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夏の血圧低下、高血圧の人もご用心 水分補給忘れずに

NIKKEIプラス1

2017/6/10付 NIKKEIプラス1

暑くなると、血圧が低下しやすい。夏ならではの血圧対策とは?(c)Aleksandr Davydov-123rf

 血圧は季節によって変動する。気温が上がるこれからの時期は、血圧が低下しやすい。高血圧の人でも、下がり過ぎで不調に陥る場合も。夏ならではの血圧対策をおさえておこう。

 血圧はストレスや睡眠不足、塩分の取り過ぎ、飲酒のほか、気温の変化など様々な要因で上下する。一般的に血圧は寒い冬に上がり、暑い夏には下がる。

 東京逓信病院(東京・千代田)の平田恭信院長によると、夏に血圧が下がる要因は2つある。「気温が上がり、体内の熱を放散するために血管が拡張する」。さらに「汗を多量にかくと、血管内の水分と塩分を失う」。

 血圧が低めの人や高齢者はこの時期、血圧が下がり過ぎてだるさや立ちくらみ、ふらつきなどの症状が出ることがある。茅ヶ崎メディカルクリニック(神奈川県茅ケ崎市)の柘植俊直院長は「高齢者は血圧を調節する力が低下しているので、若い人なら問題にならない程度の血圧の低下でも症状が出やすい。転倒の原因にもなる」と注意を促す。

 日ごろ血圧が高い人も、夏は普段より低めの血圧値が出ることがある。だからといって安心してはいけない。降圧剤を服用している人は、冬場と同じ薬を夏に飲むと、血圧が下がり過ぎることがある。

 「ふらつきや立ちくらみが起きる、収縮期の血圧(上の血圧)が100ミリを下回るというのは、明らかに下がり過ぎ」と平田院長。柘植院長も「複数の降圧剤を使っている人、利尿剤を飲んでいる人と高齢者は特に下がりやすいので要注意」と指摘する。

 この時期は血圧を日常的に測定して、数値の変化に敏感になろう。気温が上がり始める5月から6月にかけて、血圧が普段よりも下がる傾向があれば、医師に相談を。「薬の量を減らしたり、別の種類に替えたりして調整する。薬も“衣替え”が必要」(柘植院長)と語る医師もいる。

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