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暮らしの知恵

離れて住む親への孝行どうする 住居にも気配りを 思わぬケガや火災を防ぐ

2014/1/30 日本経済新聞 プラスワン

 まだ元気だからと安心していたが、最近は老け込んできた――。離れて住む親と正月などに会ったとき、こう感じた経験はないだろうか。「要介護ではないが、高齢なので健康状態が心配」という人も多いかもしれない。離れて暮らす親とどう連絡を密にし、気遣うといいのか。ポイントをまとめた。

 「親が70歳を過ぎたら、元気かどうかを日ごろから確認する見守りを始めたほうがいい」。こう話すのは東北大学加齢医学研究所特任教授の村田裕之さんだ。筋肉や関節の衰えが目立ち始め「医療機関で治療を受ける人の割合である受療率や認知症の出現率が75歳以上では急上昇する」(村田さん)という。

 まず加齢以外に親の心身の機能が衰えるきっかけを知っておこう。特に注目したいのは生活の変化。定年退職してすることがなくなった、親しい友人が亡くなった、住み慣れた町から引っ越して近所付き合いが希薄になったなどは要注意だ。自宅に引きこもりがちで孤独な環境が続くと、心や身体の異変につながることがある。

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 離れて住む子どもはどうすればいいのか。遠距離介護の支援をするNPO法人パオッコ理事長の太田差恵子さんは「救急搬送で初めて親の持病を知ったという人もいる。日ごろからコミュニケーションを取って、親の状況をよく知ることが大切」と話す。

 連絡を深めるにはこまめに電話したり、IT(情報技術)機器を使ったりするのが選択肢だ。最近は高齢者向けに操作を簡単にしたスマートフォン(スマホ)の機種が増え、通信機能の付いたデジタルフォトフレームもある。親孝行アドバイザーの秋田谷結香さんは「フォトフレームを親に贈り、携帯電話で撮影した孫の写真などを送信すると喜ばれるし、電話をするきっかけにもなる」と勧める。

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