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大自然につかる絶景温泉10選

NIKKEIプラス1

2017/3/18付 NIKKEIプラス1

四季折々の大自然に囲まれた、開放感あふれる絶景温泉。
海、山、あるいは洞窟と一体化した、日常を忘れさせる名湯が各地にある。
旅情に誘われる季節。野趣あふれる露天風呂が心身を癒やしてくれる。

■季節や時間で変化 何度でも楽しみたい

 海に沈む夕日を眺めながらお湯につかる。山の合間にたゆたう雲海を見下ろしながら湯船に浮かぶ――。泉質や宿の魅力は抜きに、「自然環境と一体化した絶景の温泉」というビジュアル重視の基準で専門家に選んでもらった。1位の「不老ふ死温泉」から10位の「栗駒山荘」まで、海系の温泉と山系の温泉がバランス良く並んだ。地理的にも青森から鹿児島まで、全国から絶景の名湯が選ばれた。

 今回のランキングでは、専門家が1位に選んだもののベスト10にもれた温泉が6つあった。赤倉温泉・赤倉観光ホテル(新潟県)、十勝岳温泉・凌雲閣(北海道)、賢島宝生苑(三重県)、みくりが池温泉(富山県)、まつだい芝峠温泉・雲海(新潟県)、姥湯温泉・桝形屋(山形県)――だ。いずれも20位以内には入っている。全国各地で多種多様な湯が楽しめるのは、日本の温泉の底力だ。

 絶景の温泉は季節によっても時間によっても、表情を変える。何度も訪ねてみたくなる奥深い魅力がある。増えつつある外国人観光客にも、日本の自然美をぜひ楽しんでもらいたい。

1位 黄金崎不老ふ死温泉 420ポイント
夕日に染まる水平線と一体感(青森県深浦町)

 日本海の荒波が目前に迫る岩礁の上にある。まさに海と一体化したロケーションだ。「海岸の近くから湧く源泉は透明だが、鉄分が多いため空気に触れると酸化して茶色に染まる」(支配人の佐藤晃三さん)という。「不」が重なると縁起が悪いとして、「ふ死」とひらがなにしている。「水平線と視線が溶け込むような錯覚がいい。風景と人間が一体化しそう」(中尾隆之さん)

 山側は世界自然遺産の白神山地。国定公園内の特別保護区域にあるため照明施設などがなく、利用時間は日の出から日没まで。強風などの悪天候時には入れなくなるほど野趣あふれる露天風呂だ。「夕日に染まる海、水平線のかなたに太陽が沈むサンセット時は息をのむ絶景」(飯出敏夫さん)。「日本人なら死ぬまでに行ってみたい憧れの露天風呂」(高橋俊宏さん)との声もあった。

 (1)アクセス JRウェスパ椿山駅から送迎バス(2)問い合わせ先電話番号 0173・74・3500

2位 霧島温泉「旅行人山荘」 410ポイント
湾と桜島を独り占め(鹿児島県霧島市)

 創業は大正6(1917)年。100年の歴史を誇る九州の名宿だ。5万坪の自然林に囲まれ、抜群の展望を持つ。1位との差はわずか10ポイント。「大隅半島を見渡す露天風呂からのワイドな眺めは九州随一」(飯出さん)。「霧島の大自然を満喫でき、鹿児島湾と桜島を一望しながらの夕日は印象的」(雨宮健一さん)。海と山の景観を楽しめる。

 周辺はリラックス効果が実証された「森林セラピーロード」で、ゆっくり散策できる。四季で色を変える自然林と趣のある多数の露天風呂が旅人を魅了する。「山も海も貸し切り気分で大自然を満喫でき、季節を変えて何度でも訪れたい」(野添ちかこさん)

 (1)JR霧島神宮駅からタクシーで約20分(2)0995・78・2831


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