40枚を"仕留める"ホチキス… 革新の文房具10選
身近な存在の文具で、次々に"革新"が起きているのをご存じだろうか。使い勝手を大きく改善し、新たなスタンダードになりそうな逸品を集めた。
「Vaimo 11FLAT」(マックス)と「ハリナックスプレス」(コクヨ)、2つのホチキスに共通するキーワードは"正統進化"だ。
一方で、あっと驚く"突然変異"で、文具の定義を変えつつある商品もある。「ピックアップ定規」(ライオン事務器)と普通の定規との違いは、片方の端が出っ張っているか否かのみ。しかしこの僅かな差が、「持ち上げやすい」「平行線を引きやすい」と使い勝手を大きく向上させている。
40枚を確実に"仕留める"ホチキス
実勢価格1300円(税込み)
通常のホチキスに比べてほぼ2倍となる、最大約40枚まで留められる。この厚さをとじきれる理由は、針を最後まで垂直に保ったまま紙を貫通させるホルダーやガイド。針の変形を防ぐことで、力を入れなくてもしっかりととじきることができる。
ドライバー、定規、水平器……、7種に使えるドイツペン
実勢価格3780円(税込み)
"7徳ペン"というべきドイツメーカーのボールペン。タッチパネルに使えるスタイラスや4種類の縮尺が使える定規、ペンクリップに加え、プラスマイナスのドライバーと水平器まで備える。重厚感はあるが、書き心地は悪くない。1本持っておくと役立つシーンが多そうだ。
革命的に切りやすい円形刃カッター
実勢価格1020円(税込み)
直径6cmの円形刃を装着したロータリー式のカッター。紙はもちろん、布やゴムシート、フィルムといった切りにくい素材も自在にカットできる。クルクル回る刃先がとにかく使いやすく、曲線でも非常に切りやすかった。左利きでも使える左右両用。
究極的に場所を取らない「デスクの味方」のテープカッター
実勢価格952円(税込み)
意外に場所を取る机上のテープカッター。ラカットは台座に磁石が付いており、スチール製の棚などに張っておけば場所を取らない。本来の用途はマスキングテープだが、もちろんセロハンテープにも使用可能だ。
"大正時代の書き味"が今によみがえるボールペン
実勢価格7560円(細軸)、9180円(太軸。ともに税込み)
東京・銀座の老舗文具専門店「伊東屋」が、大正時代の万年筆ブランド「ROMEO」を復刻。No.3のボールペンは、グリップや重量バランスを最適の書きやすさに設計してある。書き味は意外に軽快で、長く書いても疲れにくい印象だ。
「しっかり貼りたい」「きれいにはがしたい」に両方応える"魔法のり"
実勢価格235円(税込み)
強い粘着力とはがしやすさを両立。のりが紙に浸透しすぎないようにする粒子の働きで、いつでもきれいにはがせるテープのり。「メモなどを手帳やノートに貼る」が主な用途だが、しっかりと貼れるので資料作りなど普段使いにも向きそうだ。
鉛筆削りなのに"回さない"スルスル削れる不思議な体験
実勢価格291円(税込み)
回さず、左右交互にひねるだけで、驚くほど簡単に鉛筆が削れる。刃は普通と同じだが、削る部分が一方向にのみ回る「ラチェット機構」という仕組みを採用。削りカスが落ちないように鉛筆を入れる部分に弁があるのも便利だ。
穴を開けずにとじる針なしホチキス
実勢価格840円(税込み)
針なしステープラーへの大きな不満だった、「穴を開ける」を解消。最大5枚をプレスして、穴を開けずに小さいとじ跡で圧着できるため、大事な書類にも使える。圧着部をこするだけではがせるのでコピーなどもしやすい。
持ち上げやすく、立体物も測りやすい定規
実勢価格360円(税込み)
机に置かれた定規は意外に持ち上げにくいもの。これを、僅か数ミリほど端をL字にすることで、劇的にピックアップしやすくなったアイデア定規。「ノートの端に引っ掛けて平行線を引きやすい」「角に引っ掛けて立体物を測りやすい」といった副次的なメリットも。幅に応じて数種類を用意。
実用性に優れる透明ボディ万年筆
実勢価格3390円(税込み)
手頃な価格ながら、実用性に優れた商品。インクを吸い上げるコンバーターが最初から付属しており、透明なボディでインク残量がひと目でわかる。万年筆用インクも24色用意し、ビギナーはもちろん、普段使いの人にも向く。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2016年7月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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