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将棋、ネット放送も熱戦 「アベマTV」が参入

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NIKKEI STYLE

対局中継などの将棋番組を配信するネット放送に「Abema(アベマ)TV」が参入した。「ニコニコ生放送」などの競合他社も真剣勝負の醍醐味を伝える番組を増やし、しのぎを削る。

東京・神宮外苑に近いビルの中にあるスタジオ。アベマTVの「将棋チャンネル」放送開始を目前に控え、初のオリジナル番組が収録されていた。対局室に現れたのは、昨年10月に史上最年少でプロ棋士になった14歳の藤井聡太四段。「炎の七番勝負」(3月12日から放送)と銘打ち、先輩棋士7人に挑む企画の初戦で、相手は昨秋の新人王戦を制した増田康宏四段。

独自の対局企画

スタジオには畳敷きの対局室がしつらえられ、見慣れたテレビ棋戦の対局室と変わらないが、番組はネット放送向けだ。制服姿で対局した藤井四段は「(スタジオは)憧れていた感じに近い。こうした企画を立ててもらって先輩方に挑めるのはうれしい」と喜ぶ。

アベマTVはテレビ朝日とサイバーエージェントが共同で設立したインターネットテレビ局で、ほかにもニュースや映画、釣りなど約30チャンネルを持つ。編成部プロデューサーの塚本泰隆氏は「将棋の対局は長時間に及ぶので、チャンネルを頻繁に切り替えて楽しむ視聴者に対応しやすいネット放送とは相性がいい」と明かす。

こうした話題性のある対局はこれまで将棋や囲碁の専門誌などが独自に企画してきた。しかし部数減の影響もあり、予算のかかる企画は打ち出しにくくなっていた。一方、利用者が急拡大している動画サイトで、将棋は人気コンテンツとして存在感を示している。

アベマTVが将棋チャンネルの開局日に選んだのは2月1日。名人戦の挑戦者を決める順位戦A級リーグの第8戦計4局を生中継した。最終第9戦の前の対局で「ラス前」と呼ばれ、勝敗のいかんによっては「将棋界のいちばん長い日」として知られる最終戦を前に挑戦者もリーグ陥落者も決まる可能性があった。

午前10時に一斉に始まった4局すべてが終わったのは翌日午前1時すぎ。番組では指し手の解説だけでなく、順位戦の仕組みや対局中のしきたり、各対局室の間取りから掛け軸に書かれた言葉の意味まで、将棋界に詳しくない視聴者を意識した内容で、この日の累計視聴数は約70万に上った。

初心者取り込み

この日対局がなかった羽生善治王座(46、王位・棋聖)は番組冒頭、あいさつに立ち「このチャンネルを通じて、幅広い世代が楽しめる将棋の魅力や面白さを伝えていければいい」と話した。アベマでは今後、他の公式戦の中継のほか、初心者でも楽しめるような番組も増やす方針だ。

将棋ソフトとプロ棋士が対戦する電王戦などを主催・配信してきたドワンゴも重要な公式戦の中継を増やしている。動画サイト「ニコニコ生放送(ニコ生)」では、タイトルを争う番勝負だけでなく、A級順位戦最終局やタイトル戦の挑戦者決定戦なども配信。新規参入のアベマを迎え撃つ。

例えば、将棋ソフト不正使用疑惑で出場停止処分になり、その後、不正の証拠はないと認められた三浦弘行九段(42)が羽生王座と戦う復帰戦は、竜王戦予選の初戦ながら生中継を決定。「今後も注目カードはできるだけ提供したい」とドワンゴの担当者は話す。この一戦は竜王戦予選の注目局をネット配信してきた囲碁・将棋チャンネルも生中継。A級順位戦最終局のように、今後、同じ対局を複数のサイトが生中継するケースは増えそうだ。

ドワンゴと囲碁・将棋チャンネルは、将棋だけでなく、人工知能(AI)囲碁ソフト「DeepZenGo(ディープゼンゴ)」が出場する3月の国際戦「ワールド碁チャンピオンシップ」も生中継する。日本で六冠を持つ井山裕太王座(27)や、中国・韓国代表と世界一を争う真剣勝負は見応え十分だろう。

こうした"呉越同舟"が増えれば、各社は解説者や聞き手の人選のほか放送内容などでしのぎを削ることになり、ファンはより充実した番組を楽しめる。

(文化部 山川公生)

[日本経済新聞夕刊2017年2月13日付]

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