マネー研究所

マネー女子力

投資不安派に ゼロ金利でも貯蓄でためる暮らし入門

日経ウーマン

2016/8/4

PIXTA
日経ウーマン

 お金をしっかりためたいけれど、投資はどうしても怖い――。そんな人のために、日々の習慣やお金の使い方を見直して、貯蓄だけで確実にお金を増やす方法を紹介します。

■貯蓄を月2万円増やせば投資以上にためられる

 「貯蓄だけでも十分お金をためることはできます」。こう話すのは、経済コラムニストで行動経済学を研究する大江英樹さん。「お金を増やす方法は、働いて稼ぐ、ムダ遣いをなくす、運用するの3つ。投資が怖いなら、まずはムダ遣いをなくすことに注力しましょう」

 例えば、自己投資にはつい財布のヒモが緩くなりがち。むやみに英語教材を買って、結局、最後までやりきれなかったという人もいるのでは? 「そうした意外な“ムダ遣い”をなくせば、毎月の積立額を増やすことができます」

 下の図の通り、毎月の貯蓄額を月2万円から2万円増やして4万円にすれば、30年後には1440万円。たとえゼロ金利の貯蓄オンリーでも、年3%で運用する投資より多くのお金がたまることになる。

 下で紹介する7つの習慣を参考に、ムダ遣いを減らし、「貯蓄だけでお金持ち」を目指そう。

月2万円ずつ積み立て投資をし、年率3%の利回りで運用したら30年間で1168万円。対して、毎月の積立額を2万円増額し、月4万円ずつ積み立てれば、金利ゼロでも30年後には1440万円になる

■貯蓄だけでお金持ちになる7つの習慣

【01 給与天引きで強制貯蓄】

 「人は何かを欲しいと思ったとき、お金が手元にあれば買ってしまうもの。それを防ぐには、手元にあるお金を減らすしかありません。毎月の積立貯蓄は必ず給与から天引きしましょう」

【02 タンス預金はしない】

 自宅用の金庫が売れているというニュースはあるが、「タンス預金をしても、盗難や火災による損失リスクが高くなるだけ。たとえ0.01%でも利息が付く銀行に預けるべきです」。

【03 良いか悪いかではなく、必要かどうかで買う】

 買い物をするとき、その品が良いかどうかで考えてはいけない。「買いたいのだから、それは良いに決まっています。良い悪いではなく、必要かどうかで判断すべきです」

【04 ボーナスは即刻、全額定期預金へ】

 ボーナスが出ると、「自分へのご褒美に」と財布が緩みがち。「即刻、全額を定期預金に入れましょう。普通預金より引き出しにくく、余計な出費を防止できます」

【05 大きな買い物は定期預金を解約して払う】

 「家電や家具の購入、旅行など大型出費は定期預金を解約して払う」というルールにしよう。「定期預金を解約してまで必要なものかと考えると、ムダ遣いがぐんと減ります」

【06 自己投資という名の浪費を避ける】

 「自己投資が大事だからと、仕事に全く関係がない資格の勉強のために、参考書を読みきれないほど買いまくるのは典型的なムダ遣い。自己投資にも予算を設けて」

【07 ローンはできるだけ避ける】

 「人生の最大のムダはローンの利息を払うこと。リボ払いやカードローンは論外です」。住宅ローンなど避けられないものも、「可能な限り繰り上げ返済し、利息を減らすことが鉄則です」。

※30年間の積み立て投資の結果の数字は、編集部が野村証券のマネーシミュレーター「みらい電卓」~積立編(http://www.nomura.co.jp/learn/simulation/)を使い、試算した。

この人に聞きました

経済コラムニスト
大江英樹さん
 大手証券会社に定年まで勤めた後に独立。シニアライフプラン、行動経済学、確定拠出年金、資産運用などをテーマとして執筆や講演活動を行っている。著書に『その損の9割は避けられる』(三笠書房)などがある。

[日経ウーマン 2016年7月号の記事を再構成]

マネー研究所新着記事