ヒヨコ豆のとうふ
とうふの原料といえば、もちろん大豆ですが、今回はヒヨコ豆でとうふを作ってみました。通常のとうふでは、にがりを使って固めますが、ヒヨコ豆は大豆と比べて粘度が高いため、にがりがなくてもしっかり固まります。ヒヨコ豆と水だけでとうふが作れるとは、狐(きつね)につままれたような気分です。
とはいえ、とうふをイメージして食べると、ずいぶん違うなと思うはず。とうふと比べてかなり弾力があり、もっちりとしていて、とうふはとうふでも、ごまどうふの感覚に近いかもしれません。
固まり始めると一気にかたくなるので、火にかけたら手を止めないようにしましょう。また、常温でもどんどん固まるので、器に入れるときも手早く行ってください(調理時間はヒヨコ豆の浸水時間、冷やす時間を除く)。
・ヒヨコ豆(乾燥)100グラム
・水250ミリリットル
・練りわさび・しょうゆ各少々
作り方(調理時間15分)
(1)ヒヨコ豆は洗い、たっぷりの水につけて、冷蔵庫にひと晩おく。
(2)ヒヨコ豆の水気をきってミキサーに入れる。分量の水を加えて、なめらかになるまでかける。
(3)ボウルとザルを重ね、ぬらしてしぼったさらしのふきんをのせる。(2)を入れてしぼり、液体(豆乳)としぼりかす(おから)に分ける。
(4)(3)の液体を鍋に入れて中火にかける。混ぜながら温め、まわりがふつふつと煮立ってきたら弱火にする。底をたえず混ぜながら火を通し、全体がもったりとしてきたら、手早く器に入れる。
(5)さめたら冷蔵庫で冷やし、わさびとしょうゆで食べる。
ひとくちメモ
豆は乾物を使います ヒヨコ豆は乾物のものを使います。間違って水煮のヒヨコ豆を買わないよう注意しましょう。しぼったあとのしぼりかすは、いわば「おから」。うの花いりなどにして食べましょう。ヒヨコ豆のとうふと同様、おからもかなり弾力があります。
(ベターホームのお料理教室、写真は大井 一範)
[日経プラスワン2016年6月18日付]
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