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病気・医療

伝わるかで治療に差 「痛み」の伝え方7つのポイント

2017/4/13付 日本経済新聞 夕刊

痛みの情報を細かく聞く(奈良市のかわたペインクリニック)

 つらい痛みに耐えかねて病院へ駆け込み、思いのままに自分の症状を訴えるが、痛みがうまく伝わらない。こんな経験を持つ人は多いのではないか。正確に伝わらないと、診断や治療に時間がかかったり、適切に治療がされなかったりする。うまく医師に伝えるには、どうすればいいのだろうか。

 「お医者さんに痛みを正確に伝えるのがいかに大事か分かった」。長年、首と腰の痛みに苦しんできた奈良市在住の梅木和美さん(55)は、かわたペインクリニック(同市)での経験をこう話す。

 痛みは主観的で他人からは分かりにくい。ひどい痛みで苦しい時は、平常心ではいられずにひたすら「痛い」と訴え続けがち。だが、これでは適切な治療は難しい。

 同クリニックの河田圭司院長は「梅木さん、今抱えている痛みについて、できるだけ具体的に教えてください」と求めた。梅木さんは「下を向いた時に、首の付け根から肩にかけ、キューンとつったように感じる」などと伝えた。

 河田院長は、梅木さんが過去に追突事故にあった経験があることと合わせて考え、むち打ち症の後遺症が出ていると診断。それまで使用していたのとは別の痛み止め薬を飲んだり、脊髄へ注射を打つなどの治療を施したりし、痛みは和らいだ。梅木さんは「正しく伝わり、適切な治療を受けられた」と満足げだ。

 製薬大手のファイザーは昨年9月、慢性痛患者(約五千人)と慢性痛治療の経験がある医師(約170人)を対象に、痛みと治療に関するアンケート調査をインターネットで実施。患者の7割が「痛みをどのように伝えたらいいか分からない」と回答した。

 河田院長は「痛くてつらい気持ちはわかるが、『とにかく痛い』などと痛みの感想を話されるだけでは治療に進めない」と話す。医師任せではなく、患者自身が痛みの内容を細かく伝えることが重要だと指摘する。痛みに関する情報が多いほど治療の選択肢が増え、正確に治療方針が決められ、効果も高まるからだ。

 痛みを上手に伝えるためには、押さえておきたいポイントがある。いつから起きたか、何かきっかけはなかったか、痛む部位や強さ、差し込むようだとか、殴られたようだなどの痛みの性質などだ。

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