AIと人類は共存できるか? 長谷敏司、藤井太洋ほか著 人工知能学会編
思ってもいない世界像 提示
本書は、現在最もホットな話題である人工知能(AI)技術が、どのような未来への展望を開いているのかを考察する、画期的なアンソロジー。5人のSF作家が政治・経済・芸術・宗教・哲学といったテーマから小説を書き下ろし、各編ごとにAI研究者が解題する。
改憲にまつわる国民投票対策にAIを導入しようとして、仕事過剰の泥沼にはまるコメディ風味の「仕事がいつまで経っても終わらない件」や、数億分の一秒を争う投資現場に投入された人工知能から意外な技術的展開が見える「第二内戦」など、AI技術の投入によって、思ってもいない世界像が見えてくる。
AIの使い方をもっと想像してみたくなる、興奮の一冊。
★★★★
(ファンタジー評論家 小谷真理)
[日本経済新聞夕刊2016年12月1日付]
★★★★☆ 読むべし
★★★☆☆ 読み応えあり
★★☆☆☆ 価格の価値あり
★☆☆☆☆ 話題作だが…
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