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すりこぎやボール…、身近な道具で体をケア

2014/3/13 日本経済新聞 プラスワン

 日々たまる疲れを解消しようとマッサージや運動を試してみても、なかなか長続きしないという人も多いのでは。そんな時、お薦めなのがボールやイスなど身近な道具を活用したリフレッシュ法だ。初心者にも簡単で、心理的にも良い効果がある。上手に取り入れれば、異動や転勤などで環境が大きく変わり、疲れやすいこの季節を乗り切る助けになるかもしれない。

 「高額なマッサージ器具をそろえるのもいいが、家の中や近所の店にも疲労回復に役立つ道具がある」。家の中で簡単に行える運動やマッサージを解説した「体脂肪を効果的に燃焼+運動能力・体力UPのファンクショナルトレーニング」の著者で、ボディデザイナーの森俊憲さんは話す。

 代表格はテニスボールと、ゴマなどをする時に使うすりこぎ棒。100円ショップなどで安価に入手できて、使い方も簡単だ。


 テニスボールは鎖骨の斜め下に手のひらで当てて、斜めに転がすと、胸の筋肉を覆う「筋膜」をほぐすマッサージになる。ここをほぐすと「肩こり緩和にもなる」(森さん)。すりこぎは足のむくみ対策に使う。まず足に対して交差するように棒の両端を左右の手で持って構える。あとはふくらはぎに棒を当て、少しずつ押し上げるだけだ。

 いずれも痛みを感じるほど力を込めないことだけ注意すればマッサージする回数は自由に決めていい。動作が小さいので自宅だけでなく、仕事の合間に会社などで目立たずにできることもポイントだ。

■初心者でも簡単

 森さんは「道具を使うマッサージは、細かいもみ方に気を遣う必要がないので、初心者も簡単に効果を得やすい」と話す。安定させやすい胸やふくらはぎで慣れてきたら、体のほかの部分に応用してもいい。テニスボールは尻下や足裏、すりこぎは太もも前面のマッサージにも使える。

 身近な道具が効果を高めてくれるのはマッサージだけではない。高齢者でも気軽にできるヨガの普及に努めるルナワークスの岡部朋子さんは、多くの家庭や会社に置いてあるイスの活用を薦める。やり方はイスの横に立って背もたれを手で持って体重をかけ、息をゆっくり吐いて体を曲げるだけ。左右2回ずつを目安に、苦しくならない秒数だけ曲げればいい。

 この動きは猫背で生活していると縮んでしまう肋骨と骨盤の間を引き伸ばす。ここが縮むと「気持ちのイライラや腎臓の働きの低下の原因にもなる」(岡部さん)とされており、伸ばすことで心身のリフレッシュにつながる場合も多い。

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