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予算5万円 海でも使える高画質アクションカメラ

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NIKKEI STYLE

体やヘルメット、自転車などに装着して撮影するアクションカメラ。テレビ番組などで見る特別な存在と思っている人もいるかもしれないが、実は5万円程度で購入が可能だ。アクションカメラがあれば、友達や家族で出かけたイベントを臨場感あふれる動画で記録できる。撮影した動画を交流サイト(SNS)などでシェアすれば、イベントが終わってからも盛り上がることができるだろう。

アクティブに夏休みの思い出を残せるカメラ

米国航空宇宙局(NASA)の気象学者によると、今年の夏は世界各地で歴史上でも類を見ないほどの猛暑になるらしい。実際、日本全国各地でも7月初旬から猛暑日を迎えているようだ。

日差しが照り返すコンクリート・ジャングルで仕事をするビジネスパーソンにはありがたくない猛暑だが、一方で海やプールなど、水場のレジャーへの楽しみが増すというもの。アクティブに夏休みを過ごしつつ、そんな思い出をしっかりと記録に残したいという人にオススメなのが「アクションカメラ」だ。

アクションカメラは「ウエアラブルカメラ」などとも呼ばれるもので、リストバンドや粘着テープなどを用いて身体やヘルメット、自転車やバイク、サーフボードなどに装着して撮影できるビデオカメラのこと。一般的なビデオカメラのようなズーム撮影はできないが、画角が広いため、目で見た景色そのもののようなパノラマ映像を撮影できる。防水性能も備えているため、夏なら海やプール、冬ならスキー場などでも安心して使える(海やプールで使用する場合は、使用場所のルールに従って撮影してほしい)。

今回はそのなかでも超高画質撮影が可能な「4Kアクションカメラ」を中心にオススメモデルを紹介していこう。

米GoPro「HEROシリーズ」が切り開いたアクションカメラ

アクションカメラの元祖といえるのが米GoProの「HEROシリーズ」だ。テレビのバラエティー番組で絶叫アトラクションなどを撮影する場合に使われることも多いため、「HEROシリーズ」というよりも「GoPro(ゴープロ)」という呼び名でご存じの方も多いかもしれない。

サーファーだったGoPro創業者が「サーフィンをする自分の勇姿を撮りたい」と考えて市販のカメラを探したところ、ニーズに合う製品がなかったため自分で作ったというのがアクションカメラの始まりだ。そのため「超広角で撮影できる」こと、「防水対応」であることがアクションカメラの基本となっている。当初は35mmフィルムカメラでスタートしたGoPro HEROシリーズだが、2010年1月にフルハイビジョン対応の「HD HERO」を発売しブレイクした。12年12月にGoProが4K撮影対応の「HERO3 Black Edition」を発売。一般的なビデオカメラよりも早く4K対応がスタートしたことになる。

その後、GoProが切り開いたアクションカメラ市場に他社も参入する。2012年10月にはソニーが「アクションカム HDR-AS15」を発売。14年6月には、パナソニックが世界で初めて4K/30P(4K解像度で秒間30フレーム)撮影が可能な「HX-A500」を発売し(GoPro HERO3 Black Editionは4K/15P対応)、ソニーも15年3月に4K対応の「アクションカム FDR-X1000V」を発売し、本格的な4Kアクションカメラ時代を迎えることになる。

撮影シーンを選ばない幅の広さがアクションカメラの魅力

アクションカメラの魅力はどこにあるのだろう。

そもそもアクションカメラとは以下のようなものだ。

・超広角撮影が可能で、光学ズームは非搭載
・手のひらサイズで超小型軽量
・本体のみ、もしくは「ハウジング」(ケース)を装着することで防水機能を実現
・付属品もしくはアクセサリーによって身体やヘルメット、自転車・バイクのハンドル、自動車のコントロールパネル、スノーボードやサーフボードなどに取り付けられる

もともとサーフィンを撮影したいという目的からスタートしただけあって、「広角」と「防水」、さらに「いろいろな場所に取り付けられる」というのが大きなポイントとなっている。

こうしてみると、一般的なビデオカメラとは似て非なるものだと分かるだろう。ビデオカメラは片手もしくは両手でホールドし、液晶モニターもしくは電子ビューファインダー(EVF)をのぞいて撮影するのが基本だ。光学ズームを搭載しているのが当たり前で、50倍などの超高倍率ズームを搭載するモデルも少なくない。

一方のアクションカメラは、基本的に手で持って撮影するように設計されていない。自転車やバイクのヘルメットやハンドルに取り付けたり、リストバンドを使って手首に取り付けたりと、どこかに装着するのが基本だ。光学ズームは搭載していないが、超広角なので目で見たままに近い映像を撮影できるのが特徴となっている。

4Kアクションカメラの選び方は「画質」だけじゃない

ビデオカメラを選ぶとなると、「画質」や「持ちやすさ」「ズーム倍率」などが選び方の中心になるが、4Kアクションカメラの場合は異なる。選ぶ際に注意したいのは以下のポイントだ。

