韓国風冷や汁
冷や汁は宮崎の郷土料理。おおざっぱにいえば「冷たいみそ汁」でしょうか。ところが、いざ作るとなると、本来の一般的なレシピでは、すり鉢でアジの干ものを、みそやごまと混ぜてすり、それをだしでときのばして野菜類を加えて……といった具合で、時間も手間もかかります。とてもおいしいものなのに、みそ汁感覚では作れません。
そこで、だしの代わりに水を使いました。これならだしをとる手間も、とっただしがさめるのを待つ必要もありません。アジの干ものの代わりにはタコを。うま味が豊富で、だしを省いた分のものたりなさまで見事に補います。さらに、タコと相性のよいニラや酢も入れたりと、あれこれアレンジするうちに本来の冷や汁から離れ、韓国風の料理になりました。気温の高くなるこれからの季節、新感覚の冷や汁をお試しください。
・ニラ50グラム
・ナス2個(140グラム)
・塩小さじ1/6
・ゆでタコ(刺身用)120グラム
・A(冷水600ミリリットル、すりごま<白>大さじ2、みそ大さじ3、酢大さじ2、ショウガのすりおろし10グラム、一味とうがらし少々)
・韓国のり2パック
作り方(調理時間10分)
(1)ニラは幅1センチに切る。ナスは縦半分に切り、薄切りにする。合わせて塩をもみこみ、しんなりしたら水気をしぼる。
(2)タコは厚さ3~4ミリのそぎ切りにする。
(3)ボールにAを合わせ、(1)、(2)を加えて混ぜる(時間があれば冷蔵庫で冷やしても)。
(4)(3)を器に盛り、のりをちぎってのせる。
ひとくちメモ
ごはんやそうめんと合わせて そのまま汁ものとして食べるほか、定番の冷や汁のように、ごはんやそうめんにかけてもおいしく、食欲がないときにもぴったりの主食になります。味がうすまるので、その場合はみそを大さじ1ほど増やしましょう。
(ベターホームのお料理教室、写真は大井 一範)
[日経プラスワン2016年5月28日付]
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