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首・足首が盲点 効果的な紫外線対策、記者が検証

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NIKKEI STYLE

 紫外線が最も多くなる季節がきた。ここ数年、顔のシミが気になり始めた記者(40)は、今年こそ対策を万全にしたい。どうすれば、肌の大敵にあまり身をさらさず生活できるか探ろうと、計測器を付けて街に飛び出した。

まずはシミと紫外線の関係について学ぶことにした。ポーラ化成工業研究所(横浜市)の主任研究員の本川智紀さんは「皮膚の細胞は強い紫外線を浴びると、日焼けを起こすメラニン色素を作りやすくなる。シミとは一部だけ日焼けしたような状態」と話す。シミのできやすさは紫外線ダメージを受けた回数や年数によるほか、「遺伝子にも書いてある」。あまりうれしくない話にがっかりしたが、できることはあるはずと気を取り直した。

紫外線を防ぐ方法は線量が多い時間帯を避けて行動するほか、日陰を利用したり、日傘や帽子を使ったり、紫外線をカットする日焼け止めを塗ったりするのが一般的。どれもしているが盲点はあるはず。本川さんに紫外線測定器を借り、測定したデータを見て考えることにした。

最初に測ったのは、日なたと日陰を歩くとどれぐらい違うか。センサーを右頬の高い位置に貼り付け、東京都心の日比谷通りを歩いてみた。

快晴のこの日、最高気温は23度。皇居の堀端はそれほど暑くなかった。観光客も日傘や帽子を使う人はまばら。顔の正面に日光を受けて10分間歩き、平均線量を測定すると、平均数値は皮膚1平方センチメートル当たり1294マイクロワット。この機器では約2時間浴び続けると皮膚が赤くなるのが同1000マイクロワットというから、対策必須の時期が来ていると実感した。

すぐに、日比谷通りと平行で、ビルが影を作る丸の内仲通りを同じ距離、同じ時間歩いた。ビルに張り付いたり、影から影へサッと移動したり。数値は同294マイクロワットと日なたより7割低かった。まさか、日陰を通るだけでこれほど違うと思わなかった。日陰の道は遠回りで目的地につくまで時間がかかるかもしれない。それでも選ぶ価値がある。

デコルテの数値 頬の2倍以上

首周りが涼しい襟ぐりが広めの服を着たり、スニーカーなどは靴に触れる部分だけを覆うフットカバーで済ませたり。夏は露出しがちだが、顔ほど紫外線を浴びる部位はない、というのは思い込みだろうか。首周りのデコルテや首の後ろ、足首に、頬と同時にセンサーを付けて歩き、測定して確認してみた。

太陽の位置が変わったのか。デコルテ(首から襟元)は頬の2.6倍。顔よりかなり低い位置の足首もまさかの高い数値が出た。顔はUV対策の化粧品を使うが、首は山や海などで日焼け止めを塗るぐらい。無防備だった過去を反省した。

紫外線は直接太陽から降り注ぐもののほか、地面やチリ、建物などにも反射し、360度飛び交っている。全身を覆い外出するのは無理だから、日傘や帽子が頼りだ。ムーンバットの東京本部(東京都千代田区)をたずねると、帽子事業部長の吉川一行さんは、「今、最先端の日傘と雨傘、帽子のツバは同じUV遮蔽率99%カットの素材を使っていて、傘と帽子は(気候に応じて)使い分ける人が多いです」と説明してくれた。

売り場に行くと、傘は大きさが、帽子は形が様々だ。そこで同じ素材を使った60センチの男性傘と47センチの女性傘のほか、夏用の帽子と、芸能人がお忍びの外出で使うというイメージから女優帽と呼ばれる顔半分が隠れる帽子を借りて、どの程度、紫外線を浴びる数値が違うかを比較した。

大きい方が有利と予想したが、傘では実際にはそれほど差がなかった。無理に男性傘を使う必要はなさそう。ところが帽子は女優帽のほうが低め。女優帽は5メートル先が見えるかどうか、というぐらい目深であまり実用的ではないのだが、その分、反射した紫外線が入りにくいようだ。

屋根付きバス停 木陰より低く

他にも、気になっていたバスを待つ時の木陰と屋根の下を測定。ユラユラと揺れる木の葉の影が楽しい木陰を選んできたが、屋根の下のほうが低かった。また、顔が影になるように太陽を背に向けて公園で子どもが遊ぶのを見ていたときの照り返しは、芝生や土のほうがアスファルトより弱いことが分かった。

ここまで来て、紫外線を浴びすぎていないか気になった。赤須医院(東京都港区)の医師、赤須玲子さんに聞くと、「身体を少し冷たいお風呂で冷やし、ビタミンCを意識的に摂取しながら水分を補給し内側からメラニン色素を排出すればいい」という。ホッとした。

日光を断つとビタミンDの生成ができないと問題視する声もあるが、「必要なビタミンDは鮭を100グラム食べるとほぼとれる量。しっかり日焼け止めを塗って日光を防いでほしい」と話す。シミは消えないかもしれないが、これからは増えないようにしたい。

記者のつぶやき

女優帽とストール新調


 早速、仕事用には紫外線対策効果の高い日傘と首に巻くUVカット加工を施したストールを新調した。傘と同じ効果のある女優帽も、休日に使うべく購入した。色は関係ないとのことなので、さわやかな白にした。
 今回の結果を受けて肝に銘じたのは「首も顔と同じ対策をすべき」ということ。測定しなかったが、目や髪、手も紫外線にさらされているだろう。本川さんらの研究では、顔に浴びる紫外線量が多いのは額、鼻の頭の順で、次に目尻と頬の上が同じぐらいで並んだ。意外にも目尻が多く、シワの原因になりやすいという。だからといって、厚塗りしないようにしたい。
(畑中麻里)

[日経プラスワン2014年5月10日付]

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