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歴史パークで時間旅行 弥生から昭和まで「体験」充実

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NIKKEI STYLE

足を踏み入れるとタイムスリップ感覚が味わえる歴史テーマパーク。
写真映えする施設はSNSへの投稿など「現代風」の楽しみ方もできる。
衣装や乗り物、食事など、歴史を体感できるスポットをランキングした。

城や刀剣が人気となるなど、若い世代に歴史好きが広がっている。忍者や侍への変装や昔の街並みはフォトジェニックで、自撮り好きの若者をひきつけている。そこで歴史体験ができるスポットを専門家に聞き、ランキングにした。

上位の施設では、コスプレなどの「なりきり」や、忍者ショーなどのアトラクション、ものづくり体験が充実。1位の博物館明治村や4位の甲賀流忍術屋敷では当時の建物を保存しており、本物が味わえる。2位や3位など細部まで作り込んだ施設も多く、空間そのものの完成度が高評価につながった。

従来型の博物館や遺跡でもテーマパーク化が進んでいる。多くの博物館や歴史公園はこれまで、収蔵品を展示・解説するだけだったが、「展示方法に工夫を凝らし、当時の様子をリアルに再現したり体験要素を盛り込んだりして、楽しめる施設に進化している」(昭文社の佃雄二郎さん)。

今回ランクインした施設は、弥生時代から平安、江戸、明治、昭和など幅広い時代を扱う。高度経済成長期をテーマにした展示も人気を集めている。現代も、いつか歴史になる。我々が暮らす空間は、後世に残すに値するのか。「歴史から学ぶ」という言葉をかみしめたい。

1位 博物館明治村 640ポイント
本物の重要文化財が多数(愛知県犬山市)

「『再現』というよりも『本物』を見ることができる」(青木久美さん)。60以上ある建造物の中で、11件の建物と2つの産業機械が国の重要文化財に指定されている。「『本物の価値を伝え、残す』という志を感じる」(佃雄二郎さん)との評価もあった。

「ハイカラ衣装館」では、明治時代のドレスや女学生姿、書生姿での記念撮影のほか、着替えたまま村内を散策できるプランがある(定員制)。蒸気機関車にも乗れる。「写真映えする建物や調度品が多く、カメラ好きにおすすめ」(河村亮太さん)。SNSなどへの写真投稿も楽しめそうだ。

「当時の日本人が建物や街の意匠にいかにこだわったか。新しい日本への気概を感じる。どこへ行っても一緒という現在の街のデザインを見直すきっかけになるかも」(富本一幸さん)との声も。施設内を歩くだけでも十分「歴史」を感じられるかもしれない。

(1)大人1人の入場料 1700円(2)アクセス 名鉄犬山駅東口からバスで20分(3)公式サイト http://meijimura.com/

2位 江戸ワンダーランド 日光江戸村 540ポイント
「江戸人」変身メニュー充実(栃木県日光市)

約16万5千平方メートルの敷地に、関所や武家屋敷などが立ち並ぶ。江戸時代を忠実に再現した町並みを歩くと、侍や町人などにふんしたキャストが話し掛けてくる。来場者も着替えて「江戸人」になりきることができ、変身メニューは侍や殿様、岡っ引き、行商、武家娘やおいらんなど男性10種類、女性13種類が用意されている。

「船頭が1本のさおで操縦する屋形船で堀を遊覧するなど、リアルな文化体験ができる」(有馬巳姫さん)。迷路や忍者屋敷、忍者ショーや芝居なども充実している。「再現系の中では筆頭。江戸の暮らしを体験できるワクワク世界」(佃さん)。

(1)4700円(2)東武鉄道鬼怒川温泉駅からバスで15分(3)http://edowonderland.net/

3位 東映太秦映画村 500ポイント
チャンバラ体験(京都市)

時代劇を撮影する東映京都撮影所に隣接し、映画撮影のためのオープンセットをリアルに再現した。時代劇と同じ服を着て写真が撮れるほか、忍者ショーやチャンバラ体験など「ショー、アトラクション、体験、街並み、全てがそろって楽しめる歴史総合エンターテインメント」(大畠大介さん)。

「突然殺陣が始まってムードを盛り上げる」(富本さん)のも、時代劇ファンにはたまらない。「からくり忍者屋敷などアトラクションが豊富で、家族で楽しみながら歴史を学べるスポット」(有馬さん)。

(1)2200円(2)JR太秦駅徒歩5分(3)http://www.toei-eigamura.com/

4位 甲賀流忍術屋敷 430ポイント
江戸時代から残る屋敷(滋賀県甲賀市)

最大の見どころは江戸時代から残る「本物の忍術屋敷」だ。隠しはしご、どんでん返し、落とし穴など、攻撃目的ではなく素早くその場を離れることを最優先にしていた「忍者のからくり」を体験できる。「仕掛けの面白さと当時の発想力がわかる」(大畠さん)、「衣装や手裏剣投げなど子どもから大人まで楽しめる」(河村さん)

「甲賀忍者」と隣接する三重県伊賀市の「伊賀忍者」は共に4月に文化庁の選ぶ日本遺産に認定されたばかり。「日本が世界に誇るキラーコンテンツ『Ninja』の聖地」(富本さん)。

(1)700円(2)JR甲南駅から徒歩20分(3)http://www.kouka-ninjya.com/

5位 えさし藤原の郷 350ポイント
十二単や平安時代食(岩手県奥州市)

奥州藤原氏の初代清衡生誕の地で、古代から中世にかけての東北の歴史文化を体感できるテーマパーク。15キログラムある本格的な十二単(ひとえ)と、男性の正装である束帯の着付け体験ができる(要予約)。文献を基に平安時代の食事を現代風に再現した「平安時代食」を味わえるのが「本物志向にはうれしい」(佃さん)。

