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赤ちゃんと気軽に外出、授乳室などアプリが探す おむつ替え施設も ぐずり対応の音再生

2015/7/17 日本経済新聞 夕刊

 夏休みが近づき、日帰りレジャーや家族旅行などで子供を連れて外出する機会が増える人も多いだろう。赤ちゃんや小さな子供を連れて、行ったことのない場所を訪れるのは何かと大変だ。授乳室やおむつ替え施設のほか、子供歓迎のレストランの情報を外出先から瞬時に検索できるアプリが子育て世代の人気を集めている。
おむつ交換台や授乳室の場所を地図上から検索できる「ベビマ」

 「急に思い立ってお出かけする時にも、赤ちゃんOKのお店や施設がすぐに見つかって便利」。こう話すのは横浜市に住む河村さとこさん(33)。1歳2カ月の娘の咲希ちゃんと休日に出かける場所を探す際、よく使っているのが「comolib(コモリブ)」というスマートフォン(スマホ)アプリだ。

■「子供歓迎度」一目で

 コモリブは全国1万件以上のレストランやカフェ、レジャー施設などを掲載。住んでいる地域や子供の年齢などの情報やアプリ内で「行きたい」ボタンを押した履歴などから、適した外出先を薦めてくれる。

 ベビーカー入店が可能かなど、6つの観点から評価した数値が%で表示され「子供歓迎度」が一目でわかる。13日からは「飛行機・電車が見える」「雨の日でも大丈夫」などのキーワード検索ができる機能も加わった。

 実際に出かけたパパママによる口コミの投稿・閲覧もできる。河村さとこさんは「子連れだと一見入りにくい雰囲気のお店でも、口コミ情報のおかげで気後れすることなく入れる」という。

 コモリブを開発したのはIT(情報技術)ベンチャーのセンジュ(東京・渋谷)。代表の曽原健太郎さん(29)はマッキンゼーのコンサルタントを経て同社を設立。コンサルタント時代に保育園の立ち上げプロジェクトに携わった経験もある。

 曽原さんは「働きながら子育てをする人に役立つインフラの提供を目指している」と話す。

 赤ちゃんと一緒に外出する際に必ず必要となるおむつ交換台や授乳室の場所を簡単に検索できるアプリもある。「ベビマ」は近場のおむつ替え施設や授乳室がスマホアプリの地図上に表示する。

 授乳室には粉ミルクのための「お湯」の提供があるかどうかも表示してくれるなど、授乳中の母親にとってはかゆいところに手が届く仕組みだ。

 横浜市に住む会社員の鈴木沙織さん(35)は1歳3カ月の里奈ちゃんと外出する際、毎回授乳室などの場所を確認しないと出かけられなかったという。「ベビマはスマホで近くの授乳室の場所を確認できるので、お出かけのハードルが下がった」(鈴木さん)。

 ユーザーの投稿にも対応している。ベビマは7月上旬時点で全国各地の約1万6千件の授乳室や2万8千件のおむつ替え施設を登録しており、毎日20件程度ずつ増えている。実際に施設を使った人がきれいさや使い勝手が良いと感じる施設を押せる「よかった」ボタンもある。

 ベビマを運営するエストコーポレーション(東京・千代田)は今後「英語や中国語など多言語への対応も検討中」という。

 外出の際、一番苦労するのが子供のぐずり。静かな電車の中やレストランで突然泣き出し、なだめるのに苦労した経験がある人は多いだろう。

■泣きやみ音を再生

 そんなときに役立つのが、赤ちゃんが好む音などを再生するアプリだ。「SmiRing~赤ちゃん泣き止み音アプリ」はビニール袋やドライヤーなど9種類の音を収録している。同時再生も可能で複数の音を組み合わせて様々なパターンを試せるので、自分の子供が好きな音を見つけることができる。

 「もう赤ちゃんは卒業!」という子供にお薦めなのが、NHK教育テレビの「Eテレキッズ」アプリ。月額料金はかかるが、子供に人気の「おかあさんといっしょ」などの番組で登場した楽曲やゲームがダウンロードできる。手先が器用になってくる8カ月前後の赤ちゃんから、好奇心旺盛な5歳前後の子供まで楽しめる。

 せっかくの家族のお出かけは楽しい思い出にしたい。時にはアプリの助けも借りながら、親子ともども楽しいひとときを笑顔で締めくくってみてはいかがだろうか。

(経済部 浜美佐)

[日本経済新聞夕刊2015年7月16日付]

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