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ランナー・観客も守る遮熱舗装 東京五輪へ整備に本腰 東京・江東区 観客動線4キロで/港区 新国立競技場周辺道路で

2017/3/14 日本経済新聞 朝刊

道路の路面に遮熱材を塗り、アスファルトが昼間に太陽熱を吸収するのを防ぐ

 2020年夏の東京五輪・パラリンピックに向け、都内の自治体が17年度から道路の温度上昇を抑える「遮熱性舗装」に本腰を入れる。五輪の競技会場が集中する江東区は観客の動線となるエリアなど約4キロメートルで実施。港区は新国立競技場やマラソンコースの周辺区道を対象とする。国内外から訪れる観客らを熱中症から守り、快適に競技を観戦してもらう狙いだ。

 遮熱性舗装はヒートアイランド対策の一つで、路面に赤外線を反射する遮熱性樹脂などを塗る。昼間に太陽光を浴び、路面に熱が蓄えられるのを抑える。夜間に路面からの熱が放射されるのも軽減するため、熱帯夜を防ぐ効果もある。一般のアスファルト舗装に比べ、夏場は路面の温度を8度程度抑えられるという。

 江東区は17年度から五輪の競技会場周辺で遮熱性舗装を始める。まず競技会場への動線に想定する潮見地区で開始。18年度はバレーボール会場の有明アリーナを新設する有明地区や、五輪水泳センターができる辰巳地区に広げる計画だ。

 五輪直前の19年度までに潮見や辰巳、東雲や有明の道路計約4キロメートルに遮熱性舗装を行う。総事業費は17~19年度で約7億6000万円を見込んでおり、国や都の補助でほぼ全額をまかなう予定だ。

 港区は五輪のマラソンコースなどで遮熱性舗装を行う。17年度はマラソンコース周辺の区道2路線で実施する。マラソンコースの一部となる見込みの区道では、19年度に舗装する予定だ。新国立競技場への玄関口となる区道「スタジアム通り」でも18~19年度に遮熱性舗装を行う。

 東京都も20年五輪に向け、都道で遮熱性舗装を順次進めている。五輪直前の20年3月までに、おおむね首都高中央環状線内側の「センターコアエリア」の都道136キロで舗装を済ませる計画。16年3月時点では約100キロが舗装済みで、おおむね年間10キロずつ実施する予定だ。

[日本経済新聞2017年2月14日付朝刊]

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