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梅雨時期でも魅力 訪日客が歩く新緑の奥入瀬渓流

インバウンドサイト発 日本発見旅

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NIKKEI STYLE

英語圏から日本を訪れる外国人のほとんどがチェックする、日本観光の情報サイト「japan-guide.com」。夫のステファン・シャウエッカーさんと共にジャパンガイドを育ててきたシャウエッカー光代さんが語る日本再発見の日々です。日本のrainy season(梅雨)は、新緑がひときわみずみずしく美しいとき。歩くのが大好きな外国人旅行者に人気が高い、新緑の奥入瀬渓流にご案内します。

新緑が美しい季節になりました。この時期、各地でアウトドア・アクティビティーが盛んになり、自然を楽しむプログラムも充実してきます。

手軽に自然を満喫するなら、なんといってもウオーキング。日本でもウオーキングを趣味とする人が増えていますが、欧米の人は本当に歩くのが好きです。英国人がウオーキング大好きなのは有名ですが、夫の故郷であるスイスの人々も実によく歩きます。散歩を日課としている方も多いですし、お国柄か、老若男女問わず山歩きを楽しむ人が多いように感じます。

スイスで「ハイキング」と言われたら、それはほぼ「登山」。以前、夏に帰省した時、「今日はハイキングに行くよ~」と言われ、「はーい」と気楽に出かけたら、「えっ、こんなすごいコース?」と驚いたことがあります。義理の両親は私よりずっと健脚ですし、おいっ子やめいっ子も普通に歩いてついてくるので、さらに驚きました。それ以来、「ハイキングに行く」の言葉には少々警戒するようになり、万全の態勢で臨むようにしています。

ハイキングコースを歩いている人たちの中には高齢の方も家族連れもいますが、みな使い込んだ感じのハイキングシューズを履き、人によっては両手ストックなどの装備で、思い思いに山歩きを楽しんでいます。その感覚で「日本の自然の中を歩いてみたい」というニーズも高いのでしょう。

景観の美しさで人気の奥入瀬渓流

そんな外国人旅行者のあいだで人気のコースの一つが、青森県にある奥入瀬渓流です。十和田湖から唯一流れ出ている奥入瀬川の上流、湖畔の子ノ口(ねのくち)から焼山までの約14キロメートルが国の天然記念物と特別名勝に指定されています。せせらぎの音を聞きながら歩く森に囲まれたコースは、新緑の季節から紅葉の秋にかけて多くの観光客でにぎわっています。

奥入瀬渓流の散策路には十数本もの滝があり、急流の名所や流れの緩やかな景勝地、川の中にバランスよく点在するコケむした岩の数々や周辺の奇岩群など、変化に富んだ美しい風景が続いているのが特徴です。川沿いなのでアップダウンが少なく、比較的歩きやすいコースなのも人気の理由でしょう。

私も実際に歩いてみましたが、それほど難しいコースではないにもかかわらず、深い森の奥を散策しているような満ち足りた気分になれますし、渓流がつくり出す豊かな景観がずっと目を楽しませてくれて全く飽きることのない数時間でした。手軽に行ける割にはすぐ大自然のふところに入れてしまう、とても満足度が高いルートです。おすすめは、下流から上流の十和田湖へ向かって歩くこと。そのほうが水の流れに向かって行くので、より景色が美しいのです。

奥入瀬渓流のもう一つの特徴は、散策路と並行して車道も通っていること。夫は当初、これがとても気になったようです。せっかくすばらしい自然の中を歩いているのに、隣でバスや乗用車のエンジン音がしていたら興ざめだろうと思っていたそうです。しかし、ジャパンガイドのサイトを見ている人たちはそれほど気にならないようで、「行ってよかった」満足度ランキングでは1500カ所以上の観光スポットの中で常にトップ50圏内に入っています。

バス通りがすぐ隣にあるということは、コース全部を歩かずとも一部バス利用で楽しめたり、途中で疲れたらバスに乗れるという利点もあります。ただしバスの本数は少ないので、その点は注意しなければなりませんが……。

雨の時期こそ魅力を増す日本のスポットは

ところで、梅雨の時期である6月から7月はじめまでは、国内観光はほぼ閑散期です。日本人は旅行に出かける際は好天をのぞみますので、雨の確率が高い時期に出かける人はやはり少なくなります。また、5月のGWと7~8月の夏休みにはさまれる時期なので、ここは頑張って働いておこう!と思うときでもありますよね。

しかし、訪日外国人数の推移を見ると、6月が特に下がっているわけではありません。その理由は学校などの休暇によるところが大きいようです。たとえばシンガポールでは6月が「スクールホリデー」で1カ月間お休みがありますのでその期間は旅行がしやすいのです。北米も6月から夏休みになる学校が多く、こうした事情が影響しているかもしれません。

梅雨の時期にも続々と日本を訪れる旅行者のために、ジャパンガイドでは「Rainy Season (Tsuyu)」(http://www.japan-guide.com/e/e2277.html)というページで、この時期におすすめの観光地も紹介しています。高野山や箱根など、雨だとミステリアスな雰囲気がさらに増すスポットや、雨の露天風呂も乙な魅力の温泉地、梅雨がない北海道などです。

奥入瀬や、やはりウオーキングで外国人に人気の高い木曽路もこの仲間に入ると夫は言っています。雨が降った後の草木やコケの輝きもこの時期ならではの美しさでしょう。私もまた新緑ウオーキングに出かけたくなりました。

※奥入瀬渓流へのアクセス:
青森空港/三沢空港→(車:約90分/約70分)→焼山
東北・北海道新幹線 JR新青森駅/八戸駅/七戸十和田駅→(車:約90分/70分/60分、またはバス:新青森駅より約2時間/八戸駅より90分)→焼山
焼山→(徒歩約5時間)→子ノ口
シャウエッカー光代(シャウエッカー・みつよ)
ジャパンガイド(株)取締役。群馬県生まれ。海外旅行情報誌の編集者を経て、フリーの旅行ライターとなり、取材などで訪れた国は約30カ国。1994年バンクーバーに留学。クラスメートとしてスイス人のステファン・シャウエッカーと出会い、98年に結婚。2003年、2人で日本に移住。夫の個人事業だった、日本を紹介する英語のウェブサイト「japan-guide.com」を07年にジャパンガイド株式会社として法人化。All About国際結婚ガイド、夫の著書『外国人が選んだ日本百景』(講談社+α新書)『外国人だけが知っている美しい日本』(大和書房)などの編集にも協力。

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