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年収1000万円の社員が学生に勧める「入りたい会社」 会社の将来性+自分を高める可能性

2016/6/1

 6月1日は2017年卒採用の選考解禁日。大手企業の内定が次々に決まりはじめるが、学生に限らず誰もが気になるのは「本当に働きやすい会社はどこなのか」だろう。人材サービス各社が社会人に聞いた人気企業ランキングの結果をみると、学生が選んだ会社とは大きく異なる。実社会で働くビジネスパーソンは、どんな視点で企業を評価しているのか。

トヨタ、グーグルの強さ

トヨタ自動車の豊田章男社長

 転職サイト運営のビズリーチ(東京・渋谷)がまとめた「平均年収 約1,000万円のビジネスパーソンが勧める、就職人気企業ランキング2016」は、同社の転職サイトに登録したビジネスパーソンに「就職活動中の大学生に勧めたい企業」を聞いたもの。調査対象となった771人の平均年収は980万円。転職を考える“エリートビジネスパーソン”が就活生に勧める就職先をみると、1位はトヨタ自動車、2位がグーグル、3位が三菱商事だった。

 注目されるのはIT(情報技術)系企業の評価の高さだ。トップ10にはグーグルに加え、ソフトバンクグループと楽天の計3社がランクインした。

平均年収約1000万円のビジネスパーソンが勧める就職人気企業ランキング
順位企業名
1トヨタ自動車
2グーグル
3三菱商事
4伊藤忠商事
5日立製作所
6リクルートグループ
7三井物産
8ソフトバンクグループ
9楽天
10全日本空輸
出所:ビズリーチ

 一方、就活生がえらんだ人気企業ランキングではどうか。就職サイト大手のマイナビ(東京・千代田)と日本経済新聞社の共同調査による文系・理系それぞれのランキングをみてみよう。文系の1位はJTB、2位は全日本空輸(ANA)、3位はエイチ・アイ・エスとなり、理系では4位にトヨタ自動車がランクインしたものの、1位は味の素、2位東日本旅客鉄道(JR東日本)、3位資生堂と顔ぶれは異なる。

 ほかに、就職情報大手の学情による17年卒業予定者を対象にした調査結果では、1位が全日本空輸(AN A)、2位が日本航空、3位が伊藤忠商事となった。トップ10のなかに、ビズリーチのランキングで上位となったIT系3社は入っていない。

 年収1000万円のビジネスパーソンたちがお勧めの会社を選んだ理由をよくみてみると、会社の将来性に加えて、自らをどれだけ成長させてくれるかに注目していることがわかる。

 1位のトヨタを勧める理由として「今後はITと融合していき、単なる自動車メーカーではなくなる」(50歳代男性)、「グローバル人材も多く仕事を多面的に学ぶ環境としては最高だと考える」(30歳代男性)といった声があがった。

カリフォルニア州マウンテンビューのグーグル本社

 2位のグーグルを選んだ理由としては、「最先端のIT企業の文化が学べる」(40歳代男性)、「自由でオープンな社風により、多くのイノベーションを生み出している」(40歳代女性)などだった。

 調査結果についてビズリーチは、「ビジネスパーソンの注目点は大きく2つある。一つはその企業がグローバルに活動しているか。もう一つは、今後成長するかどうか。将来性を考えた場合、IT系の企業が入ってくるのではないだろうか」(広報)と分析する。

 さらに、ソフトバンクグループやアマゾンジャパンを推す声のなかには、人工知能(AI)や、ロボットの開発を評価する声もあった。

 「日本企業では、就活生に人気の高い商社に加え、日立製作所(5位)やソニー(12位)など、メーカーの順位が高いことも注目だ。日本の技術力が世界で評価されていることを、社会人は実感しているのでは」(同)という。

 実際に働く人の満足度にも注目

グーグルなどのIT企業が入居する六本木ヒルズ

 転職の口コミサイトを運営するヴォーカーズ(東京・渋谷)が口コミ情報をもとにまとめた「働きがいのある企業ランキング2016」では、1位に日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)、2位にコンサルタント大手、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社、3位にグーグルが入った。ランキングは同社サイトに投稿された5万件を超える社員・元社員による職場環境についての評価を集計、会社への満足度を数値化した。

 転職サイトDODAを運営する、人材サービス大手のインテリジェンスが15年にまとめた「DODA 転職人気企業ランキング2015」でも、転職希望先の1位はトヨタ、2位はグーグルという結果だった。「前CEO(最高経営責任者)、エリック・シュミット氏の著作『How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス)』が売れたこともあり、グーグルは転職者にとって働きやすい企業として広く認知されている」(広報部)という。

 今日、6月1日から一斉に内定が決まりだす。入社してから「こんな仕事だと思わなかった」という落胆が大きければ早期離職にもつながりかねない。企業にとっても、学生にとっても不幸だ。社会人のリアルな声も参考にしつつ、企業選びを進めてほしい。

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