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エセ関西弁、なぜバレる(謎解きクルーズ)

抑揚や会話のオチ・ノリ、練習しいや

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NIKKEI STYLE

大阪に赴任して3年。テンポのいい関西弁にも慣れてきたが、あくまでも聞き手として。話すのはハードルが高い。実際、関西弁で話す関東出身者が「あんたエセやろ」と突っ込まれる場面に何度か遭遇した。なぜ分かるのか。

同志社大学大学院で関西弁を研究する紺谷勇斗さんに聞いた。よく標準語と関西弁はアクセントが逆と言われる。紺谷さんによると関西弁のアクセントは三重、石川から愛媛まで広く使われ、標準語とは「対応関係がある」

例えば3音の名詞で「男が」「頭が」のように助詞を付けた場合、標準語で2、3音目が高い言葉(表の分類1)は、関西弁では1音目を強調する。「この兜(かぶと)の名前知ってる?」という文は、関西弁では「ぶ」「なまえ」が高い(分類2、3)。

ただこの法則は1つ難がある。「氷」と「うさぎ」は標準語では同分類。一方、関西弁で氷は全体を高くする(分類3)が、うさぎは「ぎ」だけ高い(分類4)。この分類4は「標準語の人には区別できず、頭の中で変換しにくい」(紺谷さん)。

標準語を話す同志社大生が分類4を関西弁で読み上げたところ、正しく発音できたのは22%にとどまった。例えば「うさぎのいる所を左に曲がって」という文は分類4の言葉が多い。「アクセントは1つでも間違うと、たちまち違和感につながる」(紺谷さん)という。

江戸期まで関西は文化の発信地だった。言葉も関西から全国に広がっていった。人から人へと言葉が伝わる過程で言い回しが変わり、アクセントも徐々に単純になった。例えば九州の一部ではアクセントは2分類しかない。

一方、物語などの書き言葉が発達していた関西では、言葉の変化が比較的少なく、古いアクセントが保たれやすかった。関西大学の日高水穂教授によると「(関西の)アクセントは千年前からほとんど変わっていない」という。

複雑なのはアクセントだけではない。NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」などで方言を指導した一木美貴子さんは「『さん』と『はん』の使い分けで悩む俳優が多い」と指摘する。「鈴木」「佐藤」のようにイ段・ウ段で名前が終わる場合は「はん」ではなく「さん」を使う。

さらに京都などでは「猫が寝てはる」「子どもが遊んではる」のように「はる」をよく使う。親愛の情を示す敬語で、標準語に当てはまる言葉はない。「関東人には関西弁の複雑なルールは理解しにくく、むやみに使うと変な関西弁になる」(日高教授)

会話の内容でも東西では意識の違いがある。日高教授らの調査では大阪の大学に通う近畿出身者のほぼ全員が「オチが必要」、関東出身者は約35%が「必要ない」。ノリでもばれてしまうようだ。

では、どうしたら関西弁っぽく話せるのだろうか。一木さんによると、上手な俳優は関西弁を録音し、台本に記号でイントネーションを書き込んで何度も反復練習するという。特に音感のある人は早く上達するという。

その上で一木さんは「明石家さんまさんの話し方は特徴があってまねしやすい」と語る。さんまさんは「なんでやねん」「アホちゃうか」など関西弁らしい言い回しを多く使い、抑揚もはっきりしている。話にオチもある。

だが「関西弁を話す必要がありますか?」と一木さん。たしかに「昔は標準語で話したら無視された」と聞いたこともあるが、記者はそのような経験はない。在阪のアナウンサーや留学生は必死に勉強するので、関西弁を上手に話せることが多いという。要は必死さの問題かもしれない。

(大阪経済部 花田幸典)

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