●映像の品質
・画質
・ブレ補正機能の有無
・画角の広さ
●取り付けやすさ
・大きさ・重さ
・カメラの形状
・アクセサリーの豊富さ
●使いやすさ
・本体防水対応
・液晶モニター搭載の有無
・ユーザーインターフェースの良しあし

まず最初にチェックしたいのが「映像の品質」。せっかく撮影するのに画質が悪ければ意味がない。また、アクションカメラは一般的なビデオカメラに比べて「ブレ補正」が遅れている場合が多いので、ブレ補正機能の有無はチェックしたい。画角の広さは「広ければいい」というわけではないが、パノラマビューをどれだけ残せるか、残したいかで選ぶといいだろう。

次にチェックしたいのが「取り付けやすさ」だ。大きさ・重さについてはどのモデルも大差はないが、できるだけ小さくて軽い方がいいのは間違いない。身に着ける場合は形状も重要な要素となる。一般的なデジカメに似た形状のGoPro HEROシリーズはヘルメットの前方にヘッドライトのように取り付けるのには向いているが、ヘルメットの横に「目線カメラ」のように取り付けるのには向いていない。一方で、ソニーのアクションカムシリーズは幅がスリムなため、目線撮影が得意だ。カメラ部と本体がセパレートになっているパナソニックのHX-A500なども目線撮影が得意。

また、アクセサリー類が豊富なほど、装着したり取り付けたりする場所が増えるのでさまざまなニーズに応えてくれる。

3つめのポイントとして重要なのが「使いやすさ」だろう。まず確認したいのが本体だけで防水対応しているかどうか。これは使い勝手を大きく左右する。ハウジングを利用する場合、ハウジング内に水滴が付いていると水中で結露して映像がくもってしまう場合があるので注意したい。

続いては液晶モニターの有無だ。アクションカメラは基本的に小型軽量を指向しているため、液晶モニターを搭載していないモデルが多い。ではどうやって映像を確認するのかというと、基本はWi-Fi(無線LAN)経由でスマホと接続して行うことになる。スマホ以外に、別売の液晶モニターで画角を確認したり映像を再生したりできるモデルもある。本体に液晶モニターを搭載していると、その場で手軽に画角を確認したり、撮影した映像をチェックしたりできるので便利だ。

ユーザーインターフェースの良しあしというのも、液晶モニターの有無にかかわってくる。液晶モニター非搭載のモデルは撮影モードや設定などを確認できる小さなディスプレーしか付いていない。ボタンが少ないこともあり、設定の変更などには慣れが必要になる。このあたりの使い勝手も、できれば事前に確認しておきたいところだ。

4Kアクションカメラのオススメモデルはこれだ!

では、4Kアクションカメラの中から、以下の5つの目的別に、オススメのモデルを紹介していこう。

失敗なく撮影したいなら
高画質とブレ補正性能を求めるなら
ありとあらゆるシーンで使いたいなら
360度の全天パノラマを撮影したいなら
"目線撮影"がしたいなら

●失敗なく撮影したいなら、手軽で安心なリコー「WG-M2」

初心者にとって最も使いやすいのがリコーの「WG-M2」だ。WG-M2の魅力は「本体防水」(JIS保護等級IPX8、20メートル防水)で「液晶モニター搭載」という点が挙げられる。約204度という超広角撮影が可能なのも魅力だ。

アクションカメラの中では最もボタンが多く、ユーザーインターフェースがかなりこなれている。撮影した映像をその場で確認するのも迷わずできるので、使い勝手はかなりいい。

アクセサリーもそこそこ充実しているが、使いづらい点としてはそのスタイルが挙げられる。WG-M2は高さが低くて奥行きと幅が広いフォルムになっている。そのためヘルメットの上や自転車・バイクのハンドルなどに装着するのにはいいが、ヘルメットの正面や横に装着するといったスタイルには向いていない。90度回転させて撮影すると、映像も90度回転して記録する機能も備えているが、これは4K撮影時には利用できないので注意したい。

また、電子式のブレ補正機能を搭載しているが、4K撮影時には利用できない。

このように残念な部分もあるが、防水から液晶ディスプレー搭載までオールインワンで使える点は大きな魅力。価格もこなれているので、「面倒な作業や設定なしに、すぐに使ってみたい」という人には特にオススメだ。

高画質とブレ補正性能を求めるならソニー「FDR-X3000」

「ブレなく安定的に高画質で撮影したい」という人に最適なのがソニーの「アクションカム FDR-X3000」だ。

初の4K対応モデルが2015年3月発売と、4K対応では出遅れた感のあるソニーだが、第2世代であるFDR-X3000は前モデルと比べるとフルモデルチェンジといっていいほどのできとなっている。

圧倒的なのがブレ補正機能だ。ソニーはビデオカメラ「ハンディカムシリーズ」で以前から上位モデルに「空間光学手ブレ補正機構」を採用している。これはレンズから撮像素子までのユニットが宙に浮かぶような構造にすることで、手ブレを大幅に軽減するというもの。この仕組みを初めてアクションカムに採用したことで、他のモデルにはないレベルのブレ補正を実現した。