平安時代の居館なども再現し、奥州藤原氏の栄枯盛衰を描いた大河ドラマのロケ地としても知られる。「世界遺産の平泉とセットで回るのがおすすめ」(大山耕介さん)。

(1)800円(2)JR東北新幹線水沢江刺駅からバスで30分(3)http://www.fujiwaranosato.com/

6位 吉野ケ里歴史公園 310ポイント
弥生時代の集落復元(佐賀県吉野ケ里町)

日本で稲作の文化が広がり、定住文化が根付いたとされる弥生時代を代表する「吉野ケ里遺跡」を中心に、当時の環濠(かんごう)集落を復元した国営公園。「環濠や柵で囲まれたムラが復元された大規模な施設で見応えがある」(青木さん)。緑が多く、弥生時代の森を再現し、生活体験を楽しむゾーンの計画も進む。

「弥生人の声が聞こえる」が基本テーマで、石器作りや蚕の繭(まゆ)からの糸取り体験など「弥生時代を実感できる体感プログラムを多数行っており、楽しく学習できるように工夫されている」(佃さん)。

(1)420円(2)JR吉野ケ里公園駅から徒歩15分(3)http://www.yoshinogari.jp/

7位 京都鉄道博物館 250ポイント
蒸気機関車、石炭のにおい(京都市)

鉄道博物館としては国内最大級の延べ床面積、約3万平方メートルを誇る。本物の蒸気機関車「SLスチーム号」が引っ張る客車に乗ることができるコーナーなどが人気だ。「石炭の燃えるにおいにノスタルジーを感じる」(富本さん)

JR西日本などが運営するだけに、ラインアップは充実している。「往年に活躍したSLが動態保存され、扇形車庫に並んでいる姿は圧巻」(佃さん)。「鉄道の歴史を語るうえで欠かせない貴重な車両も多数展示されている」(勝島亮介さん)。

(1)1200円(2)JR京都駅から徒歩20分(3)http://www.kyotorailwaymuseum.jp/

8位 遠野伝承園 210ポイント
柳田が描く農家の生活(岩手県遠野市)

柳田国男の作品で有名な遠野市で、農家の生活様式を再現した。「昔当たり前にあった人々の生活文化を守り、後世に語り継ぐ」がコンセプト。「柳田国男が『遠野物語』を佐々木喜善から聞いた当時のような気分に浸れる」(大山さん)

東北地方で「家の神」と信仰されている人形をあしらった「オシラサマ」の展示も貴重。L字形の平屋で国の重要文化財に指定されている「曲り家」は必見で、「曲り家の囲炉裏で語り部が聞かせてくれる昔話は感動。オシラサマの千体展示も圧巻」(水津陽子さん)だ。

(1)320円(2)JR遠野駅からバスで25分(3)http://www.densyoen.jp/

9位 江戸東京博物館 190ポイント
実物大「日本橋」渡り入場(東京都墨田区)

屋内展示のみの施設では唯一のランクイン。江戸時代以来の東京の歴史と文化を、実物の資料や復元模型で紹介する博物館だ。「実物大で復元された『日本橋』を渡って入場するところからタイムスリップが味わえる。野菜や魚を売り歩いた天秤(てんびん)担ぎなど体験要素も抜群」(青木さん)

江戸城の精緻な模型や復元された芝居小屋、街並みを細かく再現したジオラマへの評価も高い。「江戸の町を歩いているような感覚」(大山さん)。明治以降、近現代の東京への移り変わりも展示する。

(1)600円(2)JR両国駅から徒歩3分(3)http://edo-tokyo-museum.or.jp/

10位 北海道開拓の村 170ポイント
馬車鉄道や馬そり乗車(札幌市)

北海道開拓の歴史を身近に学べる野外博物館で、「開拓時の建物の再現度はすごい。ピクニック気分で1日過ごせる」(井門隆夫さん)。馬車鉄道や馬そり(冬季限定)に乗る体験ができる。「レトロな北海道の風景が美しい。漁村や農村の民家もあり、近代北海道の風景が凝縮されている」(佃さん)。「開拓の歴史を知る旅の訪問先としてもおすすめ」(青木さん)

村内にある明治時代の建造物を無料で使える「むらの結婚式」のプランも。新郎新婦は入場料も無料(参列者は有料)で、臨時の馬車鉄道が送迎してくれる。

(1)800円(2)JR新札幌駅からバスで15分(3)http://kaitaku.or.jp/

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は選者の評価を点数化。施設名、所在地。(1)大人1人の入場料(2)アクセス(3)公式サイト。1位の写真は矢後衛、2位は吉川秀樹、3位は岡村享則。ほかは各施設提供。

調査の方法 歴史やテーマパークに詳しい専門家の協力で、「歴史をテーマにした施設で、体験要素があるもの」を全国から35リストアップ。「時代の再現性」と「体験できる要素」の観点から1~10位まで選んでもらい、集計して点数化した。選者は以下の通り(敬称略、五十音順)。

青木久美(帝国書院「地図で訪ねる歴史の舞台」編集者)▽有馬巳姫(いこーよ編集部)▽井門隆夫(高崎経済大学地域政策学部准教授)▽大畠大介(遊園地ドットコム編集長)▽大山耕介(PHP研究所「歴史街道」編集長)▽勝島亮介(阪急交通社)▽河村亮太(日本旅行総研)▽水津陽子(地域活性化コンサルタント)▽佃雄二郎(昭文社旅行書編集グループ編集チーフ)▽富本一幸(トラベルニュース編集長)

[NIKKEIプラス1 2017年6月3日付]

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