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専門家推薦 親子で楽しめる、昆虫の楽園

 

2016/8/14 日本経済新聞 プラスワン

■親子で探して触ろう

 夏休み後半戦。子どもの頃に昆虫採集で野外を駆け回った思い出のある人は多いだろう。親子で昆虫と触れあえる場所を専門家に選んでもらった。

 夏の人気者はカブトムシとチョウ。伊丹市昆虫館では暗室に入ってカブトムシを懐中電灯で探す企画が人気だ。広島市森林公園こんちゅう館ではカブトムシの戦いを観察できる。

 チョウが舞う温室も評価を集めた。多摩動物公園 昆虫園は「楽園のような雰囲気で、手や頭に止まるなど間近に触れられる」(藤井みささん)。チョウは午前中の方が活発といい、開館時間を調べて行ってみよう。観察のため昆虫を捕まえられる昆虫館が多いが、特別な場合を除き、持ち帰ることはできない。

 親だけでなく子どもの間でも昆虫を敬遠する動きが指摘されているが「最近は虫好きの人が少し増え、来館者が増えている」(石川県ふれあい昆虫館の福富宏和さん)。スマートフォン(スマホ)でモンスターを捕まえる疑似体験だけでなく、生きた昆虫と直接触れあうのも楽しそうだ。

<東>

1位 ぐんま昆虫の森(群馬県桐生市) 830ポイント
里山で採集 じっくり観察

 東京ドーム約10個分の広大な敷地に里山を再現した。土日には園内をスタッフが1時間かけて案内する「里山歩き」がある。虫取り網を無料で貸し出し、観察目的で捕まえられる。「雑木林や棚田が再現され、様々な昆虫を探して生態をじっくり観察できる」(羽深利絵さん)。亜熱帯の植物が生い茂る温室では、日本のチョウとしては最大級のオオゴマダラなどのチョウを間近に見ることができる。昆虫観察館などの建物は建築家の安藤忠雄氏が設計した。木工クラフトや養蚕体験のイベントも随時開催している。「施設はとても清潔」(船城英明さん)。

 (1)月曜(8月15日は開園)(2)10月末までは午前9時30分~午後4時30分(3)410円(4)0277・74・6441(5)東武鉄道赤城駅からタクシーで10分

2位 多摩動物公園 昆虫園(東京都日野市) 740ポイント
珍しい昆虫、大集合

 昆虫館の草分け。本館と昆虫生態園に分かれている。「2000匹以上のチョウが放たれた温室が圧巻」(竹下沙弥香さん)。色とりどりのチョウが舞い「大人も夢の世界に浸れるはず」(川辺透さん)。世界中の珍しい昆虫も多く「グローワームやハキリアリなど国内ではここだけの昆虫も」(福富さん)。

 (1)水曜(2)午前9時30分~午後4時、土日と8月15、16日は午後7時まで(3)600円(動物公園)(4)042・591・1611(5)京王線多摩動物公園駅から徒歩1分

3位 オオムラサキセンター(山梨県北杜市) 670ポイント
国蝶にであう

 北杜市は国蝶、オオムラサキの全国一の生息地。8月13、14日には年内最後の成虫とのふれあい体験がある。夜の館内探検など「体験学習が豊富」(奥村智子さん)。

 (1)月曜、8月は無休(2)午前8時30分~午後6時30分(8月末まで)(3)420円(4)0551・32・6648(5)JR日野春駅から徒歩15分



4位 ムシテックワールド(福島県須賀川市)

 館長は解剖学者の養老孟司氏。「昆虫の視点から自然界を見た『なぜだろうランド』がユニーク」(竹下さん)。「光に集まる虫を観察するナイトツアーなど大人も楽しめる」(羽深さん)。

 (1)月曜、8月15日は開館(2)午前9時~午後4時30分(3)400円(4)0248・89・1120



5位 足立区生物園(東京都足立区)

 温室内に約15種600匹のチョウが舞う。夏休み中はヘラクレスオオカブトなど世界のカブトムシやクワガタを展示。カブトムシの重量挙げも。「飼育の裏側が公開されている」(羽深さん)。

