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日本一のヒョウ柄好き、実は埼玉女子だった?

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日本一のヒョウ柄好きは大阪のおばちゃんではなくて、埼玉女子――。黒と黄色の斑点の印象的な柄として定着したヒョウ柄をめぐり、こんな定説が明らかになった。

通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイは2016年9月、「日本一ヒョウ柄を買っている都道府県ランキング」をまとめた。全国の会員約500万人が15年8月~16年7月に、サイトで買った総額などを調べたところ埼玉が1位、首位と思われた大阪は2位だった。

埼玉県内に住む彩菓めぐみさん(26)は派手な印象ながら女性らしさを主張するヒョウ柄に魅了された一人だ。「ヒョウ柄は16年秋冬ファッションのトレンドとして復活したので、東京・渋谷の専門店でワンピースやスカートなどいろいろ買った。今年の春以降も楽しむ」と話す。

なぜ埼玉が1位なのか。「埼玉は『ダサイタマ』とやゆされる。そう言われないようファッションを勉強した結果、たどり着いたのがこの柄」。彩菓さんはこう答える。埼玉に特化したクリエーター集団「天下茶夜」代表の鷺谷政明さん(37)は「大都市だが全国発信できる観光資源が乏しく没個性といわれる。その反動でヒョウ柄のような個性的なものが好きなのでは。その上、ファッション感度が東京より高い」と分析する。

埼玉の1位をどう評価するかはともかく、若い女性の間でアニマル柄は人気が高い。高度成長時代の1970年代、イタリア・ミラノ発祥のヒョウ柄が脚光を集めたのが日本のファッション界で最初のできごと。以降、欧州系ブランドが2004年秋冬コレクションで新作を競ったのを受け、定着した。ちなみに大阪=ヒョウ柄が注目され始めたのは1980年代。テレビ局がバラエティー番組で盛んに黒と黄の派手柄に身を包んだ「大阪のおばちゃん」を紹介したためだという。

2005年3月、博報堂生活総合研究所が東京圏と阪神圏の主要鉄道駅で、改札通過者とアニマルファッションの着用者の人数を午前11時から午後1時まで集計した。東京圏の改札通過者約5万5000人のうちアニマル着用率が4.3%、阪神圏は約3万9000人のうち着用率は3.5%だった。ここでも首都圏が優位だった。

当時、調査にあたった同研究所の夏山明美さんは「人懐こくて派手好きな大阪のおばちゃんのイメージは実態より先行していた。アニマルファッションが大阪の特徴というのは俗説だと分かった」と振り返る。ヒョウ柄は大阪はもちろん、東京圏でも定着していたのだ。

3月上旬、大阪市浪速区の婦人服店「なにわ小町」を訪れると、コートからスパッツまでアニマル柄のオンパレードだ。店内を眺めて分かったのが、目立つところにヒョウやトラの顔を大きくあしらった洋服が並んでいること。アニマル柄ではなくでっかいアニマル顔だからこそ、印象が強いのだ。「ガオーとほえている顔こそ私に活力をもたらしてくれる」。店長でプロ野球の阪神ファンの高橋真由美さん(65)は力説する。

埼玉をはじめとした全国の若い女性のアニマルファッションは、スカートやストールなど装いのワンポイントとして取り入れる。大きなヒョウの顔など無縁だ。大阪のおばちゃんと若い女性の「アニマル面積」の違いが俗説を確立させたとみてよさそうだ。

店を後にして、大阪市中心部の天神橋筋商店街を歩いた。「アニマル柄は少ないですね。インターネットの影響でファッションが標準化してきたのかな」。同行をお願いした街歩きガイドの奥村武資さん(58)は驚く。そしてこう加えた。「でも私の周りのおばちゃんの予備軍はヒョウ顔好き。大阪ならではの文化は脈々と引き継がれるはず」

◇     ◇

バッグや靴 小物で楽しむ

アニマル柄は派手な印象があり、ワンピースやスカートを仕事着として着るのは難しい。スタートトゥデイ想像戦略本部の大村麻理さんは、「これから春に向け、肩ひものついていない小型のクラッチバッグをはじめとした小物で楽しんでみてほしい」と提案する。

ヒョウ柄のバッグを選んだら、服装は落ち着いたものにしたい。「黒のカットソーで、スカートも単色にするとバランスが取れる。通勤ファッションとして違和感がない」と大村さん。バッグだけではない。スニーカーもアニマル柄はトレンドの一つ。白のトレーナーや大きめのパーカーを羽織れば自然なカジュアルスタイルとして年齢に関係なく楽しめる。

(保田井建)

[NIKKEIプラス1 2017年3月25日付]

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