スリル満点! ウオータースライダーのあるプール
夏休み、親子でスリル
夏休みまで1カ月。海や山もいいけれど、スリルと興奮を求めてウオータースライダーのあるプールに出かけるのはいかがだろう。照りつける日差しの下、水しぶきを浴びながら大声を上げて疾走する快感は夏ならでは。そこでウオータースライダーのあるお薦めのプールを、専門家に選んでもらった。
上位にはユニークなスライダーを備えたプールが並んだ。水遊びというと子どもが主役と思いがちだが、東日本1位の東京サマーランドは大人も好奇心をかき立てられ、1日ではとても遊びきれないほど。西日本1位のハウステンボスは身長や年齢の制限がなく、家族みんなで楽しめる。ジャグジーやスパなど大人がゆっくり過ごせる施設も充実してきた。
スライダーは年齢や身長などに制限がある場合がある。注意事項をよく確認して、爽快な気分を味わいたい。
<東日本>
東京都あきる野市
屋内外に巨大プールを備えた水の遊園地。6種類10コースのスライダーがある。水の中に落ちるような「ドボン」や高さ20メートルからゴムボートで滑り降りる「タワーズロック」など「ジェットコースターに勝るとも劣らないスリルと興奮」(藤井みささん)。
目玉はゴムボートに乗って滑走する「DEKASLA(デカスラ)」=写真。上昇、下降を繰り返して奥に吸い込まれる展開は「どこを滑り落ちていくのかわからない恐怖が快感」(村田和子さん)。プールにはアスレチックのような場所があり、「自分たちで遊び方を工夫できる」(大畠大介さん)のも魅力。「室内エリアも充実」(山本貴義さん)。(1)屋内は通年。屋外は7月1日~9月30日(2)夏季フリーパス券4500円(3)JR八王子駅からバスで約30分(4)042・558・6511
福島県いわき市
屋内の温泉テーマパーク。3種類5コースのスライダーがある。「おすすめは暗闇の中を滑り落ちる『ワンダーブラック』。高低差17.5メートル、全長131メートルのコースは周りが見えず恐怖倍増」(横田典之さん)。プールは温泉水で「遊びながら美容にもいい。温泉プールを利用したアクアビクスも」(村田さん)。(1)無休(2)入場料3240円、スライダーは3種共通2300円など(3)JR常磐線湯本駅バス約15分(4)0570・550・550
スライダーは5種類。目玉は全長182メートルの「スプラッシュシェイカー」=写真。ゴムボートで暗闇や虹色に光るチューブ内を急降下。横揺れの後、絶壁へ向けて急上昇してから急降下する。頭から滑るスライダーや渓流下りなども。「休憩スペースがあるのもうれしい」(奥村さん)。(1)7月9日~9月19日(2)入園料1440円、スプラッシュシェイカー1回400円(3)JR成東駅から直行バス25分(4)0475・86・3171
全長約1キロメートルの敷地に9つのプールが並ぶ。海沿いにあり「相模湾を望む景色や潮風が心地よい」(村田さん)。全長140メートル、高低差15メートルのスライダーは海に向かって滑り降りていくような感覚で「相模湾を一望する開放的な絶景からスタートしたかと思いきや、一転してスリル満点の展開が楽しめる」(山本さん)。(1)7月2日~9月11日(2)1日券3700円(3)JR大磯駅からタクシーで7分(4)0463・61・7726
全長80メートル、高さ9メートルなど4種のスライダーがある。「アスレチックやバルーンなど遊具も豊富」(奥村さん)。(1)7月16日~8月31日(2)1100円(3)JR稲毛駅バス15分(4)043・247・2771
「ボートごと斜面を滑るノーティックジェットは新感覚」(藤井さん)。スライダーは9種。(1)7月2日~8月31日(2)4000円(3)西武池袋線「豊島園」駅徒歩1分(4)03・3990・8800
<西日本>
長崎県佐世保市
