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デジタルライフ

ネットで好みのシェフ選ぶ 自宅でプロの味堪能

2014/1/24 日本経済新聞 夕刊

 家でくつろぎながらプロの料理やお酒を楽しみたい――。小さな子供がいて店では落ち着いて食事ができないという夫婦や、ホームパーティーを華やかに演出したいといった人たちの間で、ネット経由でシェフやバーテンダーを自宅などに呼ぶサービスが注目されている。ネット経由で不特定多数の個人に仕事を頼む「クラウドソーシング」の手法を取り入れ、希望に沿ったシェフを選び、手ごろな価格を実現している。

 ある土曜日の昼、首都圏在住で大学の非常勤講師を務める高橋圭さん(39)は自宅の玄関で、母・維生さん(69)を出迎えた。妻・祐子さん(36)と息子の玲くん(2)との食事会に招いたのだ。

■子供・高齢者にも人気

出張シェフサービス「マイシェフ」を利用する高橋さん一家

 家には別にもう一人が呼ばれていた。東京・吉祥寺のレストランワインバーに勤務するシェフ歴9年のshinobuさん(37)。「家族そろって自宅でおいしい料理を食べたい」と考えた祐子さんが、ネットサービスのマイシェフ(東京・港)が運営する出張シェフサービスのサイトで頼んだ。

 マイシェフは1人当たり3000~5000円(食材費、出張費、消費税込み)で、シェフが東京都や神奈川、埼玉、千葉県内(一部地域除く)の自宅などに出向いて料理を振る舞う。

 シェフは審査を経た約35人が登録。利用者がウェブサイトで出張場所や希望日を入力すると、出張できるシェフが画面に一覧で表示される。フレンチやイタリアン、和食、旬の野菜など得意分野は様々で、シェフのお薦めメニューも確認できる。1つ条件があり、利用者の中に女性がいないと申し込めない。

 まだ小さい玲くんをレストランに連れて行くとどうしても騒いでしまい、落ち着いて食事ができないことが多い。近所には宅配の寿司やピザもあるが、やはり飽きがくる。

 shinobuさんは食材を持参し、高橋家のキッチンで料理に取りかかり、前菜のマグロと野菜のタルタル・ビシソワーズソースがけを皮切りに、食べるペースに合わせてパスタ、メーン料理など計4皿を食卓に供した。大人たちは舌鼓を打ち、自宅で安心できるのか玲くんも笑顔だ。圭さんは「本格的な料理が落ち着いて食べられてうれしい。また頼みたい」と話す。

 マイシェフの清水昌浩社長(35)は、「当初は小さい子を持つ親の記念日などの利用を想定していたが、外出できない高齢者からの依頼もある。思った以上にニーズは広い」と話す。

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