液晶2面、二つ折り スマホ「武蔵」は二刀流
「FREETEL(フリーテル)」は、プラスワン・マーケティングが手がける格安スマートフォン(スマホ)のブランド。ハイスペック機からニッチな機種まで、幅広いラインアップを手頃な価格で販売し、存在感を増している。
そんなフリーテルの最新機種が、二つ折り型のアンドロイドスマホ「武蔵」だ。テンキーを備え、方向キー中央のボタンを押すとアプリ一覧を表示するなど、「ガラケー」を強く意識した作りになっている。
大手キャリアも、二つ折り形状でアンドロイドOSを採用した、いわゆる「ガラホ」を発売している。方向キーやテンキーを使った操作など、アプリ側の対応が必要なため、ほとんどのガラホは、ユーザーがアプリを追加できないようになっている。
それに対して、武蔵は「グーグル プレイ」に対応しており、自由にアプリを追加できる。
「FREETEL MUSASHI(武蔵)」
●実勢価格:2万6160円(税込み)
●サイズ・重さ:幅63.1×高さ123.1×厚さ17.6mm・198g
●液晶:4型・ワイドVGA(800×480)×2
●カメラ:800万画素
●CPU/Mediatek MT6735M(クアッドコア)
●内蔵メモリー:RAM1GB、ROM8GB
●OS:アンドロイド5.1
背面にもう一つ液晶を備える「奇策」を採用
さらに武蔵は、「キーを使わず、タッチ操作の場面も多い」という分析を基に、背面にもう一つ液晶を備えるという「奇策」を採用した。これにより、二つ折りの本体を閉じたまま、一般的なスマホと同じスタイルで操作することもできる。もちろん、2枚の液晶はともにタッチ操作が可能だ。
しかし、この設計にはデメリットもある。液晶が2枚あるため、本体の上部が重く、開いて持ったときのバランスが良くないのだ。二つ折りの端末としては本体が大きいのも気になった。テンキー操作に対応した内蔵の日本語変換アプリも、表示される変換候補が少なく、効率が良いとは言いにくい。
コンセプトは意欲的だが、粗削りな部分も見られる機種。テンキーでの入力に魅力を感じるユーザーも、大手キャリアのガラホと比較検討してから判断するべきだ。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディネット 2016年5月20日付の記事を再構成]
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