7月から「水と冒険の王国」が夏季限定でオープンする。目玉は全長約180メートルの「ウォーターロングスライダー」=写真。浮輪に乗って水平に滑る。年齢や身長制限がない(未就学児は保護者同伴)ので「安心して子どもと楽しめる」(奥村智子さん)。
「海上ウォーターパーク」にはスライダーなど約60個のアトラクションが海に浮かぶ。「ユニークで見たことないものばかり」(渡辺龍彦さん)。「ジャンピングスライダー」は海に放り出される感覚が楽しめる。「18歳以上が利用できる『大人のラウンジプール』も魅力」(藤井みささん)。(1)7月1日~9月11日(2)1DAYパスポート6700円、海上ウォーターパークは別途200円、ウォーターロングスライダーは2回目以降200円(3)JRハウステンボス駅徒歩5分(4)0570・064・110
福井県坂井市
日本海と広大な芝生に囲まれたテーマパーク。「50以上あるスライダーが圧巻」(村田さん)。目玉は高さ26メートル、長さ266.5メートルを滑り降りてくる「トリプルザウルス」=写真。2005年にはチューブスライダーの長さ・落差でギネス認定された。「頂上からは日本海が望め、高さに絶句する」(山本さん)。7月には巨大スライダー「ザ・モンスタースライダー」が登場。(1)7月2日~9月25日(2)スーパーパスポート3700円(3)JR芦原温泉駅からタクシーで20分(4)0776・81・2110
神殿遺跡を模した建物を回転しながら落下する「ゼウスの稲妻」=写真=が人気。巨大な砂浜には空気で膨らませたエア遊具があり、高さ16メートルの「モンスタースライダー」や同15メートルの「キングスライダー」などが楽しめる。(1)6月25日~9月25日、ビーチパークは土日祝と7月16日~8月31日のみ(2)プール付き入園券3200円(3)JR蒲郡駅から無料シャトルバスで約15分(4)0533・58・2700
ジャンボ海水プールにはゴムボートで高さ25メートルから急上昇、急降下する「ブーメランツイスト」、体がふわりと浮かぶような感覚の「フリーフォールスライダー」、回りながら落下する「UFOスライダー」など11基のスライダーがある。大きなバケツから6トンの水が降りかかる仕掛けなど趣向を凝らした遊具も。(1)7月2日~9月25日(2)3500円(入場料込み)(3)JR・近鉄線「桑名駅」からバスで20分(4)0594・45・1111
「回転しながら落下する『デスループ』は迫力満点」(スノードロップさん)。(1)無休(2)7月は土日祝1500円など(3)JR新今宮駅徒歩3分(4)06・6631・0001
絡まったチューブ上のレーンを滑る「アクアツイスト」が人気。(1)7月23日~8月31日(2)1270円(3)あいの風とやま鉄道「小杉」駅バス10分(4)0766・56・6116
◇ ◇
表の見方 数字は選者の評価を点数化。施設名(所在地)。(1)プールの営業期間(2)大人1人あたりの料金(3)交通アクセス(4)問い合わせ先電話番号。
調査の方法 スライダーのあるプールを専門家に聞きリスト化。「ユニークさ」「大人も満足」「施設が充実」などの観点で順位を付けてもらった。選者は以下の通り(敬称略、五十音順)。
大畠大介(遊園地ドットコム編集長)▽奥村智子(コズレ企画)▽小澤早乃花(コモリブ編集部)▽久米隼(NPO法人日本冒険遊び場づくり協会事務局長)▽スノードロップ(旅行ナビゲーター)▽藤井みさ(asoview!編集部)▽村田和子(家族deたびいく運営)▽森田美紀子(Travel.jp編集部)▽山本貴義(「そとあそび」チーフキュレーター)▽横田典之(JTB国内旅行企画本社商品企画部販売推進課長)▽渡辺龍彦(子育てメディアConobie編集長)
[日経プラスワン2016年6月18日付]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。