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VRに挑め、TV新戦略 臨場感あるコンテンツ提供

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NIKKEI STYLE

放送局がVR(仮想現実)コンテンツの開発に挑んでいる。ゲームやライブでの利用が先行してきたが、番組作りの経験を生かし、報道や観光体験など新たな分野で活用法を探っている。

6月末、東京・台場のフジテレビ本社に見慣れない光景が広がった。集まった約100人がゴーグル型の端末を装着し、VRコンテンツを視聴した。ゴーグルの中には360度、現実とほぼ変わらない仮想の世界が映し出され、視線も自由に動かせる。この日は東京タワーや水族館などを同社の永島優美アナウンサーと一緒に巡っている感覚になれる映像を公開した。

同社はグリーと組んでVR事業「F×G VR WORKS」をスタート。制作から配信、システム作りまで手掛ける。新たな挑戦に、同社の山口真コンテンツ事業局長は「テレビ局には出演者、スタジオなど土壌がある。培ってきた映像制作能力を生かせる領域だ」と自信を見せる。

エンターテインメントやスポーツなど様々な分野での活用を検討する中で、報道は力を入れるジャンルの1つだ。ネットでニュースを24時間流す「ホウドウキョク」はVR技術の利点に着目。災害報道では「東日本大震災でどの高さまで津波が到達したか、VRなら実際に見上げることができる」(山口氏)という。

記者会見の中継では近年、質問する記者の表情が見たいというニーズは高い。VRならこうした要望にも応えられる。山口氏は「従来のテレビの表現を広げ、豊かにすることができるツール」と期待を寄せる。

AKBとコラボ

エンターテインメントの分野でも活用は進む。日本テレビは7月に放送した音楽特番「THE MUSIC DAY 夏のはじまり。」と連動し、人気アイドルAKB48が出演するVRコンテンツを制作。同番組で披露した曲の告知や普段は見られない舞台裏など3種類をネット配信した。

「テレビ局員の新しい技術への関心は高い。視聴者の心をつかむものをと、春先から準備を進めてきた」と同社の前田直敬プロデューサーは明かす。ネットとの親和性が高く、メンバー数が多いことからAKB48を起用。「1回目はお気に入りのメンバーだけを見る。次は視線を動かし全体を見るなど出演者が多ければ楽しみ方はいくつもある」(前田氏)ためだ。

制作時に意識したのが、出演者に動きをつけることだ。VRは見られる範囲が広く、何を見るかも自由。半面、「どこを見ればいいかわからないと感じることもある」(前田氏)。そこで、メンバーが動き回ることで目線を誘導する仕掛けを施した。動画は40万以上の視聴があったという。

地方局にも強み

ローカル局でも動きは出始めている。北海道放送は、VR視聴専用アプリを7月にリリース。ゴーグル型端末がなくてもスマートフォン(スマホ)を動かすことで動画を楽しめる。約20本のコンテンツの中で、目を引くのがさっぽろ雪まつりや、市内にある藻岩山からの夜景など地域の観光資源を生かしたものだ。

「周囲が全て映るということは、北海道でしか撮れない映像が撮れるということ。VRは大きなチャンスだ」と同社の小川哲司デジタルメディア部長は力説する。英語にも対応し、海外でも視聴可能で、インバウンド(訪日外国人)の増加にもつながると見込む。テレビ西日本(福岡市)は8月から九州の観光情報などを発信する「VR九州」を開始。小川氏は「VRは地方局の強みを生かせる技術。今後、全国に広がっていくだろう」とみる。

コンテンツ作りは始まったばかりで「今までの番組作りのノウハウが通用しない部分もある」(小川氏)。テレビはズームインやカメラの切り替えで制作者が見せたい映像を届けてきたが、VRにはできない。そのため「ただ映っている状況にもなりかねない」(小川氏)。従来とは異なる映像のインパクトだけで視聴者を引き付けられる期間は短い。新たな演出方法をどう生み出すかが、今後のカギにもなりそうだ。

(文化部 赤塚佳彦)

 ▼VR バーチャルリアリティー(仮想現実)の略。コンピューターで人工的に作り出した空間や現実の風景を取り込んだ映像を利用し、360度再現する。ゴーグル型の端末で見るものや、スマホをかざして見るものがある。自由に視線を動かすことができ、その場にいるような没入感が味わえる。

[日本経済新聞夕刊2016年9月26日付]

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