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腰や背中の痛み、放置しないで

2014/10/23 日本経済新聞 プラスワン

 腰や背の痛みが気になるが、マッサージをしてもよくならず、整形外科でレントゲンを撮っても骨などに異常がない。このような場合、内臓疾患が隠れていることがある。最近では、こうした痛みに対し早期に診断を下して専門医と連携して治療をする総合診療科も登場している。腰背の痛みが起きる危険疾患や、その見分け方について専門家の話を聞いた。

 ある都内の男性は2年間、腰の痛みを放置したところ、病院を訪れた時には内臓と内臓のあいだにあった悪性腫瘍が骨盤に広がっていたという。東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座教授の瓜田純久さんは「腰や背中の痛みが長引いたら内臓疾患が隠れていることがある。手遅れになりかねないこともあるので、ためらわずに医療機関を受診してほしい」と注意を促す。

 内臓の不調は、ベテランのマッサージ施術者が、背中の硬さや体温、会話などから発見することもある。薬剤師で内外美容の研究家、早野実希子さんは、これまで国内外で多くの人の体をマッサージしてきた。長年触れてきた人であれば、体調の変化がわかる場合もあるという。臓器の機能が低下している恐れがあると思ったときは医師にみせるように勧めている。

■腎臓、一番多く

 内臓の病気なのに、どうして腰や背中に痛みが出るのか、イメージしにくいかもしれない。

 内臓に異変が生じると、一般的にそれぞれの臓器に対して、体の表面の特定部位に痛みや、圧痛が出る。圧痛とは、押されたときに強く痛みが出ること。腰や背中に出るこれらの痛みは「関連痛」と呼ばれ、おおよその出現場所は、左上の図のようになっている。

 臓器に起こった病気の情報は、脊髄を介して脳へ伝わる。ただ脊髄は皮膚や筋肉などの神経も支配している。胃や心臓、胆のうなどの神経と、腰や背中の神経が脳へ行く途中の脊髄で情報をやりとりする中で、脳が内臓の痛みを腰背で起きたと受け取ってしまう。

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