズはカメラセンサーの「くらしカメラ 4」や「自動おそうじ機能」など豊富な機能を搭載している。トータルコストだけでなく、機能面でも遠く及ばないとなると、最上位モデルのほうがお得に思えてくる。

それぞれの考え方にもよるし、使い方で違いが出てくるが、冷蔵庫などと同様、安いモデルを買うと最終的に高くつくことになりかねないということは覚えておいてほしい。そうならないためには、比較対象のモデルと比べて電気代にどれだけ差があるのかをチェックすることが重要だ。

3.APF(通年エネルギー消費効率)

多段階評価(星の数)と目安電気料金を見ればだいたい判断できるが、念のため「APF」の数値もチェックしておこう。

APFとは、ある一定条件を基に年間を通してエアコンを使用したとき、1年間に必要な冷暖房能力を、1年間でエアコンが消費する電力量(期間消費電力量)で割った数値のこと。各機種のエネルギー効率の良さを示すもので、数値が大きいほど効率がいいことを表している。

機能面で絞り込むポイントは「センサー」と「自動掃除」

続いて、数ある中から自分に最適なモデルを選ぶために押さえておきたい機能面でのポイントを紹介する。

各社とも最上位モデルからベーシックモデルまでシリーズ展開しており、それぞれ能力別、駆動電圧別に幅広いラインアップをそろえている。さらには各家電量販店向けに微妙に型番の異なるモデルをそろえている場合もあるため、製品選びは困難に思えてくる。

まずは「センサー」の有無や性能をチェック

そこで一つ覚えておいてほしいのは、各社が売りにしている機能の有無だ。パナソニックなら「温冷感センサー」や「ひと・ものセンサー」、「日射センサー」、日立なら「くらしカメラ 4」、三菱電機なら「ムーブアイ極」といったセンサーを利用した快適機能や省エネ機能を売りにしている。

例えばパナソニックの場合、プレミアムモデルの「WXシリーズ」と「Xシリーズ」は3つのセンサーを搭載しているが、「SXシリーズ」や「EXシリーズ」は温冷感センサーは非搭載、ひと・ものセンサーの機能も限定的だ。「GXシリーズ」は日射センサーのみで、「Jシリーズ」や「Fシリーズ」はセンサー非搭載といった具合だ。

「自分のいる場所を検知して風を当ててほしい(もしくはよけてほしい)」、「暑い(寒い)と感じている人を重点的に冷やして(暖めて)ほしい」など目的はさまざまだろうが、こういったセンサー機能の有無や性能差によって快適性にも影響がある。

自動掃除機能も要チェックポイント

メンテナンスの容易さや省エネ性能の維持のためには、自動掃除機能も重要なポイントだ。ここは多くの人が気にするポイントのため、各モデルでの差異化ポイントにもなっている。

同じくパナソニックで比較してみよう。プレミアムモデルのWXシリーズとXシリーズはフィルターからかき取ったホコリを自動的に外に排出する「自動排出方式」を採用しているが、SXシリーズとGXシリーズは定期的なゴミ捨てが必要な「ダストボックス方式」を採用している。ただしEXシリーズはスタンダードながら自動排出方式を採用しており、メンテナンスフリーを売りにしている。ベーシックモデルのJシリーズとFシリーズは自動掃除機能は搭載されていない。

実際に絞り込んでみよう

選び方のポイントはいくつもあるが、センサーと自動掃除機能の2つをチェックすれば、欲しいモデルを絞り込んでいける。では、価格.comのWebサイトを使って実際に絞り込んでみよう。

「家電>壁掛けエアコン」カテゴリーの左上にある「絞り込み条件を一括追加」を選ぶと、数多くの項目が並ぶ絞り込み条件の設定画面が表示される。難しそうに思えるが、一つひとつ絞り込んでいけばそう難しくはない。

例えば、鉄筋構造の洋室、10畳程度のリビングであれば、まずは「部屋の広さ」の項目にある「冷房(鉄筋洋室目安)」の「10~12畳」をチェックする。最初は「3083件」だったのが、ここで一気に549件まで減る。続いて重要なのが「電源」(駆動電圧)だ。100Vであれば「100V」を、200Vなら「200V」をチェック。ここで「100V」をチェックすると、471件にまで絞り込めた。

続いて「省エネ評価」でも絞り込めるので、こちらもチェックしていこう。「★★★★~」を選ぶと100件、「★★★★★」を選ぶと21件にまで絞り込める。ただしあまり厳しくしていくと価格も上がるので、まずは「★★★~」(121件)にしてみよう。

さらに「体感センサー」の「本体」をチェックすると116件になった。ここから「フィルター自動洗浄」をチェックしても116件で変化はなかった。他にも「空気清浄」や「イオン機能」、「加湿」など(加湿はダイキンしか搭載していないので一気に絞り込める)の項目をチェックしていくとさらに絞り込める。

ある程度絞り込んだら「検索結果を見る」を選んで表示してみよう。初期設定では売れ筋ランキングの上位から並ぶので、ここから「最安価格」の安い順、「期間電気代」の安い順などで並び替えることもできる。最新モデルから選びたいのであれば、「登録日」の新しい順に並び替えることも可能だ。

項目が多岐にわたるので、絞り込んでいくのは決して簡単ではない。しかしここである程度欲しい機能に当たりを付けておけば、「あれとあれを加えたら本体価格がいくらくらいで、電気代はいくらくらい」という目安になるはずだ。購入を検討している人は、ぜひ一度チャレンジしてみてほしい。

(ライター 安蔵靖志)

[日経トレンディネット 2016年7月14日付の記事を再構成]

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