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寝台列車に乗ってオーロラ観測に フィンランド 別世界旅行--地球を遊び尽くす旅へ(3)

2016/7/30

夜空に現れる光のカーテンのようなオーロラ

 地球を遊び尽くす! 北極から南極まで絶景に出合える究極の旅先ベスト22をガイドした書籍「別世界旅行」から、さらにえりすぐった旅先を連載7回にわたり、ご紹介します。ぜひ、次の旅行や今後の休暇のヒントにお役立てください。連載第3回は、光のカーテン、オーロラを観測できる旅、フィンランドのラップランド地方。フィンランドは、イッタラなどの北欧デザインやサンタクロース村で有名ですが、ウィンタースポーツも盛んな国です。森と海に囲まれた魅力あふれる北欧フィンランドを、ご堪能ください。

 その目で見なければわからない、想像を超えるオーロラの美しさ。観測に適したホテルから、はたまた天井がガラスのイグルーから、宇宙が生み出す最高の芸術品オーロラを観測。

■森と海に囲まれた真冬のフィンランドへ

 日本から首都のヘルシンキを経由して、北極圏のキッティラ空港へ。このあたりはラップランド地方となり、魔法と神話の国といわれている。夏は太陽が沈まず、1日中明るく、ハイキングやフィルム・フェスティバルなどを楽しめるし、秋は紅葉が美しく、街を少し離れたらすぐにカラフルな大自然に溶け込める。逆に冬は太陽が出ず薄暗いが、スキーリゾートがたくさんあり、キッズランからバックカントリースキーなどスキーヤーにとって魅力的な場所となる。

スキーリゾートが豊富なフィンランド

■地球の奇跡、オーロラを快適に堪能する

 オーロラは地球の奇跡といわれているが、一体何だろうか。オーロラは、遠く離れた太陽からの贈り物。太陽は不定期に太陽風というガスを放出している。そのガスに含まれる粒子が地球に到着し、地球の磁場の影響で南極と北極に流れ、大気中の原子と分子の電子とぶつかり発光する。北極側では、オーロラオーバルという緯度60~70 度にかけてのドーナツ状エリアでよく見られるといわれている。極光とも、ノーザンライツとも呼ばれ、オーロラという名前は、ローマ神話の曙の女神アウロラから付けられた。

ラップランドでは年間200日オーロラが出現するといわれている
ガラスドームがある宿泊施設でオーロラを身近に感じよう

■冬のフィンランドで楽しめる、ここだけのアクティビティ

 冬のレヴィを楽しむなら、スキー以外にも魅力的なアクティビティがある。まず、ハスキー犬の引く犬ゾリは、真っ白い世界に自分と犬たちだけで飛び込む原始的な体験だ。雪の世界はとても静かで、聞こえてくるのは犬の息づかいと、鞭(むち)の音だけ。厳冬の自然に身を置くと、犬という動物の強い生命力を感じられるだろう。同様に雪の上を走るなら、スノーモービルというエキサイティングな方法もある。次に、ラップランドを象徴する動物トナカイのファームがある。トナカイの飼育は伝統的なもので、フィンランド北部に住むサーミ人にはトナカイの飼育で生計を立てている人もいる。トナカイのソリは昔ながらの交通手段であり、時期によってはレースを見ることができる。

■寝台列車オーロラエクスプレスに乗ってヘルシンキへ

 さて、ラップランドに別れを告げて、目指すは首都ヘルシンキ。フィンランド最北の終着駅コラリからオーロラエクスプレスと呼ばれる国内寝台特急に乗り、15時間かけて南に下る。寝台車は日本より少し広めにつくられており、デザインなども可愛らしく北欧らしさを感じられる。列車の名前の通り、天気が良ければ車窓からオーロラが見られるかもしれない。雪に包まれた夜のフィンランドをひた走り、南北を縦断するのも寝台列車ならではの旅だ。

寝台列車オーロラエクスプレス

■寒くても引きこもらない、真冬に楽しむ首都ヘルシンキの外遊び

 朝、ヘルシンキに到着する。夏であれば緑豊かなのんびりとした港町だと思うだろう。冬は静かなところと思いきや、この季節を楽しむヘルシンキっ子であふれている。ヘルシンキはコンパクトな街であり、徒歩でデザインや建築、ショッピングなどを満喫できる。中央駅横など街のあちこちにスケートリンクが設置されていたり、公園ではソリに乗ったり、子どもと一緒に大人も冬を楽しんでいる。天気が良かったら、凍ったバルト海を散歩しよう。

