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「料理を真上から」はNG スマホ写真上達のコツ

アプリで加工もほどほどに

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NIKKEI STYLE

 そろそろ夏休み。記者(39)は毎年、旅先で写真を撮るのが楽しみだ。最近、使うのはもっぱらスマートフォン(スマホ)。でも、便利な半面で、後で見るとガッカリするような写真が増えた気もする。スマホでもっと良い写真を撮るにはどうしたらいいか。コツを学ぶことにした。

アンドロイドとiPhone(アイフォーン)の両方のスマホで、まずは風景や家族などを撮ってみた。だが、どうもうまく見えない。ピンぼけなどわかりやすい失敗もあるが、どう直していいか、わからないのだ。

むやみに撮っても上達しそうにないと思い、アイフォーン撮影に詳しい写真家の三井公一さんにコツを聞いた。すると、その答えは「まず落ち着くこと」。

スマホの場合、慌てて撮って失敗する人が多いそうだ。急な撮影機会にも使いやすい半面、すぐ取り出せるせいか通常のカメラよりも慌てて撮影しがちで、これが写真の質を落とす原因になる。

自分の写真を見直すと、なるほど余計なものがたくさん写っている。近所のアジサイを撮ったつもりが、電信柱や駐車場の看板、マンホールなどが本来撮りたい物の存在感を消している。ポケットから取り出して、そのまま撮った典型的な失敗例といえる。

シャッターボタン「触って離す」感覚

これほど余計なものがあると、トリミングでも修正が難しい。三井さんは「あと1歩寄ったり、引いたりするだけで写真が良くなる場合は多い」と話してくれた。

スマホ写真撮影について多くの著作を持つ黒田智之さんも、被写体を前にしたら、まず落ち着いて「撮影前にスマホ画面の色々な場所を指で触るクセをつけるべきだ」と助言する。自動でピントを合わす機能は備えていても、何にピントを合わすかは自分で画面を触って決める。

機種によっては「どこを触るかで、画面の明るさがかなり変わる場合も多い」(黒田さん)。焦点の合った位置によって画面全体の明るさを調整し直す機能があるためだという。記者の場合、アイフォーンでは画面タッチで大きく明るさが変わった。

落ち着いて被写体に向かった後は構えとシャッターの切り方に気を配り、手ブレを防ぐ。軽量な機種が増え、指だけでスマホを持つ人も増えたが、撮影時は手のひらも使ってしっかり持つのが基本。両手で構えると安定感は増す。

シャッターを切る時は「『押す』のではなく『触って離す』感覚をもつように」と三井さんと黒田さんは口をそろえる。きちんと構えても画面を押すと、手ブレは起きやすい。記者自身もシャッターボタンを押すクセがあったが、アドバイスに沿って「触って、離す」を意識したら手ブレは大きく減った。

ちなみに、本体やイヤホンの「音量ボタン」でシャッターが切れる機種もある。記者のスマホの場合、アンドロイドに同機能はなかったが、アイフォーンでは使えた。実際に試すと特にイヤホンは便利で、本体に全く触れずにシャッターが切れる。手ブレを防ぐだけでなく、ちょっとしたリモコンシャッターの感覚を楽しむこともできた。

せっかくなので、少しステップアップした写真も撮りたい。記者はレシピ投稿サイトのクックパッドに相談した。自分の撮った写真のなかでも料理は特に平板な印象が強かったからだ。同社レシピ投稿推進室の中山亜子さんは「料理の場合、何が写真の『主役』かを決め、これを基準に構図を考えることが大切です」と強調していた。

グリッド表示使い線の上に「主役」を

記者には難しく感じたが、「(撮影画面を上下左右に)3分割するグリッド(格子状の線)を使うと簡単」(中山さん)という。スマホの設定でグリッド表示を選び、この線の上や線が交わる点に主役のポイントを置く。自宅で試したら、確かに真上から撮るより立体的でおいしそうだ。家族の評判も上々だった。中山さんは「料理写真は真上撮影で失敗する初心者が多いので、まずこの方法に慣れ、その後に独自の構図も試すといいのでは」と話す。

一連の基礎を身に付けたら、スマホならではの特性をいかした撮影もしてみよう。黒田さんは「写真が平凡と感じた時はスマホを逆さまに」とヒントをくれた。縦位置でレンズを下にして撮るということだ。これで見慣れた被写体も変わった写り方をする。スマホ独特のレンズ位置を活用した技だ。

三井さんからのアドバイスは「スマホは撮られる人を緊張させないのが特徴なので、上手にいかして」。一眼レフを向けられると緊張する人も、スマホなら自然な表情を見せるそうだ。

いっそ「カメラとは似て非なるもの」と割り切り、スマホ独自の写真を目指すのが上達の何よりの早道なのかもしれない。

記者のつぶやき

加工、やり過ぎはダメ


 スマホ写真のもう一つの醍醐味が、アプリによる「加工」だ。パソコンにつなぐ必要がなくスマホは1台で済み、非常に簡単。記者は今回、三井さんと黒田さんが薦める「Snapseed」を使った。アンドロイドとアイフォーンの両方に対応しており、無料なのに高機能。明るさや彩度を細かく調整したり、画面全体にフィルターをかけたりと思いのままだ。
 加工した写真を家族に見せると評価は真っ二つ。妻や息子は面白がったが、母は気味悪いという。黒田さんに報告すると「加工は化粧。過剰になればマイナス」と一言。色々とできるからこそ、「過ぎたるは及ばざるがごとし」を肝に銘じておこう。
(堀大介)

[日経プラスワン2014年7月19日付]

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