 (1)月曜、8月15、22日は開園(2)午前9時30分~午後5時(8月25日以降は4時30分まで)(3)300円(4)03・3884・5577

<西>

1位 伊丹市昆虫館(兵庫県伊丹市) 870ポイント
1000匹のチョウが舞う

 西日本最大規模の昆虫館。ドーム状のチョウ温室では、200種類以上の亜熱帯の植物の中をオオゴマダラなど約14種1000匹が自由に飛び回る。「スタッフが面白いテーマを次々打ち出す」(矢島稔さん)といい、8月末までは暗い部屋でカブトムシやクワガタ探しができる特別展「いたこんパラダイス~虫の国から2016~」を開催中。「昆虫のお面や秋に鳴く虫の貸し出しなど新しい取り組みに積極的で、企画展は毎回飽きない」(福富宏和さん)。ショップは50種類以上のTシャツなどオリジナルグッズが充実し「思わず大人買いしてしまった」(長畑直和さん)。9月から来年1月1日まで休館。

 (1)火曜(2)午前9時30分~午後4時(3)400円(4)072・785・3582(5)JR伊丹駅からバスで10分

2位 石川県ふれあい昆虫館(石川県白山市) 670ポイント
「カブトの森」出現

 夏休み中はカブトムシを放した「カブトの森」(21日まで)や暗室展示、世界最大のヘラクレスオオカブトとの記念撮影がある。「展示やイベントは更新が多くリピートしたくなる」(木村義志さん)。野外での昆虫採集や標本作りもできる。「ホームページで標本の作り方や飼育方法を紹介していて参考になる」(溝井明人さん)。

 (1)火曜、8月無休(2)10月末までは午前9時30分~午後4時30分(3)410円(4)076・272・3417(5)北陸鉄道鶴来駅から徒歩15分

3位 橿原市昆虫館(奈良県橿原市) 570ポイント
昆虫の目線を体感

 オオゴマダラなど10種類約800匹が飛ぶチョウ温室がある。「カメラを操作して昆虫の目線を体感できる」(藤井みささん)。1000点を超える標本も人気。

 (1)月曜、8月は無休(2)午前9時30分~午後4時30分(9月末まで)(3)510円(4)0744・24・7246(5)近鉄大和八木駅からバスで30分



4位 四万十川学遊館あきついお(高知県四万十市)

 四万十川沿いの自然史博物館。「珍しいトンボを観察できる」(川辺さん)。国内外のトンボ約1000種、3000点の標本があり、単一施設の常設展示として世界一。併設の「さかな館」は「水族館レベル」(矢島さん)。「あきつ」はトンボ、「いお」は魚の意味。

 (1)月曜、8月は無休(2)午前9時~午後5時(3)860円(4)0880・37・4110



5位 広島市森林公園こんちゅう館(広島市)

 約10種500匹以上のチョウが舞うパピヨンドームなど約50種2000匹以上の生きた昆虫を展示する。水生、草原、夜行性などテーマに分かれ「親子で多角的に学べる」(船城さん)。9月4日まで世界のカブトムシやクワガタを約90種集めた企画展を開催中。外国産の昆虫も豊富。

 (1)水曜、8月は無休(2)午前9時~午後4時(3)510円(4)082・899・8964

◇     ◇

 表の見方 数字は選者の評価を点数化。施設名(所在地)(1)主な休館日(2)入館できる時間帯(3)大人1人の入館料(4)問い合わせ先電話番号(5)アクセス

 調査の方法 専門家の推薦を基に、東西それぞれ14施設のリストを作成。「親子で楽しめる」「生きた昆虫の展示が充実している」などの観点で評価してもらった。昆虫館の当事者は自身が関わった施設を除いて評価した。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。

 奥村智子(コズレ企画)▽川辺透(昆虫エクスプローラ主宰)▽木村義志(科学ジャーナリスト)▽竹下沙弥香(いこーよ編集部)▽長畑直和(昆虫研究家「昆虫王」)▽羽深利絵(るるぶ.com編集チーム)▽福富宏和(石川県ふれあい昆虫館学芸員)▽藤井みさ(asoview!編集部)▽船城英明(学研キッズネット編集長)▽溝井明人(日本昆虫協会事務局長)▽矢島稔(ぐんま昆虫の森名誉園長)

[日経プラスワン2016年8月13日付]

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