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何問正解… 観光クイズ、どこの名物でしょう?

 

2016/8/6付 日本経済新聞 プラスワン

■面白い歴史・文化 外国人にも教えたい

 日本を訪れる外国人観光客は今年、過去最高の2500万人程度になるかもしれないという。魅力を感じてもらえるのはうれしい限りだが、私たちはこの国のことをどれだけ知っているだろう。地元の食材を生かした料理や技を極めた工芸品。「食べたこともあるし家にもあるけど、産地はどこだっけ?」。そんなうろ覚えの人は多そうだ。

 そこで日本観光文化協会の協力を得て、特産品の産地についての質問を作り、インターネットで幅広い層に答えてもらった。正答率の低い順に並べると、認知度の低さが浮き彫りになった。

 べったら漬け、てっちり、いちご煮、熊野筆の4つは特定の誤答が正答を上回った。地元の観光関係者にとっては信じがたい結果かもしれない。有田ミカンや熊野筆のように地名に引きずられてしまうケースや、地元では有名だが他の地域ではあまり知られていない特産品も多い。

 日本観光文化協会会長の小塩稲之さんは「特産品は地域の祭りや資源と深い関わりがある。歴史や文化を織り込んだ物語として情報発信すれば、日本人はもちろん、外国人にもアピールできるのではないか」と話す。特産品の食べ方や使い方には地元の知恵が詰まっている。「地元しか知らない」ではもったいない。

<間違いやすいご当地の味>

1位 べったら漬け 正答率19.7%

 正解はどれ?

 (1)東京 (2)京都 (3)青森 (4)長野

 塩漬けにした大根を塩抜きし、米麹、砂糖、みりんなどで漬けた甘みのある漬物。表面の麹がべったりしていることに由来する。東京都中央区を代表する名産品だが正答率は低い。「かす漬け=京都か奈良とのイメージが強い」(小塩稲之さん)ため、52%の人が京都と答えた。回答者の地域別でも関東の正答率は22%。若い世代ほど正答率は低い。

正解(1)

2位 てっちり 正答率29.7%

 (1)静岡 (2)大阪 (3)山口 (4)福岡

 毒に当たると死ぬという意味で大阪ではフグを「鉄砲」と呼ぶ。「鉄砲のちり鍋」を略した料理名。同様に「てっさ」は「鉄砲の刺し身」だ。フグで有名な山口を選んだ人が49%と正解を上回った。「フグ=下関というブランドが定着している」(小塩さん)

正解(2)

3位 いちご煮 正答率34.6%

 (1)青森 (2)岩手 (3)北海道 (4)栃木

 ウニとアワビ(ツブ貝で代用されることも)のシンプルな吸い物で、赤みが強いウニがイチゴのように見えることからこう呼ばれる。青森県八戸市を中心とした伝統的な郷土料理。20代と60代がともに44%と高い正答率だった。イチゴの連想であろう栃木の誤答が38%と正答を上回った。ちなみにイチゴを煮るとジャムになる。

正解(1)

4位 村上茶 正答率38.5%

 (1)長野 (2)石川 (3)福島 (4)新潟

 商業的な集団栽培としては最北とされる新潟県村上市のお茶。昼夜の寒暖差が大きく日照時間が短いため渋味が少ない。隣接する福島との誤答が30%もあった。年齢別で見ると、20~50代の正答率はいずれも30%台だったが、60代の正答率が52%と高かった。

正解(4)

5位 三輪そうめん 正答率42.3%

 (1)愛媛 (2)徳島 (3)兵庫 (4)奈良

 そうめん発祥の地といわれる奈良県桜井市など三輪地方の特産品。崩れにくく歯応えがある。若い人ほど誤答が多い。

正解(4)

6位 辛子レンコン 正答率52.6%

 (1)福岡 (2)熊本 (3)大分 (4)宮崎

 レンコンの穴に辛子味噌を詰めて揚げた熊本の郷土食。福岡との誤答が22%、大分が16%あった。

正解(2)

7位 有田ミカン 正答率60.2%

 (1)愛知 (2)佐賀 (3)和歌山 (4)静岡

 高品質のミカンで有名な和歌山のブランド。「有田焼」のイメージに惑わされてか佐賀が29%もあった。

正解(3)

8位 からすみ 正答率65.1%

 (1)長崎 (2)大分 (3)高知 (4)徳島

 ボラなどの卵巣を塩漬けし乾燥させた珍味。中国伝来の「唐墨」に由来。九州の人の15%が高知と間違えた。

正解(1)

9位 ひとめぼれ 正答率66.9%

 (1)新潟 (2)宮城 (3)福井 (4)山口

 コシヒカリで有名な新潟と勘違いした人が多い。東北よりも北陸や関東で正答率が高かった。

正解(2)

