岸辺の旅
死者と共存、生の意味問う
今年のカンヌ国際映画祭ある視点部門の監督賞を受賞した黒沢清監督の新作である。湯本香樹実の小説を原作に、亡くなった夫が死後に過ごした土地と人々を夫婦で訪れる旅を描いたファンタスティック・メロドラマである。
夫の優介(浅野忠信)が失踪して3年、瑞希(深津絵里)はピアノ教師をして暮らしている。ある日、優介が不意に現れて、3年前に死んだことを告げる。彼は瑞希の元に戻るまで旅をしてきたと語り、その3年間に...
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