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おしゃれ染め、アレルギー症状に注意 安全に楽しむには

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NIKKEI STYLE

目立ちはじめた白髪を染めて若々しさを保ったり、髪色を明るくして気分を変えたり。「毛染め」のオシャレを楽しむとき気をつけたいのが「かぶれ」などのアレルギー症状だ。重症化すると毛染めどころではなくなることもある。毛染め剤使用時の肌の変化などに早めに気づくことが大切だと専門家は指摘する。

日本で初めて「白髪染め(酸化染毛剤)」が発売されたのは、今から100年以上前の1906年といわれる。今では、女性を中心になくてはならない存在だ。日本ヘアカラー工業会の矢野弘幸事務局長は「成人女性の7割、50~60代男性の2割が毛染め経験ありとのデータがある」と話す。

毛染め剤には、大きく分けて、永久染毛剤(医薬部外品)、半永久染毛料(化粧品)、一次染毛料(化粧品)の三種類がある。永久染毛剤の代表は酸化染毛剤(ヘアカラーやヘアダイ)と呼ばれるものだ。

カラー剤に違い

髪の毛の表面はキューティクルという組織で覆われているが、酸化染毛剤はその内部まで浸透し髪に色をつける。同時に、もともとの黒色色素メラニンを脱色するので髪の色を明るく変える「おしゃれ染め」も可能だ。

半永久染毛料にはヘアマニキュア、カラーリンス、カラートリートメントなどがある。それぞれ使い方に違いはあるが、染料が髪の表層部に入り込むことによって髪色を変える。また、一時染毛料というのはヘアマスカラなどと呼ばれるもので、色素が髪の表面に付着する。

これらのなかで、もっとも広く使われているのは酸化染毛剤だ。「一度の使用でしっかり染まる、髪色を明るくできる、皮膚が汚れにくいなどのメリットがある」(矢野事務局長)からだ。同時に、毛染めが原因で頭皮、首、顔にアレルギー性または刺激性の皮膚炎が起こるケースも酸化染毛剤がもっとも多い。

消費者安全調査委員会は昨年10月、酸化染毛剤が原因で激しいかぶれやただれなどの被害相談が寄せられたケースが2014年までの5年間で千件を超えたと発表した。

東邦大学医学部皮膚科学教室を中心とした研究グループが全国の2586例についてアレルギーの有無を調べたところ、酸化染毛剤の重要な成分であるパラフェニレンジアミンのアレルギーの陽性率が約7%であった。商品の改良も行われているが酸化染毛剤のアレルギーには注意が必要だ。

2日前にテスト

健康被害を防ぐため、メーカーなどが推奨しているのが使用前のパッチテスト。毎回、毛染めを行う2日前(48時間前)に使用する薬剤を少量混ぜ合わせ、綿棒などで腕の内側に10円硬貨の大きさに塗る。一度乾燥させてしまえば皮膚に成分が浸透しているので、入浴してもよい。30分後と48時間後に塗った所に紅斑やかゆみなどがないかどうかを確かめる。

パッチテストについて東邦大学医療センター大森病院皮膚科の関東裕美教授は「重大な健康被害を防ぐことはできるが、実はこの方法で皮膚が紅斑ができるのはアレルギーが相当進んだ状態」と指摘する。以後は酸化染毛剤の使用は原則できないという。いつまでも安全に毛染めを楽しむためには「こうなる前に自分でキャッチできる頭皮の異変に目を向けることが大切」と話す。

ではどんなサインに注意したらいいのか。関東教授は「アレルギーというと、多くの人はある日突然起こるものだと考えがち。だが、実は体の中で徐々に高まっていく」という。早めに気づくことで対処することも可能になる。

例えば、酸化染毛剤を使用したときのピリピリとした刺激感や、使用翌日のかゆみなどは、体が酸化染毛剤に過敏になっているサインだ。矢野事務局長も「気づきにくいが、前々日の毛染めがかゆみの原因のこともある」という。こうしたサインを早めにキャッチすることが大切だ。

その場合、酸化染毛剤を一時中止し、ヘアマニキュアなど他の毛染め剤に替えるといい。また酸化染毛剤のアレルギーは、使用頻度が高いほど重症化しやすい傾向がある。関東教授も「1カ月に1回使用していた人で、軽度のかゆみを感じた場合、使用を2カ月に1回にし、その間の白髪はヘアマニキュアやカラーリンスで目立たなくするといった方法もある」とアドバイスする。

いつまでも若々しいオシャレを楽しむのに毛染めは欠かせない。正しい知識を持って、安全に使いこなそう。

◇     ◇

悩んだら、皮膚科でチェック

毛染め剤によるアレルギー反応が出るか出ないかは体調とも関連がある。花粉症で頭皮の状態が悪い時、フケ症で頭をよくかく癖がある場合は、傷や炎症部位から化学物質が浸透しやすくアレルギーを悪化させやすい。妊娠など免疫が不安定な時も悪化しやすい。

どの毛染め剤を使ったらいいのか悩んだら、皮膚科での検査が判断基準になるだろう。皮膚科では製品とは異なる方法のパッチテストで、アレルギーが比較的軽度の段階から判定できる。最近では、多くの化学物質を一度に検査できるテストもあるので、アレルギー疾患の治療に積極的な皮膚科に相談するといいだろう。

(ライター 荒川 直樹)

[日経プラスワン2016年3月19日付]

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