10位 だだちゃ豆 正答率67.4%

 (1)山形 (2)新潟 (3)千葉 (4)茨城

 通常の枝豆より茶色っぽく、深いコクがある。「だだちゃ」は庄内地方の方言で「お父さん」のこと。

正解(1)

<間違いやすい特産品・名所>

1位 熊野筆 正答率21.7%

 (1)三重 (2)和歌山 (3)奈良 (4)広島

 書道や絵画、化粧筆として世界的な評価を得る、広島県熊野町の特産品。熊野=和歌山との連想で、44%の人が和歌山と間違えた。男女の正答率はほぼ同じ。地域別では中国地方が74%だったが、その他の地域は20%台にとどまった。

正解(4)

2位 第一牧志公設市場 正答率46.0%

 (1)沖縄 (2)鹿児島 (3)石川 (4)神奈川

 豚の顔や真っ青な魚などが並ぶ、沖縄を代表する観光スポット。テレビ番組でよく紹介されているが、正答率は5割を切った。鹿児島と勘違いした人が多い。60代男性が64%と高い正答率なのに、20代女性は28%と極端に低い。

正解(1)

3位 偕楽園 正答率51.3%

 (1)岡山 (2)茨城 (3)石川 (4)東京

 金沢市の兼六園、岡山市の後楽園と並ぶ日本三名園。偕楽園公園は米セントラルパークに次ぎ世界2位の面積の都市公園でもある。後楽園ホールがある東京との誤答は4%だが、岡山との誤答は25%を超えた。

正解(2)

4位 タオル 正答率53.6%

 (1)香川 (2)徳島 (3)高知 (4)愛媛

 世界最大のタオル産地といわれる愛媛県今治市だが、徳島との勘違いが目立つ。四国の人は正答率が高かったが、北陸や北海道は低かった。

正解(4)

5位 切子 正答率56.5%

 (1)山梨 (2)東京 (3)栃木 (4)神奈川

 切子(きりこ)はカットグラスの和名で、江戸末期に江戸で始まったガラス工芸品。薩摩切子も有名。

正解(2)

6位 備前焼 正答率62.5%

 (1)石川 (2)佐賀 (3)岡山 (4)沖縄

 備前は岡山県南東部の旧国名。古くは吉備(きび)の一部。焼き物が多い佐賀の誤答が2割を超えた。

正解(3)

7位 信楽焼 正答率64.7%

 (1)岐阜 (2)滋賀 (3)三重 (4)山梨

 「しがらき」と読む。タヌキの置物で有名。隣接する岐阜、三重と間違える人が多かった。

正解(2)

8位 将棋の駒 正答率66.2%

 (1)岩手 (2)秋田 (3)宮城 (4)山形

 「将棋駒の国内生産の大半を占める天童市はどこか」という問題だが、天童市の場所が分からない人が多かった。

正解(4)

9位 石見銀山 正答率69.8%

 (1)島根 (2)栃木 (3)岡山 (4)長野

 2007年に世界遺産に登録された。江戸時代前期まで日本最大だった銀山。石見は「いわみ」と読む。

正解(1)

10位 有馬温泉 正答率70.0%

 (1)群馬 (2)北海道 (3)長野 (4)兵庫

 群馬の草津、愛媛の道後と並ぶ日本三古泉。日本書紀にも登場する。20%の人が群馬と間違えた。

正解(4)

◇     ◇

これが解ければ観光名人(全国観光特産検定1級の問題)

問1:兵庫県の郷土料理「釘(くぎ)煮」に使われる魚はどれか。
(1)しらうお (2)いかなご (3)かたくちいわし (4)きびなご

問2:A~Dの伝統工芸品で知られる地域を北から南(同緯度の場合は東から西)へ並び替えて記号を記入しなさい。
A因州和紙 B大洲和紙 C美濃和紙 D内山和紙
 
正解
問1 (2)
問2 D(長野)→C(岐阜)→A(鳥取)→B(愛媛)

◇     ◇

 表の見方 数字は正答率。(1)~(4)は選択肢の都道府県名。写真は各地の観光協会などの提供。

 調査の方法 日本観光文化協会(東京・北)の協力を得て、同協会が年2回行っている全国観光特産検定の問題から「食べ物編」15問、「観光地・特産品編」15問の計30問を選定。7月中旬にインターネット調査会社のマイボイスコム(東京・千代田)を通じて全国の20~60代の男女に解いてもらい、正答率の低い順にランキング化した。有効回答数は1000人(各世代とも男女同数)。

[日経プラスワン2016年8月6日付]

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