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近づく春は人事異動の季節でもある。新しい職場へ異動の辞令を受けたら何をしたらよいか? 仕事の引き継ぎ、取引先への挨拶など次々とやるべきことが出てくる。そこで肝心なのは「立つ鳥、跡を濁さず」の精神だと専門家は口をそろえる。

「異動が決まると、つい浮足立って、新しい職場ばかりに目が向きがちだ。今の仕事の手を抜けば、上司や同僚の心証を害する」

こう注意するのは営業コンサルタントのサイコム・ブレインズ(東京・千代田)の鳥居勝幸会長。特に若い人がしてはいけないこととして2点を挙げた。

「教わり上手」に

まず、送別会で職場や上司に対する不満をぶちまけること。「今だから言いますが」と前置きし、上司への愚痴を連ねる人がたまにいる。あの判断はおかしいとか、クレーム処理が間違っていたとか。本来は仕事の場で話すべきこと。たいてい無礼講になっているとはいえ、送別の宴では場違いだ。上司も本人の評価について、新職場の上司に良くは伝えないだろう。

「今の上司とはもう関係ないと思うかもしれないが、同じ会社なら縁は切れない。人との付き合いは何十年単位で続く」と鳥居氏。

次に「地方に飛ばされた」あるいは「やっと本社に戻れた」などと言うことはやめる。若いのに本社は重要で支店はそうではないと、部署に強弱をつける固定的な価値観の持ち主とみられる。「本社も支店も若い人には利点がある。支店に出たら新たなチャンスを得たと前向きに考える。すると、周りも本人を大事にし、育ててくれる」。周囲の共感を得て「教わり上手」になるのが大切だという。

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