きざみいなりの三色丼
三色丼は、彩りがよく安あがり。肉そぼろ+いり卵+青みの野菜というのが定番ですが、そぼろ部分をよく見てください。実はこれ、肉ではなく油揚げなのです。「おいなりさんの外側をきざんだもの」といえば、わかりやすいでしょうか。しっとりとして、かむと油揚げから煮汁がじゅわっ。肉そぼろとはまた違ったおいしさです。
三色丼はお弁当おかずとしてもおなじみですが、ごはんに何かを混ぜたりのせたりするのは腐敗の原因になるので、気温が高い時期はおすすめしません。お弁当なら少し涼しくなってから。いり卵はしっかり加熱し、ごはんがさめてから具をのせるのも、いたみにくくするコツです。
・油揚げ4枚(100グラム)
・A(だし150ミリリットル、砂糖・しょうゆ各大さじ1と1/2、みりん大さじ1)
・サヤインゲン8本
・卵4個
・B(砂糖大さじ1、酒大さじ1、塩少々)
・温かいごはん600グラム
・紅ショウガ適量
作り方(調理時間15分)
(1)油揚げはざるにのせ、熱湯をかけて油抜きをする。あら熱がとれたら水気をしぼり、みじん切りにする。鍋にAを合わせ、油揚げを入れて中火にかける。汁気がなくなるまで混ぜながら5分ほど煮る。
(2)インゲンは筋があればとり、へたを落とす。塩少々(材料外)を入れた熱湯で1分ほどゆでる。斜め薄切りにする。
(3)卵はほぐし、Bを加えて混ぜる。フライパン(油はひかない)に流して中火にかけ、菜箸3~4本で混ぜながらいり卵にする。
(4)丼にごはんを盛り、(1)、(2)、(3)、紅ショウガをのせる。
ひとくちメモ
油抜きはしっかりと 油揚げは「油抜き」をしておくと、より味がしみこみやすくなり、油くささもとれます。油揚げを平たいざるにのせて熱湯を回しかけるか、鍋に湯を沸かして1~2分ゆでると、さらにしっかり油が抜けます。
(ベターホームのお料理教室、写真は大井 一範)
[日経プラスワン2016年9月10日付]
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