ミカンジャム
「こたつでミカン」は、日本人の冬の至福。手で皮がむけるラクちんさと、冬の空気で乾いたのどをうるおしてくれるのがうれしく、ついつい食べすぎてしまうのでは? 段ボールで、あるいは大袋で買ったはずのミカンも、あっという間になくなります。
しかし、「当たり」のミカンに出くわしたときはいいのですが、残念ながらたまには「はずれ」もあります。不思議なもので、ひとつの段ボールや袋に、おいしいものといまいちなものが混在することはあまりなく、「はずれ」のミカンは、全部がガッカリということが多いもの。まだまだ大量にあるミカンを前にため息をついた経験がある人も、少なからずいることと思います。
そんなときはジャムにしましょう。いまいちだったミカンも、砂糖で甘味を、レモンで酸味を補うことで、見違えるほどおいしくなります。いわゆる日本のミカン(温州(うんしゅう)ミカン)は、カンキツ系のくだものの中では甘い部類なので、ジャムも当然甘め。フランスパンなど甘味の少ないパンやクラッカーなどにのせたり、プレーンヨーグルトに混ぜたりして食べるのがおすすめです。
・ミカン4個(400グラム・正味320グラム)
・砂糖80グラム
・レモン汁大さじ1
作り方(調理時間25分)
(1)ミカンは皮をむき、横半分に切って、種があれば除く。薄皮ごとミキサーかクッキングカッターに入れ、粒が少し残る程度までかける(または包丁でザクザクきざむ)。
(2)ステンレスかホーロー製の鍋に(1)、砂糖、レモン汁を入れて中火にかける。時々混ぜ、アクをとりながら、とろみがつくまで15分ほど煮る。
ひとくちメモ
清潔な容器で保存する できあがったらびんや密閉容器に移して、冷蔵保存します。事前に熱湯やアルコールスプレーなどで消毒し、しっかり乾燥させておきましょう。それでも自家製ジャムはカビやすいので、3週間をめどに食べきります。
(ベターホームのお料理教室 写真は大井一範)
[NIKKEIプラス1 2016年12月17日付]
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