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「煙のない飲食店」港区が冊子 禁煙・完全分煙を推奨

2017/5/20 日本経済新聞 朝刊

 東京都港区は禁煙や完全分煙の飲食店を紹介するガイドブック「港区 煙(たばこ)のないレストラン」を発行した。区が認定・登録したレストラン54店舗を掲載し、区民や観光客が店を選ぶ際の参考にしてもらう。2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、飲食店で受動喫煙を防ぐ環境づくりを進める。

禁煙もしくは完全分煙のレストラン54店を掲載した。地下鉄の駅やホテルなど270カ所で無料配布する

 ガイドブックでは54店を(1)敷地内禁煙(2)建物内禁煙(3)店舗内禁煙(4)完全分煙――の4つに分類して紹介する。最も厳しい敷地内禁煙は14店、店舗内禁煙が28店などとなっている。区が認定する「みなとタバコ対策優良施設」に登録されたほぼ全ての飲食店を載せた。

 2万1千部を作成し、区内の地下鉄各駅やホテル、区役所など270カ所で無料配布を始めた。年度末をメドに、新たに禁煙にした店などを加えた増補版を発行する予定。東京五輪・パラリンピックに向け、外国語対応も今後検討する。

 国の調査では、たばこを吸わない人が受動喫煙する機会が最も多い場所は飲食店だ。一方、区内で営業する飲食店数は約1万5700店、喫茶店は約2900店あり、ともに23区で最も多い。区は「禁煙や分煙は客が減るという懸念もあるが、むしろアピールポイントになるよう後押ししたい」(健康推進課)としている。

 東京五輪・パラリンピックに向けて、受動喫煙対策は国でも大きな議論となっている。厚生労働省は利用者が施設を選択できる飲食店について原則禁煙とする一方、煙が外に漏れ出さない「喫煙室」の設置も認める方針。港区によれば、同区の基準は禁煙か完全分煙に限っており「厚労省の規制案と合致している」という。

[日本経済新聞朝刊2017年5月9日付に加筆]

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