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もうすぐ紅葉 行楽の秋は鉄道橋へ出発進行!

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風景や生活と調和 ローカル線も支持

どこかに出かけたくなる季節。列車に揺られ、紅葉など秋の絶景を眺めるのもいい。川や湖を渡る鉄道橋は、乗っても降りても楽しめる隠れた観光名所だ。中には乗るだけで空を飛んだり、海を渡ったりした気分になれる橋もある。専門家に「見て」「乗って」「撮影して」楽しい鉄道橋を選んでもらった。

1位の瀬戸大橋はスケールの大きさ、島々が織りなす景観の美しさ、乗車時間の長さの三拍子がそろい、多くの専門家が推した。自然と調和し、風景や地元の人々の生活に溶け込んだローカル線も支持を集めた。

生活を支えるインフラとして架けられた鉄道橋はいま、老朽化が問題になっている。近くに新しい橋を架けて、廃橋になった橋も多い。今回ランクインした中でも第一只見川橋梁や由良川橋梁など完成から80年以上たつ橋もある。今のうちに元気な姿を目に焼き付けておきたい。

1位 瀬戸大橋(岡山県倉敷市~香川県坂出市) 640ポイント
圧倒的な長さ、気持ち高ぶる通過音

本州と四国を結ぶ6つの橋からなる。上部を自動車、下部をJR四国の快速マリンライナーなどが走り抜ける。「車窓から見える美しい海や緑の島が心を和ませてくれる」(吉川宏史さん)。高架部を含めると全長13キロと世界最大級で「瀬戸内海を渡っていると実感できる。ゴーッという通過音にも気持ちが高ぶる」(高田毅さん)。岡山側の鷲羽山展望台から全景が見える。

マリンライナーの先頭車両にはパノラマシートがあり「橋の幾何学模様が連続する様子はタイムマシンのよう」(杉山淳一さん)。週末運行の瀬戸大橋アンパンマントロッコは「窓がない吹き抜け車両で風と香りを全身で楽しめる。橋の下が見える床窓がスリル満点」(木村裕子さん)。(1)JR瀬戸大橋線児島駅―宇多津駅(2)http://www.jb-honshi.co.jp/seto-ohashi/

2位 奥大井レインボーブリッジ(静岡県川根本町) 620ポイント
湖またぐ橋、歩いて渡れる

長島ダムの建設で生まれた真っ赤な橋は「湖をまたぐ絶景の橋」(久野知美さん)。283メートルと191メートルの2つの橋からなり、中央に奥大井湖上駅がある(写真左端)。湖底から70メートルの橋を「歩いて渡れる」(中嶋茂夫さん)。旧国道から橋が一望できる。井川線は急こう配を歯車を使い上る「アプト式」を日本で唯一採用。「トンネルを鉄橋に変更した。関係者の心意気を感じる」(櫻井寛さん)。現在、接岨峡温泉―井川駅は運休中。(1)大井川鉄道南アルプスあぷとラインひらんだ駅―接岨峡温泉駅(2)電話0547・45・4112(大井川鉄道営業部SLセンター)

3位 第一只見川橋梁(福島県三島町) 570ポイント
水面に映る橋のアーチが幻想的

奥会津を流れる只見川に架かる鉄橋。地元特産の桐の花と同じ色をした薄紫の大きなアーチが川をまたぎ、「水面に映える橋の曲線美は幻想的」(吉川さん)。紅葉の季節が特に人気で「日本で指折りの美しい鉄道風景」(長根広和さん)。道の駅から遊歩道があり、全景が撮れる。「撮り鉄なら一度は行きたい名所」(瀬端浩之さん)

只見線には大小8つの鉄道橋があるが、2011年の豪雨で4つの橋が被害を受け、只見―会津川口駅は運休中。その区間をつなぐ連絡バスに乗ると、窓から様子が見える。(1)JR只見線会津桧原駅―会津西方駅(2)電話0241・48・5000(三島町観光協会)

4位 余部橋梁(兵庫県香美町) 420ポイント
高さ41メートル、空を走っているみたい

「東洋一の鉄橋」といわれた旧余部(あまるべ)鉄橋を2010年に架け替えた。高さ41メートル、長さ310メートルのコンクリート橋で「車窓から日本海を見ると空を走っているよう」(吉川さん)。1912年完成の旧橋は空に向かって組み上げた鉄骨の橋脚が見る者を圧倒した。「新橋になってもスケール感は変わらない」(高田さん)。旧橋の赤い橋脚は一部が展望施設に。(1)JR山陰本線鎧駅―餘部駅(2)電話0796・36・1234(香美町香住観光協会)

5位 由良川橋梁(京都府舞鶴市~宮津市)

