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原因さまざま、女性の薄毛 気をつけたいこと シャンプーは週2回程度に

2014/4/8 日本経済新聞 朝刊

 このため女性の薄毛には、男性ホルモンの効果を抑えるフィナステリドという成分を含む飲み薬「プロペシア」(商品名)は適応外だ。一方、血流をよくして毛の成長を促す成分のミノキシジルを含む塗り薬「リアップ」(同)は女性にも効くことが確認されている。日本皮膚科学会もガイドラインで推奨している。効果には個人差があるが、薄毛が気になるなら試してみるのも手だ。

 ただ、髪の毛は月に1センチメートル程度しか伸びないため、薬の効果を実感しにくい。坪井教授は「少なくとも半年、できれば1年続けてみてほしい」と勧める。薬を使う前と使用中の髪の毛の様子をカメラで記録すれば、変化が分かりやすい。塗り薬に含まれるアルコールで頭皮が乾燥してかゆみを感じる人は、ハンドクリームを後で塗れば防げる。

■ストレス、髪に負担

 女性では、ストレスの影響を受けて抜け毛が多くなる「休止期脱毛」というタイプも目立つ。急激なダイエットや出産、手術などで大きなストレスがかかった後になりやすく、大半のケースでは一時的な症状にとどまり、徐々に元に戻る。

 しかし、繰り返してしまうと髪の毛の成長のサイクルが戻らずに産毛状になってしまうこともあるので注意が必要だ。ストレスをうまく回避することは髪の毛にも大事だ。

 坪井教授は「若い女性の毛が細く弱々しくなっている」と心配する。頻繁にパーマやカラーリングをしていることなどが原因になっているとみており、やりすぎないことが大切。また男女共通だが、シャンプーでしっかり洗うのは週2回にとどめ、ほかの日は湯で汚れを流す程度で十分という。洗い流した皮脂が元に戻るのに1日かかるためだ。

 脱毛や薄毛は、髪の毛そのものが壊される自己免疫疾患などが潜んでいる例もある。一方で、医師に特に問題がないといわれても過剰に気にしてしまう人もいる。髪の毛に関する正しい情報を得るとともに、必要なら専門家に相談するとよいだろう。

(鴻知佳子)

ひとくちガイド
《本》
◆女性の髪について専門医が助言
 「『女性の薄毛・抜け毛』お悩み解消BOOK」(浜中聡子著、主婦と生活社)
《ホームページ》
◆女性の薄毛に関する記述もある
 日本皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドライン(http://www.dermatol.or.jp/upfile/1372913421_2.pdf

[日本経済新聞朝刊2014年4月6日付]

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