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家事代行サービスの費用対効果 利用者の評価は

2014/8/23

 働く女性の多くは仕事の傍ら、掃除や食事の支度など家事の負担を抱えている。両立のために家事代行サービスを使う女性もいる。利用の現場を探った。

■月2回×2時間半=月2万円

 川崎市の医師、川名愛さん(38)は3月に長女を出産し、6月に職場に復帰した。家事代行サービスを利用し、月に2回、窓や風呂場など手の届きにくい場所を中心に掃除を頼んでいる。

家事代行サービスを利用する川名さん(川崎市)

 皮膚科医として午前9時から午後5時まで働く。家事は会社員の夫と均等に分担しているが、平日は食事や洗濯、片付けや育児で手いっぱい。細かい部分まで掃除する余裕はない。「夜中まで時間をかければ終わるかもしれないが、翌日の仕事にも響くため現実的ではない」

 家事代行のミニメイド・サービス(東京・渋谷)を利用している。1回の利用時間は2時間半で、1カ月の料金は約2万円。自分の休日に来てもらい、掃除する場所を直接伝える。「月2回だけの利用でも、掃除が不十分だという心理的な負担が減るし、子どもと触れあう時間も増やせる」(川名さん)という。

 生命保険会社の営業として働く千葉市の久保田薫さん(52)は週2回、夕食の支度などを家事代行大手、ベアーズ(東京・中央)に依頼している。2011年に生命保険会社に転職。残業も多く、国内出張も月4~5回はある。夫も仕事で不在の日が多い。外食という手段もあるが、中高生の子ども2人に「きちんとしたものを食べさせたい」と、家事代行の利用を決めた。認知症の母親と同居していることも動機になった。

■仕事に集中して取り組めるようになった

 「食事の支度などの心配が減り、仕事に集中して取り組めるようになった」(久保田さん)。家事代行のスタッフが来る日は事務仕事を片付けたり、会食の予定を入れたりできるようになったという。

ベアーズのスタッフが共働きの久保田さん夫妻に代わって夕飯を作る(千葉市)

 一方で「家事を他人にお願いしている罪悪感はある」。ひと月約10万円の出費も正直大きい。それでも「家事代行を利用して仕事を続けることは、自分のキャリア向上につながる」と話す。久保田さんは顧客先で人材教育の講師を引き受けるほか、社会貢献活動にも積極的に参加するなど活躍の場を広げている。

 単身で暮らす30代のコンサルタントの女性は週1回、掃除を依頼している。金額は1回あたり約1万4000円だ。クライアントを多く抱え、出張も頻繁。以前は毎朝30~40分かけて掃除をしていたが、家事代行を利用したことで仕事にさける時間が増え、休養の時間もとれるようになったという。

 ベアーズの高橋ゆき専務は「仕事も家事も一人で抱えている女性は多く、仕事をやめてしまう場合もある。家事代行はそうした女性の支えになれる」と話す。ミニメイド・サービスによると、この数年で働く女性の利用者は増加。「30~40代の働く女性の利用は今後も伸びる」(同社)と予測している。

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