1924年に完成した全長551メートルの単線の橋は赤さび色。1両の列車が走る姿は郷愁を誘う。由良川河口の水面から6.2メートルの高さをのんびり走り「水面を歩いているような珍しい感覚になれる」(南田裕介さん)。観光列車「丹後あおまつ号」(予約不要)では橋にさしかかると徐行運転をしてくれる。「荒波の日は海水がかかるほど。列車の窓を開けて釣りをしてみたい」(木村さん)。撮影ポイントは丹後由良駅から徒歩20分ほどの「安寿の里もみじ公園」。(1)京都丹後鉄道丹後由良駅―丹後神崎駅

6位 北浜橋梁(北海道網走市)

濤沸(とうふつ)湖から海へ流れる河口に架かる。国道244号から海を背景に撮影できる。「オオハクチョウが飛来する」(櫻井さん)ことも。おすすめは流氷シーズン。最寄りの北浜駅はオホーツク海が間近で、映画のロケなどでも使われた。(1)JR釧網本線北浜駅―原生花園駅(冬季閉鎖)

7位 富士川橋梁(静岡県富士市)

富士山を望む新幹線の橋。「もはや日本の原風景」(高田さん)。JR富士川駅から徒歩約10分の「富士川河川敷憩いの広場」が撮影スポット。「(点検車両の)ドクターイエローと一緒に撮影したい」(久野さん)との声も。(1)東海道新幹線新富士駅―静岡駅(2)電話0545・64・2430(新富士駅観光案内所)

8位 関西国際空港連絡橋(大阪府泉佐野市)

関西国際空港島で唯一、陸地とつながる全長3750メートルの橋。「空港という非日常の高揚感と現実との懸け橋」(南田さん)。飛行機内から撮影可能。(1)南海鉄道南海空港線・JR関西空港線りんくうタウン駅―関西空港駅(2)http://www.kansai-airport.or.jp/index.asp

9位 後曳橋(富山県黒部市)

黒部峡谷の黒薙川に架かる橋。河原からの高さは60メートルで思わず後ずさりしたくなるのが後曳(あとびき)という名の由来。「険しさが実感できる」(瀬端さん)、「新緑と紅葉がおすすめ!」(久野さん)。(1)黒部渓谷鉄道黒薙駅―笹平駅(2)電話0765・62・1800(黒部峡谷鉄道)

10位 大沢橋梁(岩手県普代村)

NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で東京へ旅立つ主人公を見送るシーンが撮影された橋。「国道45号に立ち、港を背景にする定番だけでなく、港から見上げるアングルも雄大」(瀬端さん)。(1)三陸鉄道北リアス線堀内駅―白井海岸駅(2)電話0193・62・8900(三陸鉄道)

◇     ◇

廃線後も観光スポット

今回は現役の橋を対象にしたが、廃線となった路線にも観光スポットとして人気の橋がある。

北海道上士幌町のタウシュベツ川橋梁はその代表格。コンクリート製アーチ橋で、発電用ダム湖の建設に伴い湖の底に沈んだ。線路は撤去されたが橋梁は残り、ダムの水位が下がると姿を現す。降雨量などで変わるが、例年8~10月は湖底に沈む。

旧高千穂鉄道が走った高千穂橋梁は台風被害で廃線になる前は川面からの高さ105メートルと日本一だった。現在は観光用のカートが走る。福岡県大川市と佐賀市を結ぶ筑後川昇開橋は橋桁の一部が垂直方向に上下する。現存する最古の可動橋で現在は歩道橋だ。国の重要文化財に指定されている。

◇     ◇

表の見方 数字は選者の評価を点数化。橋の名称(愛称含む)、所在地。(1)鉄道の路線と橋を挟む駅(2)問い合わせ先。写真は1位JR四国、3位星賢孝さん、4位香美町、5位京都丹後鉄道、6位櫻井寛さん、7位富士市、タウシュベツ川橋梁は上士幌町。

調査の方法 全国の鉄道橋のうち、乗っても見ても楽しめるものを専門家の協力を得て30カ所選定。橋の美しさや周辺環境なども加味してお薦めを選んでもらった。

木村裕子(鉄道アイドル)▽久野知美(フリーアナウンサー)▽櫻井寛(フォトジャーナリスト)▽杉山淳一(鉄道ライター)▽瀬端浩之(日本旅行「鉄道プロジェクト」マネージャー)▽高田毅(月刊「鉄道ファン」編集長)▽中嶋茂夫(鉄道ジャーナリスト)▽長根広和(鉄道写真家)▽南田裕介(ホリプロアナウンス室マネージャー)▽吉川宏史(日本橋梁建設協会技術顧問)

[日経プラスワン2016年9月17日付]

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