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部下はプライベートに踏み込まれたくない

書籍「あなたが部下から求められているシリアスな50のこと」のために、若手ビジネスマンたちにインタビューしていたときのこと。その中のひとりが、「上司が自分のフェイスブックに友達申請してきて困っている」と言ったところ、他の人からも「自分にもそういう経験がある」と同調する声がありました。

2012年9月14日付けの日本経済新聞電子版にも、似た内容の記事が掲載されました。いまや、ソーシャルハラスメント、略して「ソーハラ」という言葉まで出てくるほど、よくある話になっています。

これは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)だから生じた問題ということではないと思います。むしろ、上司と部下が互いに望む距離感の相違の問題と考えるべきでしょう。

上司は、部下との精神的距離が近い方が一緒に仕事をやりやすいと思っています。一方、部下の方はプライベートなところでは少し距離を置きたいと思っています。

背景には、世代の違いがあります。上司の世代は、若手の頃、公私ともに直属上司に世話になってきました。飲み歩くのは当然でしたし、仲人を務めるケースもあったほどです。一方の部下の世代は、仕事は仕事、自分の時間は自分の時間と割り切る人が多くなりました。

職場のコミュニケーションの土台にもなる上司と部下の距離感はどの程度がベストなのか考えてみましょう。

上司の言い分

最近の部下はドライですね。私の若い頃は、上司とよく飲みに行ったものです。そこでお互いに腹を割った話をすることで、信頼関係が強まり、仕事にもよい影響がありました。いまは、誘っても乗ってきませんし、なかなか腹を割った話をする機会がありません。

フェイスブックの友達申請? しましたよ。何か問題がありますか? 日頃の「声かけ」をするネタにもなりますから。それがイヤなんですか。なにかやましいことでもあるんですかね。

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