 11月からは太陽が地平線から昇らない極夜のシーズンが始まる。空は赤や青、紫など心が落ち着くような色合いに染まる。雪が積もると、普段行けないような場所にもアクセスできる。

太陽が昇らない極夜(カーモス)を満喫しよう
雪景色が美しいラップランドの森
ラップランドを象徴する動物トナカイ
スノーモービルで雪上をひた走るのもいい
美しい夜景も堪能したい

TRAVEL INFORMATION  Lapland Finland

■旅の予算|BUDGET
総予算29万円~
※5泊8日/成田発着のパッケージ料金(一部食費除く)、成田~キッティラ、ヘルシンキ~成田/往復航空券ホテル4泊、レヴィパノラマホテル2泊/レヴィガラスイグルー1泊、寝台列車1泊が含まれた金額、1部屋(2名利用)の料金、1名分の総予算

■旅のシーズン|BEST SEASON
 オーロラは一年中出ているのだが、白夜の時期、明るいシーズンは見ることができない。暗くて天気の良いことが条件であるため、日照時間が短くなる9月からがよい。真冬よりも春分や秋分によく見られる。

■行き方|HOW TO GET THERE
 日本から直行便があり、約10 時間半でヘルシンキに到着。国内線に乗り換えてキッティラ空港へ。

■問い合わせ先|CONTACT
 現地でいろいろと手配が必要なので、専門旅行会社にまとめて依頼することがオススメ。北欧、北極のスペシャリスト、フィンツアーに問い合わせよう。
フィンツアー公式URL http://www.nordic.co.jp
TEL:03-3456-3933(平日9:30 ~ 18:00、第2・4土曜日9:30~12:00)

■宿泊|ACCOMMODATION
レヴィパノラマホテル
Levi Panorama Hotel
 ゲレンデ直結のリゾートホテル。スカンジナビアスタイルのモダンな客室は広く快適で、窓が大きく眺めが良い。併設しているレストランでは、トナカイや熊肉、魚などを使ったラップランド料理が味わえる。朝食バイキングも評判が良い。サウナなどのレジャー施設もある。

レヴィイグルー
Golden Crown-Levin Iglut
 レヴィリゾートから9キロ離れたウツヴァーラ山頂にある宿泊施設。断熱処理が施された全面ガラスの高級イグルーで、簡易キッチンやシャワールーム、電動ベッドが設置されている。暖かい部屋で寝転びながら、オーロラを待つことができる。

■旅の見どころ|MUST NOT MISS
 オーロラと冬のラップランド。夜空を舞う幻想的なオーロラのカーテンは、忘れられないものになるだろう。ラップランドの豊かな自然と、それを包む白銀の世界はただ美しく、そこで生きる人々の生活を垣間見ることで、新しい冬の過ごし方を知ることができる。

■この旅の絶品|BEST GOURMET
 フィンランドにはおいしい食べ物がたくさんあるが、国民的食材のサーモンがおすすめだ。脂の乗ったサーモンのソテー、グラタン、スープなど安くてとてもおいしい。

スケジュール例|TRAVEL SCHEDULE
1日目 成田発、ヘルシンキ乗換でキッティラ空港へ 【レヴィパノラマホテル泊】
2日目 フリータイム 【レヴィパノラマホテル泊】
3日目 フリータイム 【レヴィイグルー泊】
4日目 フリータイム 【レヴィパノラマホテル泊】
5日目 午後の出発までレヴィでフリータイム、フィンランド最北の終着駅コラリへ【車内泊】
6日目 ヘルシンキ観光 【ヘルシンキ・ホテルカンプ泊】
7日目 午後 送迎車で空港へ 【機内泊】
8日目 午前 成田着

■周辺情報|OTHER NEAR BY DISTINATIONS
【ロヴァニエミ】
ラップランドの首都で、サンタクロースの故郷。博物館やサイエンスセンターなどがある現代的な街だが、伝統工芸やトナカイファームなども見学できる。
【ユッラス】
ユッラス山のふもとにある小さな村。森の中に冬の間だけスノーヴィレッジがオープンし、氷のホテルやレストラン、ギャラリーなどがつくられる。
【イッタラ】
世界的に有名なリビングウエア「イッタラ」を生んだ村。工場見学やアウトレット、ミュージアムなど北欧デザインのガラスや食器などを楽しめる。

別世界旅行──地球を遊び尽くす旅へ

著者 : 日本経済新聞出版社編
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 1,620円 (税込み)

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