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靴ひも ほどけにくくするには

NIKKEIプラス1

2017/1/17 NIKKEIプラス1

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 家を出る時に靴ひもをしっかり結んだのに、気がつくと緩んでいることがあります。逆に力が入りすぎて足が痛くなることも。靴ひもの結び方のコツを教えてください。

■チョウ結び、輪っかを2周

 毎日のように結んだりほどいたりする靴のひもに、気を使う人はそう多くはない。「たかが靴ひも」とはいっても、扱い方次第で靴のフィット感や歩きやすさは大きく変わってくる。

 靴ひもはチョウ結びが一般的。両方のひもを輪っかにして結ぶやり方だ。しっかり力を入れればこれでも十分だが、ひと工夫加えるとさらにほどけにくくなる。

 靴製造販売のリーガルコーポレーションで販売指導を担当する小沢宏彰さんが教えてくれたのは「ベルルッティ結び」と呼ばれる結び方。途中までは普通のチョウ結びと同じ。2つの輪っかを左右に引っ張って締める直前まで進め、ここでもう一度手前の輪っかを向こうに回し、手前にくぐらせた上で左右に引っ張る。輪っかを2周させる「二重チョウ結び」と思えば分かりやすい。

 やってみると最初は手順がのみ込めず苦労したが、4、5回の練習でコツが覚えられた。「この結び方の利点はほどけにくいだけでなく、見た目がおしゃれな点」(小沢さん)。確かに結び目に2本のひもが縦に並び、いつもより心なしか格調高く思える。ビジネスの革靴などに合いそうだ。ひもをほどくのも、チョウ結びと変わらない。

 スポーツやアウトドアでは、ほどけにくさがより求められる。チョウ結びをした後に、左右の輪っかをもう一度結ぶ方法だと簡単だ。「これだとほどけることはまずない」とミズノ・ライフスタイルスポーツ事業部の山下浩二さん。ひもが何重にも絡んでいるので、簡単にはほどけない。ただしほどくのにはひと手間かかるので、結び方は用途に合わせて使い分ける必要がある。

■足首はしっかり固定

 「ウオーキングを楽にするのもランニングのタイムを上げるのも、ひもの締め方次第」。シューフィッターの肩書を持つ山下さんは、締める際のポイントを2つ挙げる。

 まずは力加減。トントンとかかとを靴に密着させた上で「靴が足を包み込むようにひもを締めていき、最後の足首のところは動かないようにしっかり締める」のがポイントだ。親指の付け根の足幅の広い部分は動きが大きいので、締めすぎないよう注意する。足首を緩くすると靴の中で足が動き、爪を痛める原因にもなるので、できるだけ動かないように締める。強弱のメリハリが重要だ。

 もう一つは「はくたびに締め直すこと」。足の大きさは体調によって微妙に変わるし、靴下の厚さも違う。面倒でも「その都度締め直せば最適なフィット感が得られる」(山下さん)。登山靴では登りは足首を緩め、下りはきつめにすると歩きやすい。

 ひもを締め直すのはビジネスシューズも同じだ。「靴ひもを結んだまま無理に脱ぎはきすると、かかとの部分や内側の生地を傷める原因になる」(小沢さん)からだ。

 ひもの通し方はどうだろう。様々な種類があるが、ビジネス向けならひもが横向きに並ぶ「パラレル」がフォーマルな感じを与える。カジュアルな靴やスポーツシューズでは、ひもが斜めに交差する「オーバーラップ」や「アンダーラップ」が適している。

 靴ひもには大きく丸ひも、平ひもの2種類がある。「ビジネスでは丸ひもがお薦め」(小沢さん)。最近はひものカラーも豊富だ。色や素材を変えれば、フォーマルからカジュアルへと雰囲気を変えて楽しめる。

 「パラレル」で靴ひもを通したのに、最後に左右の長さが違うことがある。そんな時に簡単にそろえられる裏技を小沢さんに教えてもらった。

 まずは長さの違う左右のひもの両端をそろえて持つ。次に長い方のたるみをひも穴を通して順番に足先に向かって移動させ、先端に持ってくる。横ひもを2本ずつ引っ張りあげて長さをそろえていき、最後に手前の2本の先端を合わせて引けば長さがそろう。

 たかが靴ひもといえど、扱い方次第でその日一日の気分も変わってきそうだ。

(田辺省二)

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[NIKKEIプラス1 2017年1月14日付]

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