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AndroidになったBlackBerry、物理キーボードは健在

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日経トレンディネット

「BlackBerry」(ブラックベリー)といえば、一世を風靡したスマートフォン(スマホ)だ。最近はiPhoneやAndroid(アンドロイド)スマホに押されて存在感が薄れているが、独自のOSを搭載し、法人市場を中心に人気があった。その人気を支えていた要因の一つが、小さいながらもQWERTYキーボードを搭載し、文字入力が快適だったことだ。

そのBlackBerryから、初のAndroid OS搭載端末「BlackBerry PRIV(STV100-3)」が登場した。BlackBerryの特徴である独自機能はアプリとして再現され、QWERTYキーボードも搭載。海外ではすでに発売済みだったが、日本向けモデルが2016年春にようやく登場した。キーボードの使い心地を中心に試してみた。

ハイスペックな高級スマホ

BlackBerry PRIVは、大きさが5.4型のディスプレーを持つSIMフリーのAndroidスマホ。なかなかの高級感をまとった本体だが、手に持ってまず感じるのはずっしりと重いことだ。約192gあり、5~6型の画面を採用するスマホとしては重い部類に入る。とはいえ、側面に丸みがあって持ちやすく、また背面は滑りにくい加工がしてあるので、持ちづらいという印象はない。

続いてスペックを見ていこう。CPUはSnapdragon 808(MSM8992)で中の上といったところ。だが、しばらく使ってみて動作に不満を感じるようなことはなかったことから、必要十分な処理性能を備えているといえる。メモリーは3GB、ストレージは32GBでMicroSDカードスロットが付属する。

ディスプレーは有機ELで、解像度は2560×1440ドットと高い。明るさはやや物足りないが、さすがに発色は美しい。両側面がカーブした曲面ディスプレーになっていて、画面端から中央に向けてスワイプしやすい。

側面には小さいタブが表示されていて、これらを中央に向けてスワイプするとメールや予定表などが起動する。片手持ちの状態で、しっかり握ったまま親指を少し動かすだけで予定表などをチェックできる。使っていて便利に感じた機能だ。

拡張性は普通、カメラの画質は優秀

拡張性は可もなく不可もなくといったところ。充電やPCとの接続に使うmicroUSBに加えて、microSDカードスロットを備える。最大2TBのカードまで対応可能なので、大容量のカードを購入すればデータの保存で困ることはまずないだろう。

カメラは、画素数1800万ピクセル。光学手ブレ補正付きの高機能なものを内蔵する。しかも、レンズには有名レンズメーカーである「シュナイダー・クロイツナッハ」の名前が見て取れる。カメラ好きならたまらない仕様だろう。実際に撮影してみたところ、状況や被写体によってはピントが合うまでに時間がかかることがあったが、画質は良好だ。

正確に入力できてイライラしないキーボード

BlackBerry PRIVの特徴であるキーボードを使ってみた。

キーボードは、ディスプレー部分をスライドさせると現れる。小さいながらもちゃんとQWERTY配列のキーボードなのにワクワクする。しかもキートップに凹凸があり"本物感"が漂っている。Androidスマホでテンキーが付いた製品はあったが、本格的なQWERTYキーボードが付いたものはとても珍しい。そんなこともあってか、ついつい無意味に何度もガシャガシャとディスプレーをスライドさせてキーボードを見てしまう。

キーは小さく硬いので、指先を立ててしっかり押し込むようにしないと入力できない。キーの数が少ないので、「Alt」キーや「Shift」キーとの組み合わせで入力することも多い。またQWERTY配列とはいっても、PCのキーボードのようにキー配列が列ごとに少しずれているのではなく、マス目状に並んでいる。そのためPCのキーボードのようなつもりで入力しようとして最初は戸惑ってしまった。思った通りに入力できるようになるまで少々練習が必要だ。

筆者はスマホの平らな画面上に表示されるQWERTYソフトキーボードが苦手だ。キーの位置を指先で判別できないので、例えば「i」を押しているつもりなのに、隣の「o」や「u」が入力されてしまうことがある。指先が太く、扁平な形をしていることもあるのでさらにミスしやすく、テンキーでポチポチと入力していたガラケー時代に比べて、思ったように入力できずイライラすることがあった。

しかし、BlackBerry PRIVのキーボードだとそのイライラがほとんどない。力を入れてグリグリ入力することに慣れてくると、素早く文字入力ができるようになった。さらにキーに凹凸がついているのでキーの位置が分かりやすく、慣れてしまえば正確に入力できる。バックライトがあるので暗い場所でも入力ミスはあまり発生しない。

この原稿のための下書きは、このキーボードでメールアプリに書き込み、自分の別のメールアドレスに送信した。硬いキーボードを長時間グリグリと押し込んでいたので親指の先がへこんで痛くなってしまったが、最後まで入力できた。普通のスマホのソフトキーボードではここまで大量の文字を入力する気にはなれない。気になったのは、英語入力と日本語入力の切り替えがキーボードだけでできず、画面にタッチする必要があるところ。ちょっと面倒に感じるので、何とかしてほしいところだ。

キーボードは魅力だが、価格が高過ぎる

BlackBerry PRIVは、有機ELディスプレー、カメラの画質、BlackBerry独自のアプリなどスマホとしての基本スペックはかなり高い。見た目もデザイン性に優れている。そしてQWERTY配列の物理キーボードを備えるなど、独自の魅力が満載だ。所有欲をくすぐられるスマホであることは間違いない。

難点は、価格が税抜きで9万9800円とかなり高いことだ。他社のハイスペックモデルとほぼ同じ価格である。これまでBlackBerryを使った経験があって、キーボードに投資できるのなら買いだ。もちろん、キーボードの魅力は大きいので、これまでBlackBerryに触ったことがない人は、機会があれば一度手に取って試してみることをお勧めする。その感触で購入するかしないかを決めればいいだろう。

(IT・家電ジャーナリスト 湯浅英夫)

[日経トレンディネット 2016年5月18日付の記事を再構成]

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