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インディーバンド新世代 自前で映像制作やライブ企画

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東京を拠点に大手レコード会社に所属せず活動するインディーバンドが続々台頭してきた。新鮮な音楽性の背景には、何でも自分たちで賄うDIY(ドゥ・イット・ユアセルフ)精神がある。

「前にやったことをやるのはやめよう。次は違う音楽を作ろうという意識はいつも4人で共有している」。2009年に結成したミツメのボーカル・ギター、川辺素(もと)はそう強調する。

今月、4作目のアルバム「A Long Day」を出し、発売当日と翌日、東京と大阪で全曲を再現するライブを開いた。佐野元春、井上陽水、くるりなど近年アルバム再現ライブに取り組むアーティストは多いが、ほとんどは旧譜。ファンがまだなじんでいない発売直後の新作を再現するのは珍しい。「過去2作はパソコンの編集で補った部分も多かったけれど、今回は生演奏にこだわった。今までとは違うくっきりした音像を聴かせたくて再現ライブを企画した」と川辺。

ゆったりしたリズムに乗せた繊細で淡いメロディーやコーラスが持ち味だ。これまではリバーブ(残響)が深く、くすんだような音像が目立ったが、今回はファンキーなギターカッティングなど新境地をみせる。

グッズ考案も自ら

再現ライブでは観客が拳を突き上げたり一斉に手を上下に振ったりするような派手な盛り上がりはない。しかし、初めは乗りをつかみかねていた観客が中盤から後半になると、ゆらゆらと体を揺らしながら、演奏に没入していく。

Tシャツ、キャップといったグッズの企画・デザインは自分たちが主導する。普通は外注も多いが、彼らは気心の知れた仲間と共同で手掛ける。川辺は「いいスタジオで録音する費用を賄うためにもグッズ収入は重要。契約などに縛られず、自由に音楽を作りたいという思いが強い」と話す。

2000年代後半以降、注目を浴びるインディーバンドのスタイルは様々だが、音楽性を常にアップデートし、同じ所にとどまらない。DIY精神が旺盛で、音楽制作、CDジャケットなどのデザインやビデオ制作、イベントの企画など、価値観を共有する仲間と進めていくのもこの世代ならでは。

04年結成、11年に初アルバム「WORLD RECORD」を出したcero(セロ)は現在、最も注目を集めるバンドの一つだ。5月には収容約3000人の日比谷野外音楽堂(東京・千代田)で開いた単独公演のチケットが完売するなど、インディーバンドの中でトップクラスの人気、ライブ動員を誇る。

洋楽志向強く

15年5月に出した最新アルバム「Obscure Ride」は00年代以降のネオソウルを大胆に取り入れ、話題を呼んだ。高城晶平のボーカルは叙情的な日本語詞にヒップホップのスピード感とリズムの揺れを持ち込み、独特の爽快感がある。

楽曲制作で重要な多チャンネルの音を2チャンネルのステレオにまとめあげるミックス作業は、エンジニアと共同で橋本翼、荒内佑のメンバー2人が手掛ける。8月11日には新木場スタジオコースト(東京・江東)で自主企画イベント「Traffic」を開く。クレイジーケンバンドなどが出演予定だ。

14年に結成、今月に2作目のアルバム「fam fam」を出したnever young beach(ネバー・ヤング・ビーチ)は60年代のサーフポップなどを思わせる心地よい演奏で人気上昇中。13年に結成したYogee New Waves(ヨギー・ニュー・ウェーブス)、12年結成のYkiki Beat(ワイキキ・ビート)など10年代以降のバンドも人気をぐんぐん広げている。

音楽評論家の佐藤英輔氏は「若い世代では洋楽に目を向けないバンド、聴き手が増えているが、インディーは洋楽志向が強いバンドが目立つ。ceroのようなバンドが数千人の観客を集めるということは、最近のトレンドに飽き足らない聴き手も増えているのだろう」と指摘する。

(大阪・文化担当 多田明)

[日本経済新聞夕刊2016年6月28日付]

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