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ミニマリスト生活 見える収納、脱「無駄買い」

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 「ミニマリスト」という造語を耳にしたことはあるだろうか。最小限を意味する「ミニマム」を基に作った言葉で、極力物を持たない生活をする人たちのこと。自分にとって本当に必要な物事を見極める潔さが、20~30代の若い世代に共感を呼んでいる。ブログや本で人気のミニマリスト2人に暮らしぶりを尋ねた。

会社員として働くクラタマキコさん(33)の自宅は、「片付いている」を通り越し、驚くほど物が少なくスッキリしている。クラタさんは「物が無いと掃除が本当に楽。ほうきや床用ワイパーでゴミを取るだけ」と話す。実は掃除機を持っていないという。

クラタさん宅には、通常の家庭にあるようなマットややかんも無い。「マットは汚れの温床になる。やかんは洗いにくいので、お湯は鍋で沸かす」(クラタさん)。台所のシンク回りには水切りカゴも三角コーナーも無い。食器も生ゴミも出しっぱなしにしなければ不要だからだ。床にも物は極力置かない。

「持つ量は一定のスペースに収納できる分だけ。あって当然と思わなければ物は減らせる」とクラタさん。便利だからと何でも購入せず、一つの物で何役も代用する知恵を使う。

収納も一工夫する。クローゼットや靴入れ、食器棚などには扉がない。「常に見える状態にし、持ち物を全て把握すれば、無駄買いしなくてすむ」(クラタさん)。しまい込むと物の存在を忘れがちだ。持ち物は定期的に見直し、1年を目安に不用品は手放す。「1年使わなければ今の暮らしに合っていないサイン」とクラタさん。本や大切な書類はほとんどスキャンし、データ化している。

自営業の佐佐木絵里沙さん(38)の洋服は18着のみ。20歳の頃は200着持っていたという。「似合うスタイルを見極め、衣類の組み合わせを定番化した結果。選び抜いた服なら自分に自信がもてる」と話す。

例えばシャツは顔を明るく見せる白と決めている。白シャツという枠組みの中で、流行も採り入れながらより良い物を探し、更新する。「1着増えたら1着手放す。着ない服で限られたスペースを埋めない」(佐佐木さん)

服や本を手放す際には、なるべく「譲る」「売る」ようにし、リサイクルを心がけている。「いつかまた使うかも、と死蔵せず、早く世の中に循環させる」と考えると、手放すときの気持ちも楽になる。

ティッシュや缶詰、油や洗剤など、消耗品や食料品は、むやみにストックしない。「1日、2日なくても大して困らない物は、使い切ってから買う」(佐佐木さん)

全ての物を自分で所有する必要は無いというのがミニマリスト流の考え方の一つだ。フォーマル服やアウトドア用品、大きなスーツケースなど、その時だけ必要な物はレンタルサービスが便利。保管場所をとられず、毎回違う物が楽しめる。

自分見つめ直す契機に

「ミニマリストは修行僧のよう。物が無くて不便ではないか」と考える人もいるだろう。クラタさんは「無理や我慢はしていない。節約の意識もない」と言い切る。物を管理する手間が減ると、時間と心にゆとりができ「むしろ暮らしに充足感が生まれる」と話す。

「ミニマリズムは片付けの技術ではなく、自分探しの手段」と、「ミニマリストという生き方」の著者である、辰巳渚さんは説明する。物を減らす作業は、自分にとって本当に大切な物事を見つめ直す契機になる。「ただしやり過ぎに注意。暮らしやすさを犠牲にする必要はない」(辰巳さん)

佐佐木さんは「一度とことん物を減らしてみるのも手」と勧める。「それで足りなければ、自分には靴が5足必要だったなど、最適な分量が見えてくる」。すると、これまでより物を吟味して買い、大切にするようになる。

ゴールデンウイークに、持ち物と向き合う時間を少しだけ作ってみてはいかがだろうか。

(ライター 松田 亜希子)

[日経プラスワン2016年4月30日付]

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