電子式ブレ補正機能は撮像素子の周辺部をバッファー(緩衝材)のように使うことでブレをデジタル補正する仕組みのため、オンにすると画角が狭くなってしまう場合がある。しかし空間光学ブレ補正機構は光学式のため画角や画質に変化が起こらない。世界的に人気の高いGoPro HEROシリーズの上位モデルが約2年近くモデルチェンジしていないこともあり、性能面では一気にソニーが頭一つ抜け出した感がある。

FDR-X3000はGPS(全地球測位システム)を搭載しており、映像に位置情報を記録できるのも特徴。GoPro HEROシリーズにも負けないほどアクセサリーも充実している。

リストバンド型の液晶モニターをセットにした「ライブビューリモコンキット」(実勢価格6万7750円)も用意しており、こちらを使えば画角のチェックや撮影動画の再生なども手軽に行える。価格的には出たばかりなのでまだ高いが、性能面では文句なしのモデルだ。

ありとあらゆるシーンで使いたいならGoPro「GoPro HERO4 ブラックエディション アドベンチャー」

アクセサリーが充実しており、山や海、スポーツ、車載撮影などありとあらゆるシーンで撮りたいという人にオススメなのが「GoPro HERO4 ブラックエディション アドベンチャー」だ。

アクションカメラの元祖であり、世界中で人気を博しているGoPro HEROシリーズの最上位モデル。2014年11月発売のため、発売からすでに約2年近くが経過しているが、いまだに人気は高い。映像制作のプロが使いやすいプロ向けの機能も豊富に搭載していることから、テレビや映画、CMなどの現場でも幅広く利用されている。

GoPro HEROシリーズの大きな魅力は画質や性能のバランスの良さもそうだが、やはり豊富なアクセサリーにある。GoPro自身も豊富に取りそろえているが、それだけでなくサードパーティー製のアクセサリーも数多く出回っている。HERO4と従来機種のHERO3、HERO2などシリーズ全体で使えるアクセサリーも多いので、新機種が出ても安心して使えるというのも魅力の一つだろう。

高度なカスタマイズが可能な「Protune」モードを使うと、色温度(ホワイトバランス)やISO感度限界、露出など細かい設定を調整して撮影することもできる。ソニーのアクションカムにもホワイトバランスや露出補正などができるマニュアル撮影機能を搭載しており、かなりこだわって撮影したい場合にはこれらが便利だ。

360度の全天パノラマを撮影したいならコダック「PIXPRO SP360 4K」しかない

アクションカメラは見たままに近いパノラマ映像を撮影できるのが魅力だが、「目に見えるパノラマよりも広大な映像を撮りたい」という人にはコダックの「PIXPRO 360 4K」がオススメだ。

PIXPRO SP360 4Kは水平方向360度、垂直方向235度の「全方位撮影」が可能になっている。自分が地球の真ん中にいるとすると、南緯27度から上をすべて撮影できると言えばイメージできるだろうか。北極からアフリカ大陸の南端、南アフリカだとブラジルのリオデジャネイロよりも南、オーストラリアだとブリスベンあたりまでがすっぽり収まる感じだ。

他のモデルはすべて横長の映像を撮影し、テレビなどの横長画面で視聴することを目的としている。撮影した映像の画角は当然固定で、ユーザーが見たい箇所を選ぶことなどはできない。一方PIXPRO SP60 4Kの場合、撮影した映像をYouTubeにアップロードすると、上下左右の視角を自在に変更して見たい箇所だけ見ることができる。パノラマ映像だけでなく、一般的な横長動画を撮影することも可能だ。

PIXPRO SP360 4Kは「4Kアクションカメラ」のくくりで紹介しているが、他社のモデルの解像度が「3840×2160ピクセル」なのに対し、PIXPRO SP360 4Kは「2880×2880ピクセル」となっている。ピクセル数は全く同じなので、変則的な4Kアクションカメラと言えるだろう。

"目線撮影"がしたいならパナソニック「HX-A500」

自分の目線に限りなく近い映像を撮りたいという人にオススメなのがパナソニックの「HX-A500」だ。こちらは今回紹介する5機種の中で唯一、カメラ部と本体とがセパレートになったスタイルを採用している。カメラ部は直径26.5ミリ、奥行き68.5ミリとコンパクトで、耳の横に装着できる「ヘッドマウント」が付属している。本体は付属の「アームバンドケース」に収納して腕に装着するスタイルだ。

こちらもリコーのWG-M2と同様、防水性能を備える(JIS保護等級IPX8、3メートル防水)。本体に液晶モニターを搭載し、操作部には決定ボタンを兼ねた十字キーを備えている。操作感には若干クセがあるものの、使い勝手は悪くない。

ただしこちらのモデルには残念な点もある。画角はモニターで確認できるものの、カメラが円柱状で水平が取りにくい。セパレートタイプなこともあり、アクセサリーが少ないのも難点だ。さらにバッテリーが交換できないため、長時間撮影ができないというのもデメリットとなっている。

このように欠点も多いが、見たままの映像を撮れるという臨場感は他のモデルにはない魅力となっている。

(IT・家電ジャーナリスト 安蔵靖志)

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